2020/08/24 のログ
ご案内:「委員会街・風紀委員会本庁」に伊都波 凛霞さんが現れました。
伊都波 凛霞 >  
──まだ日の高い時間、凛霞は本庁に訪れる。主に書類仕事を片付けるためだ

デスクに腰を落ち着いけて、一息
日が沈む時間までに片付けて、落第街へ向かう

それが最近のライフワークだった

「爆薬とかの必要経費が結構かさむ…うーん…」

こういう時、異能でそういうことが出来る人はいいよね、なんて思う

伊都波 凛霞 >  
自分の所持している異能はサイコメトリー
操作や追跡にはとても役に立つものだけど、戦闘行動には向いていない

他の同僚のように戦闘行動向けの異能でない場合、
白刃戦闘による対単騎能力はともかくとして、広域に影響を与えるには火器に頼らざるをえない
目下のところ、それが一番の問題だ

弾薬、炸薬といった調達とそれを経費で落とすための書類作りが非常に足を引っ張っている

「──んーでもそれくらいの規模を見せないととても理央くんの変わりには…」

彼の功績はその違反部活の摘発の数だけではなく、
威圧による犯罪の抑制効果を大きく発揮していたことにある

自分もあれこれと手を講じてみては見たものの、
得られたのはとても自分では名乗る気にもなられない恥ずかしすぎる通り名だけである

ご案内:「委員会街・風紀委員会本庁」に織機 雪兎さんが現れました。
織機 雪兎 >  
「あっリン先輩おはようございまーす。コーヒー要ります??」

自分のデスクで書類をやっつけていた風雲児。
珍しく集中していたので、憧れの先輩の存在に気付いたのはコーヒーを取りに立った時だった。
コーヒーのパックをバリスタにセットし、紙コップを置いてボタンをぽちり。
どぼどぼと黒い液体を抽出しながら先輩にも要るかと尋ねながら。

「聞きましたよーリン先輩。先輩もとうとう二つ名で呼ばれるようになったとかなんとか」

過去現在未来永劫美しい先輩にぴったりのすばらしい二つ名だと思う。

伊都波 凛霞 >  
「あ、おはよう織機さん。うん、もらうー」

にこりと笑顔を浮かべて、挨拶を返す
職場では流石にゆっきー呼びはしないらしい
気が効いてくれる、ありがたい後輩だよねえ、なんて頭の中で思っていたら…

「──………」

ピキッ

うそだ
もう本庁までそんな話が伝わってる…?
 

織機 雪兎 >  
「ゆっきーで良いって言ってるじゃないですかぁ」

とは言えこのメリハリきっちりした先輩のことだ。
あだ名で呼ぶのはオフの時、と言うことなのだろう。
それはそれで職場では付き合ってることを隠しているカップルっぽくて良いじゃないかぐへへ。

「いやー僕なんて風雲児ですからね。なんだよ風雲児ってそんないつもいつもなんかかんかやらかしてるみたいな――やらかしてたな……」

訓練所における月一での全裸自爆、落第街での見回り中に自分の手錠で拘束されたり――これは動画まで取られてネットに出回ってしこたま怒られたりした――、数えればきりがないやらかしを繰り返していた。
なんで僕まだ風紀委員やれてるんだろう……?

「リン先輩ミルクと砂糖と僕の愛情要ります???」

伊都波 凛霞 >  
「職場では弁えないとね」

にこにこ
親しき仲にも礼儀あり、である

「それは二つ名っていうかなんていうか…」

苦笑する。誰が言い出したんだろう。理央くんかな?

「あ、じゃあ砂糖多めでー。愛情はいつもいれてくれてるでしょ?」

クス、と小さな笑みでお気遣いに感謝だ

織機 雪兎 >  
「ウーンリン先輩らしいなぁ」

今淹れたコーヒーに砂糖を多めに入れてグルグルかき混ぜる。
おいしくなぁれ。
そうして彼女にほいと渡そう。

「なんでしたっけね、零時にはいなくなってるから、でしたっけ。リン先輩無用な残業とかしないタイプだったですっけ?」

その割には結構居残りとかしているような気がする。
新しいパックをセットし、ボタンをポチー。

「リン先輩らしくて可愛いと思いますよ僕ァ」

人懐こい笑み。
ちなみに本庁で話題になってるわけではなく、個人的に情報が入ってきただけである。

伊都波 凛霞 >  
「ありがと。
 ンー、というよりは時間を決めて活動したほうが彼ら…違反学生にもわかりやすく覚えてもらえるし、
 あと門限がそこまでしか認めてもらなかった」

