2021/02/21 のログ
ご案内:「委員会街」に幣 美奈穂さんが現れました。
■幣 美奈穂 >
とってとって、委員会の建物内を歩く美奈穂です。
いつも背負っている鞄には封筒や書類などを詰めまして、お部屋を探してきょろきょろ。
少し見上げることになるので、他の人から見たら足元が不安ですけど。
「あっ、ありました!」
目的のお部屋を見つけますと、少し早足。
扉をこんこんと叩いてから「お届け物ですー」。
そう、今日のお仕事は郵便物の配達です。
ロビーの端で日向ぼっこしてお仕事くるのを待っていましたら、総務部の方がお仕事をくださいました。
■幣 美奈穂 >
開いた扉、出てきた方を見上げてにこにこ。
「こんにちはです」と頭を下げてご挨拶をしましてから、鞄を下ろしますと。
この部署あての書類などを取り出します。
間違いがないか、渡しそこねがないか、しっかりと確認しながらです。
普通なら黙って入って、書類受けに入れるだけなのですけど。
美奈穂はいい子なのです。
きちんと手渡しが基本なのです。
声をかけて初めて気づいたのか少しびっくりして下を見た、扉から顔を出してきた方の様子に気付くことなく。
そして、おっとりとその場で鞄を下ろしてお渡しするものを確認する美奈穂。
1分ぐらい無言の時間があきましてから「はいっ!」と両手で揃えて差し出すのです。
――すると、うにゃぁ、と小さなお声が美奈穂の懐から。
ぴょこんっと顔を出すのは長毛種のにゃんこさんです。
そう、美奈穂と契約している「にゃんかいろ」な野良猫さんです。
■幣 美奈穂 >
お外が寒い時、報酬――お魚一尾――で懐で温めてくれます。
期間はにゃんこさんの気まぐれですけど。
お互いにあったかいのでうぃんうぃんな関係というやつです。
そんなにゃんこさん、顔を出してモフッとした前足を美奈穂が持つ書類の上にてしっ。
目はじーっと出てきている方を見ます。
お手伝いしているようにみえますが・・実際はくれくれ攻撃。
こうすると偶に食べるものを貰えるからしているだけの、要領のいいにゃんこさんなのです。
■幣 美奈穂 >
じぃっときらきらしたお目めで見上げる美奈穂とにゃんこさん。
片方は仕事として、もう片方は欲望のままに。
少したじっとした方が「お、おうっ」と受け取るのを見届けますと。
美奈穂はへにゃりと微笑みまして。
にゃんこさんは、なぁう、と催促のお声を小さく気だるげに出します。
「ちょっとまってろよ」と部屋に戻る様子に、美奈穂は見下ろして、
にゃんこさんは見上げて視線を交わします。
もしかして、またお菓子頂けるのかしら?、とそんな視線です。
戻ってきた方の手に小さな袋。
ナッツと小魚が入ったお摘みなお菓子です。
くださるというので、ありがとうございますっ、と元気にお礼を伝えましてから。
鞄を背負いなおしてから手を振って、次の配る先を探しに行きます。
「ダメよ、もう少し後でね?」
食べたいと前足を伸ばすにゃんこさん。
でも美奈穂は駄目だと伝えます。
立って食べたりしたらお行儀が悪いからです。
空き部屋を見つけたら、そこで頂きましょう!
