2020/07/16 のログ
ご案内:「風紀委員会本庁 『報告室』」に追影切人さんが現れました。
ご案内:「風紀委員会本庁 『報告室』」に追影切人さんが現れました。
追影切人 > 「―――んで、無事に退院って訳だ…他にアンタ等が聞きたい事はあんのか?
あるんだったら手短に済ませてくれや…ダラダラするのはプライベートだけにしてーもんでな」

何時ものラフな私服姿ではなく、今の男の服装は”赤い制服”姿。
勿論、風紀委員会に所属している訳ではない――扱いは風紀委員会直轄の”管理下”ではあるが。
わざわざこんな服装までしなきゃいけないのも面倒だ…特に首元がキツイ。さっさと脱ぎたい。

男が居るのは『報告室』――表向きは小会議室の一つに過ぎないが、そこが使われる事は普段は無い。
――何故なら、実際はとある危険人物(もんだいじ)達専用の報告部屋として用意されているからだ。

第一級監視対象――”正式に対象になっているのは”3人。

――『血濡れの戦犯』ラヴェータ=ワーフェンダー=クリークラーク
――『嗤う妖精』月夜見 真琴
――そして、この男。『影切る凶刃』追影切人。

「――他の2人との接触だぁ?いや、する訳ねーだろんなモン。
女狐(ラヴェータ)とは元々反りが合わねーし、性悪女(つくよみ)は苦手なんだよアイツ。
誰が好き好んで会うかっつーの……”それ以外”もな」

淡々とした風紀の”上役”からの質問に心底面倒臭そうにただ答える。
第一級監視対象同士の接触は厳禁――まぁ当然だろう。問題児同士が接触したらどんなトラブルになるやら。

追影切人 > 「――あーー俺の個人監視役はそのまま伊都波凛霞の続投でいーわ。
――んで、仮に俺が”怪異”に成り果てた場合は…そーだな。レイチェル・ラムレイ辺りに俺を始末させりゃいい。アイツなら俺を殺せるだろ。
――もしくは、俺以外の二人か――あの”特級”でも引き摺り出しゃあいい」

己の怪異化は、以前の懇親会後の黒触姫アーヴァリティとの会話の合間に僅かに進行している。
それは最初伏せるつもりであったが――この腹黒連中はそこをも見抜いていたらしい。

(…と、なりゃそれまでは俺を非公式戦力として使い潰す算段かね…ったく面倒な)

心の中でうんざりしたように吐息を漏らしつつ、”眼帯が無い”左目を軽く摩る。
そこには金色の義眼が収まっているが、これはそもそも追影に付けられた”首輪”でもある。

(つーか、アーヴァのやつはやっぱ指定怪異になってんじゃねーか…普通に捕縛どころか討伐対象になってんぞあの馬鹿が)

舌打ちを漏らす。上役の怪訝そうな目に「何でもねーよ」と誤魔化しつつ。こういう涼しい顔して受け流すのは性悪女の領分で自分には向いてない。

追影切人 > 「あーーそんな訳で今回の報告は終わり!」

どうせ他に報告する事も無い。面倒さを隠さない態度特徴だがあちらも慣れたもので指摘すらしない。

それを冷めた目で一瞥しつつ、断りも無くさっさと席を立つ…どうせ連中は止めやしない。

(――人間の世界ってのは、やっぱ窮屈なもんだよなぁ)

ぽつり、と心の中でそんな思いを抱きながら乱雑に会議室の扉を開けてさっさと出て行く。

ご案内:「風紀委員会本庁 『報告室』」から追影切人さんが去りました。