2020/07/10 のログ
クゥティシス > 誇りと文化を奪われ、ニンゲンとして生きていくこと以外に道はないのだろうかとふと思う。
確かにこの島で生きていく以上、ある程度の妥協は絶対に必要だ。
そのぐらいは自分だって理解しているし、理解しているからこそ今がある。

「だけどやっぱり、ニンゲンは勝手だよ。
 異邦人にだって、守りたい文化も、誇りもあるんだよ。
 それをニンゲンの基準で、取り上げたり、捨てさせたり。
 もうちょっと…何とかならないのかな」

細剣だけではない。
本も、服も、アクセサリーも、この山の中にうずもれた品全てに、
ニンゲンに理解出来ない価値があった筈なのだ。

返してあげたいと。
そう思ったところで、これらの品々の持ち主が今も生きているかなんてわからない。

だってそうだろう。

大事な品なら生活委員に掛け合って返して貰えばいい。
それをせず、ただ埃に埋もれたままであるということは―


「……。やだな、最近。嫌なことばっか考えちゃう」

深い、深い溜息が漏れた。
胸をざわつかせるもやもやを振り払うように、片付けを再開するも、
結局その日のうちに暗い気持ちが晴れることは無かった―

ご案内:「生活委員会 倉庫」からクゥティシスさんが去りました。
ご案内:「委員会街」にケンプキン・G・ノノノフさんが現れました。
ケンプキン・G・ノノノフ > 「なあ、凡人…申請番号54というのはあと何人待てばよい…。」

『今37番だから…あと17人ですね…。順番が来たらお呼びしますのでお待ちください。』

無事にこの常世学園の生徒としての登録を済ませた!
だが!この先、お金を稼いだり、住居を変わったり、3級以上に認定された固定式魔道具を有する工房を建設する為には申請が必要なのだ!!
 
「…長くないか?凡人がいくら凡人であるとはいえ長くないか?」

そう現在、少し前の転移荒野での門の多数発生や試験により生活委員が減る事などの事情が合わさり
非常に長時間の待機が必要になっていた。

ケンプキン・G・ノノノフ > 更に言えばより優先すべき生徒の登録などの生活に必要なものが申請が優先される…。
つまり、天才であるノノノフが申請している【天才である私にふさわしい工房を作るための申請書】の優先順位は限りなく低くなっている。

「凡ー人ー。」

『あーあと50人ですね。』

「凡人?数字が使えないのか凡人?数字は減らすと減るという事を説明したほうがよいか?」

『座っておまちくださーい。』

くっ!天才であるが故におとなしく座って待つ。

ケンプキン・G・ノノノフ > くっ!やることがない故に【生活委員のお仕事】って書かれた冊子を読み始める。

学園都市における生活全般を司る委員会。必要に応じて学園都市内のインフラなどを管理・整備することを基本的な業務とする。
医療・病院・保健関係、情報ネットワーク関係のインフラ整備も生活委員会の担当である。
異邦人関係の問題についてもこの基本的に委員会が担当する。

だいたいこんな感じの内容が簡単に書かれていた。

「ふむふむ…この都市のインフラを整えているのは生活委員なのだな…。
 やるなあ…凡人。」

『はあ…。』

「私が生活委員に入ったらすさまじい活躍を果たすと思うのだが…凡人はどう思う?」

『もう少しこの世界の事詳しくなってからの方がよいのでは?』

ケンプキン・G・ノノノフ > 「それもそうだなあ…さては賢いな貴様…。」

『どうも…』

そんな風な会話がこの後1~2時間繰り返されたあとに申請は却下されることになるのだった。

ご案内:「委員会街」からケンプキン・G・ノノノフさんが去りました。