2020/08/21 のログ
■NPC風紀委員査問官 > 「無粋な訪問があったが、審議を再開するとしよう。
彼女の『罪』も、同時に其れを償おうとする意向も確認できたようだ。
我々からこれ以上の追及をすることはない。」
ゴホン、というわざとらしい咳払いによって、東山 正治がもたらした混乱は収まりを見せる。
しかし彼らにとって曖昧なままに終わらせて置くべき問題は、少女にとっても、彼らにとってももはや曖昧なままに終わらせておくことは出来なくなってしまった。
少なからず、彼女にはそれ相応の『対処』が必要になってしまったからだ。
無論、それを好都合に思う人物も中にいるわけで。
■小太りな風紀委員 > 「では、やはり異能学会、及び生活委員に彼女を一時預かりの身としたうえで、その能力、精神状況を明確にする必要があるだろうね。
彼女にはその異能解明に協力してもらおう。
同時に一週間の謹慎処分、そしてその期間における活動報告書の提出を義務づけるとしようか。
あとは、同期間中の奉仕活動とかね。
彼女の存在は非常に役に立つ、今失われるべきカードではないでしょう。
あぁ、無論。 監視は付けさせてもらうよ?
それは僕の方で手配させてもらうからそのつもりで。
彼の言う『補習』の意味は分かりかねるが、反省文ぐらいは書いてもらわないとね。」
奥の方に座っていた一人の風紀委員が声を上げた。
今まで取り仕切っていた査問官は大きな舌打ちをする。
誰がこのカードを握るべきなのか、という舞台において、東山政治の行動は大きな変化をもたらした。
罪に問わずに放置したいものたちと、軽い罰をもってそれを運用したいものたちとの間の茶番劇はこうして幕を下ろす。
少女のとってそれは良いことだったのか、悪い結末へ向かっているのかはまだ分からない。
■水無月 沙羅 > 「……。」
なんとなくだが、公安の彼に失望の色が見えるのは少女も感づいていた。
それが自分に対する者なのか、この場居る者たちのものなのかは定かではない。
だが少なくとも。
己のことを良く思っている人物ではないだろう、という事だけはわかる。
「少し苦手だな……、あの人は。」
小さく呟いた言葉は、査問会の喧騒にかき消された。
■水無月 沙羅 > 結果として水無月沙羅は長期の謹慎期間と、それに付随する活動報告、及び奉仕活動義務。
異能学会への協力要請、生活委員会の主導のもと、彼女を調べるという事で収まりがついた。
しかし、生活委員でさえ彼女の肉体は処置の施しようがないというのが結論であった。
あまりに複雑すぎる彼女の治療方法のめどが立たない、という理由がまことしやかに噂されているが、はっきりとは言及されていない。
結果的に、彼女の現在の主治医である保険医に報告書の提出が求められることになるが、それはまた別の話だ。
ご案内:「委員会街・査問委員会」から水無月 沙羅さんが去りました。
ご案内:「委員会街」に水無月 沙羅さんが現れました。
ご案内:「委員会街」から水無月 沙羅さんが去りました。
ご案内:「委員会街 風紀委員前」に修世 光奈さんが現れました。
■修世 光奈 > 依頼の帰り。
なんとなくではあるが、依頼の帰りに…ここに足を運んでみる。
約束の日はまだだけれど…彼の働いている姿が一目見れればな、なんて願望もあり。
まあ、彼がせかせか働いている姿は…失礼ながらあまり想像できないのだが。
以前、罵倒を小さく吐き出していた柵に凭れかかり、入口の様子を伺うと…先日とは違う部分が見つかる。
「…なんか、忙しそう」
日によって違うのは当たり前だろうが、酷く出入りが激しい。
それも、皆…何か切羽詰まったような顔をしている人が多い。
「何かあったのかな…?」
連絡は取り合っているから、彼が大丈夫そうだということは知っているけれど。
それにしても、彼が所属する場所が大変に見えるのは、心が落ち着かない。
電話やメッセージを送ろうにも、仕事中だと迷惑になるだろうし。
「うーん…」
流石に、走り回っている人に事情を聴くのも忍びないし。
こういう時、自分がここに…何らかの形で所属していれば、何かしらわかったのだろうけど。