コーヒーを受け取って、そう返答
色々な事情があったらしい

「いやぁ…でもちょっと自分で名乗るには恥ずかしすぎて……」

なんなの黒い灰被り姫(シンデレラ)って

「みんな異能の呼称とかどこで決められてるんだろうね」

なんだかタブーに踏み込んだ発言のような気もするが、気の所為だろう

織機 雪兎 >  
「門限。あはは、リン先輩らしいなぁ」

入れたコーヒーに砂糖とミルクをたっぷりぶちまけぐるぐるかき回す。
最早コーヒー味の牛乳みたいな。

「良いじゃないですか、シンデレラ。あ、でもシンデレラって最初は虐められてたんでしたっけ。じゃあピッタリって訳でもないのかぁ」

理不尽な虐めすら出来ないほどに完璧なこの先輩だ。
そう言う風に見ると言いえて妙ともなんか違う気もする。

「入学の時の異能検査でなんとなーく決まるパターンとか、リン先輩とか僕みたいにそう呼ばれるからとか、そんな感じじゃないんですかね」

ずず、とコーヒーを啜り、思ったよりも熱くてあち、と舌を出す。

伊都波 凛霞 >  
「いっそドレスにガラスの靴でも履いて警邏にいってやろうかな~」

なんて冗談めいて笑う
そうか、シンデレラは元々は虐められていたんだっけ
過去のことを思い出してちょっとだけアンニュイ
そういう意味では、むしろぴったりだったのだろうか

「まぁ大体はそうだよね。自分で考えちゃう子なんかもいるのかなーって」

呼ばれるならもうちょっと恥ずかしくないのがいいなあ、と思う次第である

織機 雪兎 >  
「あ、それやるなら写真下さいよぉ。ていうか写真僕に取らせてください」

絶対綺麗だと思う。
待ち受けにしたい。

「中にはいるんじゃないですかねぇ。ほら、こう……年齢的に、本土で言う中学二年生くらいの歳の子もいるわけだし……」

指抜きグローブを付けてみたり、秘められた力の暴走を恐れてみたり。
そう言う年頃の子には「異能」なんてものは絶交のアピールポイントだろう。
身に覚えがないわけではない。

伊都波 凛霞 >  
「やらないってば。冗談だよ」

本気にされるとそれはそれで困る
笑ってごまかしつつコーヒーをいただいて

「確かにそういう年代の子もいるかも。
 異能の力を振り回してる不良クンなんかの中にはいたりしそうだねえ」

落第街以外にも、学園にバッドなボーイなどがいないわけでもない

「でも変な名前つけられるよりはいっそ自分で考えたほうが良かったのかも…」

ずーん

織機 雪兎 >  
「名前が売れてきたタイミングで広報としてビジュアル面でも、ってのは結構有効だと思うんですけどぉ」

この先輩であれば絶対似合わないはずがない。
そのビジュアルだけで引き上げられる二級学生もいるかもしれないし、なにより自分がその写真欲しい。

「ああ言う世界って名前のハッタリも重要だって聞きますからねぇ。強そうな名前でビビらす、みたいな」

やけに感嘆符が出てくる系のマンガで学んだ不良界の習わし。
実際どうかは知らない。

「ちなみにリン先輩が自分で名乗るんだったらどういう名前にするんですか?」

伊都波 凛霞 >  
「やらなーい。ガラスの靴とか絶対動きづらいし…」

名前に合わせて衣装を用意するっていうのもなんか、やっぱり恥ずかしいし

そして自分で名乗るんだったら、なんて聞かれれば眉を顰めて悩み始める

「……えぇ、難しくない…?
 そういう時ってやっぱりユニークスキル的な異能の名前があるのっていいよね」

自分自身の異能はサイコメトリー
ありふれている…というほどではないが既に名称の定着した超能力の一つだ
なので、そういった固有名詞に縁がない

織機 雪兎 >  
「ウーン残念」

仕方ない、脳内のイマジナリーリン先輩に着てもらって妄想で我慢するとしよう。

「あー、自分で名乗るとなると難しいですよねぇ」

確かに、自分も自分でどう名乗るか、と考えると思いつかない。
いや昔はそういうことを考えなかった訳ではないが、なんて言うか色々小っ恥ずかしい。

「――そう言えば、リン先輩って銃使えましたっけ?」

伊都波 凛霞 >  
「使えるよ」

もう別に隠すこともない、そういう技能があることを口にする

「自動拳銃も突撃銃も狙撃銃も榴弾砲も一通りね」

さらりと言いながらコーヒーをもう一口
砂糖多めの甘さが脳に栄養補給してくれる

「どうして?」

織機 雪兎 >  
「うわぁ」

もう全部先輩一人で良いんじゃないかな。
いや流石に負担がデカすぎる。

「いやまぁ、最近ちょっと銃の練習してまして……うまく使えるようになるコツとかないかなーなんて」

ここの所毎日中の練習は続けている。
続けているのだが、なんていうかこう、うまく当たらない。
的には当たるのだが、狙った場所に当てるのがうまくいかないと言うか。
調べてみたら拳銃はそもそもそう言うものらしいけれど、だからと言って突撃銃とか持ち歩くのはちょっと。
なのでその辺のコツを聞きたかった。

