2021/02/03 のログ
ご案内:「風紀委員会 会議室」に刀々斬 鈴音さんが現れました。
刀々斬 鈴音 > 「特務広報部会議ー!!」

グルグルに包帯が巻かれた左手をブンブンと振り回して言う。
『特務広報部使用中』と書かれた紙がでんと貼られた会議室の一つ。

そこには数名の特務広報部の部員の姿があった。
参加は自由、途中参加もOK、始まるまであと5分ほどあるけどもそれにしても来ているメンバーは少ない。

『暫定副部長 刀々斬鈴音』

『ルーク2副隊長 守谷』

『一般隊員 マイケル』そして『一般隊員 八馬堕』

それだけしか集まっていない。
……空の椅子があまりにも多い。

刀々斬 鈴音 > 「えー、もりりん人少なすぎない?参加希望の人もっといっぱいいたよ?どこいったの?」

ぎっしりと埋まった名簿を見てとりあえず来ているメンバーにチェックを付ける。
鈴音……守谷……八馬堕……マイケル名前無くない??

『とりあえず袈裟山さんに名前借りてでもリストだけ埋めとけって言われたっす。
 本当にに来る人だけ書いてたら大き目の会議室借りられないらしいっす。』

「けーちゃんがそう言ってたの?へー……。
 ……どうするもう会議始める?あっヤマさんおかしの袋開けて!
 鈴音、今左手怪我しちゃってるから……ありがとうね!」

個包装のクッキーの袋を隣の隊員に開かせてそれを口に運ぶ。
会議だというのに雰囲気はかなり緩い。部長がいればこうもいかないだろうが……。

刀々斬 鈴音 > 時計の針がグルグル進んで

「……よし3時、じゃあ会議はじめるよ!!もりりん!説明!」

ペットボトルのミルクティーを紙コップに移す。

『了解っす。えー今回の議題は大きく二つ違反部活、蛇についてとスラム街での抗争についてっす。
 資料はめんど……あー機密保護の観点から存在してないっす。』

おおらかで風通しの良い気風なので資料はなくとも許される。
どうせみんな見ないのだ。

「えっと、まずは『蛇』についてだね!
 鈴音の『ドキドキ謎の違反部活一本釣り大作戦!!』が大成功で異能者を一名確保に成功。
 その子に色々聞いて『蛇』について何となく分かったんだよね。」

実際に鈴音が行った違反部活群での自分を餌にした釣り作戦。
特務広報部のメンバーの特性を生かしたいい作戦ではあったが……。
ネーミングセンス。

「ちなみに鈴音の意見としてはこれ以上あんまり深く追わない方が良いと思ってるんだよね。
 なんていうか……大変だし!危ないし!」

通常の風紀委員なら出ないだろう言葉。
危ないからやめておこう。

『これはワタクシ、マイケルからの質問なのですが?どうしてでしょうか?
 捕虜をもっと痛めつけて更に情報をはかせば安全に攻略できるのではないでしょうか?
 蛇を落とせばあの子は用無し特務広報部の福利厚生として扱わせていただけるのでは?』

部員の一人から意見が飛ぶ。
欲望にまみれている。

刀々斬 鈴音 > 「あー……あの子いう事はあんまり信用しないほうがいいかも。
 ちーちゃんが言ってたんだけど相手方には洗脳?マインドコントロール?みたいな魔術とか異能の使い手がいる可能性が高いんだって。」

鈴音を襲った相手のあの動き、自爆を恐れない精神性。
恐らく精神になんらかの支配を受けていたのだとすれば納得がいく。

「多分、本人には自覚がないから厄介だよね。」

情報の真偽の区別はつかないし、洗脳の手段がわからないなら解除方法も分からない。
故にもたらされる情報については裏が取れるまでそこまで信じない方がいい。

「それともつながるんだけど、警邏の時の班の人数を増やした方が良いと思うんだよ。
 後、前にしーちゃんが言ってたみたいに式神?仕込む?とか?
 鈴音達がやった事を相手もやるかもだからね捕虜にはならないように気を付けないとだよ!」

……恐らく特務広報部のメンバーであれば自分の命惜しさに仲間の情報を売る。
そのまま蛇に所属するものも出るかもしれない……。
もともと違反部活で活動していたのに関わらず今では風紀委員の手先をしているコウモリ連中、信頼は出来ても信用はできない。

刀々斬 鈴音 > 「……とにかく、しっかりと集団で行動して逃げるための道をちゃんと把握して……逃げる時は全力で逃げる!
 『蛇』とスラムの抗争については部長の指示を待つって事で!!」

サクサクとクッキーを食べて……。
ミルクティーを飲む!!

「……他、何か意見とか言っときたい事あるひとー?いない?いないね!!
 よし!解散!もりりんいい感じにまとめて部長に提出ね!!」

こうして今日の会議は終わった。
この身のない会議を上手くいい感じに記したものが記録として残っていくのだ。

ご案内:「風紀委員会 会議室」から刀々斬 鈴音さんが去りました。