2020/10/26 のログ
■貴家 星 > オムライスを一口
オムライスを一口
オムライスを一口。
時折箸休めにサラダを食べて、ミルクと砂糖たっぷりのアイスコーヒーで喉を潤す。
薄焼き卵に包まれたケチャップライスはシンプルなチキンライスであり、判り易い味である。
「うーむ園刃殿は鷹揚であらせられる。であれば『岡田』に限らずオススメの店などを?」
スプーンを進めながらに、問われることを気にしない園刃殿に瞳を和ませ、
それならばと平穏な事柄を問う。
「私の方もオススメの店などをお教え出来れば良いのですが……。
ああ、でも先日ラムレイ殿と訪ったネコマニャングッズ専門店内のコラボカフェは中々善い味が致しましたな。
他には『陽月ノ喫茶』なども。どちらも常世渋谷内にありますれば、分署に立ち寄られた際にでも是非」
食事をしながらに他店の話題は店の人間からすると、ともすれば不躾なことかも解らない。
幸い奥まった席であるから聞かれる事もなく、些かかしましく言葉が跳ね行きて──
「然様然様、分担分担。例えばデザートを半分こずつする。などは如何ですかな」
さらりと言葉尻に乗るようにして、食い意地の張った言葉も紛れゆく。
■園刃 華霧 >
「ンー……お勧めの店、ねェ……」
ふむ、と考える。
常世渋谷辺りは結構ネタも多いし、色々言えるといえば言える
「サッチー、結構、色々行くノね?
アタシ、食べ歩きは得意でね……じゃ、天麩羅とか好きそうだし天丼トカならどウ?
ってコとで、まずは『天すき』なンてのハ? 玉子天丼なンかオススメだよ」
庶民価格なお店をちょっと出してみる。
喫茶店なんかも好きなら、甘いものも良いかもしれない
「はハ、実は意外と食いしんぼダな?
ひひ、いイよ、分けようカ」
こういういわゆる、厚かましいっていうのは嫌いじゃない。
交換交換、楽しんでいこう。
楽しそうにケーキを切り分ける。
■貴家 星 > 「風紀委員の任務がてらつい。……というのも刑事部では探索方でありまして。
近頃行き方知れずとなる者が多く、それらについれ調べるとなると、訪う先は増えましてな。
とはいえ異邦人街や常世渋谷付近が多いものでして、知らずの名店は何処にもありようものかと」
先程伺った『岡田』なる店は初耳でしたし、と言葉が続いて千切りキャベツを食む。
「ほうほう『天すき』。天丼も勿論得意中の得意でありますれば喜ばしい話。
一番好きなのは薩摩芋ですが玉子天丼、蠱惑的な響きかと……」
そうして園刃殿から良さそうな店を聞くと、食事中でもあるのにうっかりと腹の音が一つ。
「…………」
沈黙が一つ。
「はは、いや特別にそういうつもりでも無いのですが、食欲の秋の所為と言いますか……」
からの、何事も無かったかのように会話を続け、ケーキを切り分ける様子に視線を注ぎ、
此方も倣うように皿に盛られたプリンにナイフを滑らせた。
そんな、甚く平穏な秋日。
勿論無論、園刃殿の異動手続きが抜かりなく終わった事は言うまでもないのであった。
■園刃 華霧 >
「ふーン、探索、ネ。
アタシも、ソっち側か……サもなキゃ紙仕事のほー二いきソーな感じがアるから、
一緒スることアッたらヨろしクね」
自分の役回りを考えれば、荒事よりもそっちの方。
であれば、もしかすると仕事が被ることもあるかもしれない。
それなら、今日の出会いは悪くなかったのかな、と思う。
「ひひ……な―んだ、足りテない?
なら、ナんか追加すル? それトも、別のトコ、行く?」
主張された音に、面白そうにケタケタと笑う。
こんなところでも、仲良くできそうな同僚だ。
本当、楽しい。
「遠慮ってイうか、ナんだ。
こウいうのハ、正直に言ったほーガ、楽だし楽しいゾ?」
笑いながら、デザートの分け合いをする。
こうして楽しく食事が進むのであった。
かくして……刑事部への異動は決まり……
さて、この後はどうなるか。
それはまた、いずれのこと
ご案内:「風紀委員会本庁:総合受付」から貴家 星さんが去りました。
ご案内:「風紀委員会本庁:総合受付」から園刃 華霧さんが去りました。