2020/10/13 のログ
ご案内:「委員会街・風紀委員会本庁」に日下 葵さんが現れました。
日下 葵 > 朧車の討伐――の現場に巻き込まれて数日。
裏常世渋谷のような位相のズレた空間では、
転移魔法が正常に動作しないことがわかった。

「ええ、そうですね。
 今私が使用している魔法をもう少しちゃんとしたものにしたくて。
 はい、お願いします」

風紀委員会の本庁の装備を管理する窓口。
そこに日下の姿はあった。
装備品である首のチョーカーと、
四肢に巻いたリボンを新調したい旨を窓口に伝えた。
数分またさせれて出てきたのは幾枚かの書類。

『この書類に希望する新しい装備の内容と、
 希望動悸を記入してここに提出して下さい』

「なるほど?
 ……そこそこ面倒ですねえ?」

『そうは言っても決まりですから。よろしくお願いします』

そんなやり取りをすると、
書類を手に待合室の様に並べられた椅子の一つに腰を下ろした>

日下 葵 > 椅子に座ったまま、難しい顔をして書類に目を通していく。

希望する装備の内容、既製品かどうか、必要となる予算、
使用用途、任務との関連性、etc...

「いやあまぁ……今すぐ必要って訳でもないのでいいんですけど」

面倒だなぁなんて。とはいえそれも致し方ない。
今までは既製品レベルで良かったものが、
より凝ったものが必要になったのだから。

既製品に手を加えるか、オーダーメイドで作ってもらうか。
いずれにせよ自分だけでどうこうできるものではなさそうで、
より魔法や魔術に詳しい人間が必要そうだった。

「もっとちゃんと魔法が使えればよかったんですけどねえ」

背もたれに体重を預けて、視線を天井に移した。
ため息交じりに独り言をこぼすと、書類を隣の椅子に放り投げた>

日下 葵 > 「……帰ってさっさと書類書きますか。
 提出が遅れればその分私の手元に届くのも遅くなるわけですし」

1分ほど天井を見つめて、
突然スイッチが入ったかのように書類を手に取って立ち上がった。

今日はもう仕事も講義もない。
このまま帰って片付けてしまおう。
そう心に決めると、ファイルに書類を挟み込んで本庁の出口へ。

――できる準備は何でもやる。そのうえで死んでやる。

いつか心に決めた決心を確かめるように首に巻かれたチョーカーを触る。
その足取りはどこか力強いものだった>

ご案内:「委員会街・風紀委員会本庁」から日下 葵さんが去りました。