伊都波 凛霞 >  
「んー…空間把握能力とか、そのへんは色々個人差もあるんだけど。
 大体の感覚を掴むための慣れが多分必要だと思う」

実銃だと反動もあるし余計にだろうか
ゆっきーは背も小さいし…なんて思う

「慣れるまでレーザーサイトでも使ってみるとか。
 なんとなくちゃんと当たる距離感に慣れると思うよ」

拳銃にマウントするようなものでもないけど、練習用ならそれはそれで良いだろう

「で、銃の練習って……もしかして落第街の警邏とかにまわるつもり…?」

織機 雪兎 >  
「やっぱり慣れですかぁ……」

なんだかんだ言ってまだ銃を持って一か月か二か月かの話だ。
構えやらなんやらを身体に染みつかせるのが先と言うことだろう。

「れーざーさいと……なるほどぉ」

レーザーサイトって確か赤い光が出るやつ。
ゲームでよく見るやつだ。
ちょっと探してみよう。

「あぁいや、そう言うんじゃなくて。風紀委員ってやっぱり人を守るのが仕事の一つじゃないですか。だったら銃の扱いに慣れておいた方が良いってある先輩に言われまして」

それはそれとして落第街の警邏には回されたりしているのだが。
人が少ないって辛い。

伊都波 凛霞 >  
「うーん…」

確かに、風紀委員は時として体を張ってでも誰かを守らなきゃいけない時があるけれど
人には向き不向きもあるし…正直、この子に戦闘行動が向いているとは凛霞には思えない

「確かに護身用程度に扱えたほうがいいかな、とは思うけど…」

引鉄を引くだけで誰でも扱える
異能者だってそう簡単に気軽な能力の行使で人を殺せない者は多いというのに、
わかりやすい、殺傷道具だ

「良かったら今度護身術くらい教えようか?理央くん達が復帰して体が空いたら、だけど」

織機 雪兎 >  
「まぁうん、そうですね、護身術程度に」

それを持ってバチバチやり合おうなんて考えてはいない。
それが出来たらかっこいいなぁとは思うけれど、自分にそれは無理だと言うことは自分が一番良くわかっている。
いざと言う時に自分の身を守れるように、と言う程度だ。

「――護身術。リン先輩が」

直々に。
それはつまり、彼女と一対一でくんずほぐれつあわよくば事故に見せかけてその豊満なボデェーを――

「是非!! お願いします!!!!」

興奮した様子で大声を上げる。

伊都波 凛霞 >  
「おおっと…すごい食いつき…やる気まんまんだねえ」

向上心が素晴らしい
割と奔放に見える彼女も、風紀委員としてしっかり邁進しようとしているのだ
ちょっとだけ見直してしまった

「それじゃ仕事をぱーっと終わらせて、今日も警邏にまわろうっと。
 理央くんたちが安心して万全になってから復帰できるようにしておかないとね」

無茶をしちゃって更に現場から遠のいた…なんてことになられても困ってしまう

そういって書類仕事に手をつける
デスクワークは得意分野、テキパキと片付けて日が沈むまでには落第街へと再び繰り出すのだろう
少女にとって非公認である黒い灰被り姫(シンデレラ)として

織機 雪兎 >  
やる気があるのは風紀委員だからではない。
百パーセントリン先輩にラッキースケベしたいからと言う欲望からのものでしかない。
――いや五パーセントぐらいはそう言う思いもあるけれど。

「うーんりおりんだと割と万全からでも万全だからって無茶しそうなとこはあるような気がしますけどねぇ」

あの友人はああ見えて無茶が常習みたいなところがあるような気がする。
もっと気を抜けばいいのに、と思わなくもない。
心配だ。

「じゃー僕も続きやっちゃおうかなぁ」

うーんと伸びをして、すっかり冷めたコーヒーを一気に流し込む。
以前相談された二級学生の引き上げの書類を今日中に用意しないといけないのだ。
荒事よりは事務仕事の方が適性があるのか、彼女に少し遅れて書類をでっちあげ、提出して訓練施設へ。
リン先輩とのくんずほぐれつイチャイチャ個人指導を楽しみにしつつ、銃の訓練をするのだろう。

ご案内:「委員会街・風紀委員会本庁」から織機 雪兎さんが去りました。
ご案内:「委員会街・風紀委員会本庁」から伊都波 凛霞さんが去りました。