残念ながら、一般生徒だから。
じ、と人が走り回る姿を見つめているしかない。
(…何か、おっきな事件かなぁ…。……ジェー君、大丈夫かな)
そんな、良くない想像をしながらも。
ぼー、とばたばたしている委員会前に佇んでいて。
■修世 光奈 > 「あ。あの人また…」
とんぼ返りだろうか。
先程出ていった人がそう時間も経たずに戻ってくる。
しかし、持っていたカバンの重さによって変わる重心は、それほど変わっていない気がする。
ということは。
それほど過密に色々とやりとりしなければならないということだ。
どこかで…書類を渡して、また受け取って帰ってきていると推測できる。
本当に、大変そうだ
「お手伝いとか…。……でも…」
自分に何ができるのだろうか。
異能も戦闘向きではなく、何か武術などが使えるわけでもない。
危ないところにもいけない、できることと言ったら探し物くらいだ。
それが役に立つとは…あまり思えない。
光奈のイメージでは、風紀委員会とは。
警察であり、執行機関だから。
そんな凄いところに入れるなんて、夢物語だ。
「……大丈夫かなあ…」
バタバタと、目の前をかけていく人々を捉えながら、視線を上に。
風紀委員会の建物を、ぼんやりと眺める。
■修世 光奈 > 心配は絶えないが。
いつまでもこうしていてもどうしようもない。
ため息を吐きながら、また歩き出そう
ご案内:「委員会街 風紀委員前」から修世 光奈さんが去りました。
ご案内:「委員会街」に日下 葵さんが現れました。
ご案内:「委員会街」から日下 葵さんが去りました。
ご案内:「委員会街・風紀委員会本庁」に日下 葵さんが現れました。
■日下 葵 > 風紀委員会本庁、の会議室。
小規模会議室にはノートパソコンのキーボードをたたく音だけが響いていた。
時々打鍵音が止んでは「うーん」という悩ましい声が聞こえて、また打鍵音が響く。
「羽目を外して報告書だなんて。
謹慎期間中は拳銃も爆薬も没収。
完全にやらかしてしまいました……」
昨晩、違反部活動群の廃倉庫で自警団のトップを侮蔑する呼び方をした結果、
盛大に大喧嘩をして大目玉を喰らったわけである。
100%こちらに非があるため、始末書も相当な量。
吹き飛ばされた頭やらひしゃげた手首やらはきれいに元通りになっているものの、
染めなおしを行っていないため髪の毛は地毛のまま真っ黒である>
■日下 葵 > 明日 ――正確には今日―― から謹慎期間であるため、あまり外を出歩けない。
そう言えばこの間、謹慎中の風紀委員の監視役を一日だけ任されたっけ。
「今度は私が謹慎する側ですか。
いや、自宅にいなきゃいけないとは言え、
休暇をもらえたと思えば……」
良くない。全く良くない。
髪すら染められないのに何がいいんだ。
「あー、誰か不真面目な監視役とかがやってきて、
それなりの自由とかを与えてくれたりしませんかねえ」
ノートパソコンを脇に押しのけて、そのまま長机に突っ伏す。
始末書はほとんど書き終わった。
あとは提出するだけだが、これを提出したら最後、
いよいよ本格的な謹慎の始まりである>
■日下 葵 > ガrrrr――ダァァンッ!
ビクッゥゥゥ!
■風紀委員 上司 > 日下ァ!!始末書は書き終えたかァ!!
■日下 葵 > 机に突っ伏してしたまま数分。会議室の扉が勢いよく開かれる。
反射的に伏していた身体を跳ね上げて背筋を伸ばせば、
テキパキとした動作でノートパソコンの文書を上司に見せた、
「はい、出来上がってます。
拳銃も爆薬も手続き通り返却しました。
完璧であります」
■風紀委員 上司 > そうかァ!!
ただでさえ今戦力になる風紀委員がいろいろ事情で足りてないんだ、
謹慎が明けたら馬車馬のように働いてもらうからなァ!!
■日下 葵 > 「………あー、はい。」
地獄だった。
今はいい。
今後来るであろう巡回シフトと割り当て区域を想像すれば、
今のうちに絶望するには十分だった。
こうして始末書を提出したのち、がっくりと肩を落としながら帰路に就く姿は、
同僚に後ろ指刺される程度には合われてあった>
ご案内:「委員会街・風紀委員会本庁」から日下 葵さんが去りました。