2020/09/27 のログ
ご案内:「委員会街 風紀委員会本庁ロビー」に幣美奈穂さんが現れました。
■幣美奈穂 >
――なんか、あっちに・・
ぴぴっと来ている美奈穂。
それは、にゃんこさん成分を含んでいるようで、違うような。
穢れを含んだ感じがするのです。
少し離れているところ、そこで何か苦しみ動いている感じがするのです。
・・そんな感覚はさておき、今は目の前の苦情を聞くことです。
レオンシュレーゲルスタインハウゼンベルガードルフ伯爵さん、なんと二本足でたっているにゃんこさんで、シルクハットに燕尾服。杖も携えた立派な紳士姿。
「えと、そんなに騒がしいのですか?」
このにゃんこ伯爵様を会ったのはつい先ほどのこと。
なにか風紀委員にかかった何かの対応があるそうです。
それで、急遽、対応していた職員がぽてぽてとお仕事あるかしら、
とお昼前の時間に現れた美奈穂に引き渡されたのです。
――そう、電子機器がまるでダメな美奈穂。
事態をまったくわかっていないのです。
そして、互いに事情がつかめず困った美奈穂と猫伯爵。
丁寧な物腰な紳士的なケットシーの伯爵と、ロビーで立ち話になりました。
■幣美奈穂 >
「えっと。レ、レオンシュークリームスキスキバームクーヘン伯爵様・・、あのごめんなさい」
うろ覚えでお名前を言ってしまった美奈穂。
途端にくわっと牙をむいたお顔を見せたにゃんこ伯爵様に素直に素早く謝罪します。
自分でもなんか違うな―と思っていたのです。
ロビー内というか、建物の中の雰囲気がなんか固い感じがします。
様々な委員が呼ばれ集まり、説明を受けたりして。
そして飛び出していく方もおられる中。
扉の近くだとなんか怖いので、脇にあるソファーに。
二人して座り、お話を聞くのです。
「なるほどなのです。
朝からなんかが地面から飛び出して、走り回ってがちゃがちゃどんどんしてて、
うるさくて、お仲間さん達もお昼寝できない、ということですね?」
聞けば、渋谷常世のちょっと先にお住まいがあるとのこと。
朝の日課として、家人たちと住まいの屋上で日向ぼっこをしていたら。
長方形な箱が飛び出してきて、ぶつかり合ったり走り回ってうるさい、なんとかしてくれ、という苦情です。
■幣美奈穂 >
ちなみに、この犬ほどの大きさがあります二足歩行のブリティッシュショートヘアーこと、
ケット・シーのレオンシュレーゲルスタインハウゼンベルガードルフ伯。
妖精界側から家人と共に入り込んで、勝手に場所を別荘地代わりにしていた不法入島者である。
文句だけは行政に伝えて、対処をしてもらおうとしたたかなのです。
「それは、大変でしたわね・・お昼寝します?」
そんな猫伯爵様を撫でたくてうずうずしている美奈穂です。
今、猫伯爵様が話しているのは。
委員が集められ説明を受けた、討伐対象の怪異の話で。
この猫伯爵様はその目撃者なのです。
■幣美奈穂 >
それに気づいて委員会の方々に知らせれば。
美奈穂も褒められるのでしょうが・・そもそも、騒ぎに気付いてません。
にこにこと、喋るにゃんこさんを慈しむ表情です。
「そうですの。そんなところで・・」
飛び出した四角い箱が、高架に上がったり。
どうぶつかり合ったとか、どういうルートをたどっているらしいとか。
警戒した家人たちと、毛を逆立ててお住まいの高層建築の屋上から暫く見ていたらしく。
暫く見て、住まいの方には近づかないようだというのを確認したので。
とりあえずは大丈夫だろうと、猫伯爵様はこっちに来たそうです。
両前足・・両手と言っていいのでしょうか。
手ぶりも交えて、見てきたことを少し誇張しながらも正確に話してくださる猫伯爵様。
それを見て、美奈穂が思うのはただ一つ。
――可愛いです・・。
■幣美奈穂 >
怪異現象なので、誰かにお声を掛けられても・・なのですが。
色々な目で見られる部署で、本人も荒事に向いていなそうな風体です。
祭祀局側からの連絡・・なんかも、スマホを持たない美奈穂には来てません。
連絡を取ろうとしたら、直接にしないとできないのです。
「うるさくてお昼寝できないとたいへんですわね」
そうなのにゃ、と目を細めて手で顔を洗う猫伯爵様である。
日本のは品がない、と宣うアイルランド紳士なのである。
して、どうするのにゃ?
と、出動する委員も増えて少し騒がしくなっているロビーを見て、
こっちを見上げる猫伯爵に。
美奈穂もそっちを見て、奥を見てから・・上を見ます。
どこも、ちょっとざわざわして忙しい感じなのです。
今、お話に言ったらお邪魔になり叱られるかもしれません。
どうしましょう、と猫伯爵とお顔を見合わせます。
■幣美奈穂 >
柔らかそうなほっぺに人差し指を添わせまして、ちょっと首を傾げさせます。
ん~~、と少し考えますと。
ぽむっと、両掌を胸前で軽く合わせます。
「じゃあ、わたくしがなんとかしてみますわ」
朗らかな表情に、目を大きくする猫拍車魔でした。
どう見ても頼りなさそうなのですが・・聞いた話、怪異のようです。
機械や人なんかだと、どうしようもなかったかもしれませんが。
怪異であれば、なんとかなるかもしれません。
そのなんだ、もっときちんとした・・
なんかにゃごにゃごいう猫伯爵様を、重そうに抱きかかえまして。
おっとりとした足取りでロビーから出ていく美奈穂の姿があったとか・・。
ご案内:「委員会街 風紀委員会本庁ロビー」から幣美奈穂さんが去りました。