残念そうにするにゃんこさんを軽く撫でてからお仕事を続けます。
――ちなみに、ナッツは美奈穂が、小魚はにゃんこさんが美味しく頂きました。
ご案内:「委員会街」から幣 美奈穂さんが去りました。
ご案内:「風紀委員会本庁 会議室」に神代理央さんが現れました。
■神代理央 >
「……落第街の偵察報告は以上です。何分、敵の警戒が厳しく陣地の詳細までは確認出来ませんでしたが…。
重武装の陣地が構築されている、という事実は揺ぎ無いでしょう」
風紀委員達が顔を突き合わせ、手元の資料やモニターの映像に視線を向けながら漣の様に言葉を交わし合う。
そんな会議室の正面。演壇の前で資料を読みあげているのは、小柄な少年委員。
風紀委員会特務広報部部長、神代理央。
此度の違反部活の反抗作戦に対する、実質的な現場指揮官。
「これに正面からぶつかった場合、相応の犠牲が出るでしょう。
奴等はそれを準備するだけの時間と情報があり…我々には無かった。必然、我々は奴等と正面から打ち破らなければなりますまい」
犠牲、という言葉にざわめく室内。
「相応の負傷者。相応の死者。犠牲とはそういうものです。
我々は、別に天から裁きの雷を振り翳す存在ではない。
戦えば怪我をするし、当たり所が悪ければ死ぬ。ただの生き物です。
であれば、此れほどの備えをしている連中と戦えば犠牲が出るのは当然でしょう?」
何を今更、というように、ざわめく室内を一瞥して肩を竦める。
■警邏部出席者 >
「…此処迄騒ぎを大きくして、犠牲を強いる様な戦いをするのは特務広報部の責任じゃないか!」
がたり、と椅子から立ち上がり、声を上げる風紀委員。
「君達がとった捕虜に対する尋問も、情報は上がれど尋問方法迄は此方に寄越さないし、落第街からの風紀委員会の評判も芳しくない。君達の過激な行動が、今回の結果を招いたんじゃないか!」
風紀委員会という存在は、常世学園における警察機構。
特務広報部の行いは、既にその範囲から逸脱し過ぎている。
「その尻拭いなど出来るものか!まして、そんな場所へ赴けと、君は他の委員に言えるのか。行けば死ぬ様な場所に、風紀委員として向かってくれだなんて――」
■神代理央 >
「言いませんよ」
■神代理央 >
「今回の違反部活の行動は、嘗て風紀委員会が戦った連中とはまた意味合いが異なる。
『総会』
『ロストサイン』
『フェニーチェ』
他にも様々な違反部活があり、風紀委員会は数多く交戦してきました。大半が私が入学する前のものですので、資料を閲覧しただけではありますが…」
「……ええ、そうですね。きっとこれらの違反部活との戦闘には、血を滾らせ、勇気を振り絞り、自らの命を危険に晒してでも戦おうとする者は多いかもしれません。
だって、こういった連中との戦いは――」
「――『英雄』に、なれますものね」
■神代理央 >
「しかし、今回は違う」
「敵が構築した陣地に、這いずる様に突撃しなければならない。
憎悪と敵意が旺盛なだけの"普通の"違反部活生達を相手に、血みどろの戦いを繰り広げなければならない」
始めは、ゆっくりと。語り聞かせる様に。
「……そしてきっと、能力と能力がぶつかり合い、死闘を繰り広げる様な決闘ではなく。
放たれた市販品の銃弾に、倒れる事になるのでしょうな。
決闘ではなく、決戦。個人と個人ではなく、組織と組織のぶつかり合い。
『風紀委員の何某』ではなく『犠牲者A』としてしか。数字上の存在として、散っていくのかもしれません」
「……それが嫌なのだろう?名だたる敵の幹部達と戦い、勇ましく散っていくのは許容出来ても、誰が撃ったか分からない弾丸で死ぬのは嫌だと、そういうことなのだろう?」
「構わぬさ。その考えを否定はしない。だから私は、特段強く他の風紀委員に要請は出さない。来るな、とは言わないが、来い、とも言わない。
私が欲しているのは、英雄では無く兵士だからな」
■神代理央 >
「……犯罪者に対して、融和的であるべきではない!」
ばん、と机を叩く。
「そして同時に、我々風紀委員は英雄願望によって違反部活と戦っている訳でも無い!
泥に塗れ、瓦礫に埋もれ、血反吐を吐き出す様な戦場においても尚!我々が戦うのは、人々の生活を守る為で有る筈だ!」
「人々を害する存在を、座して眺めていようとするものか!
犠牲が出るから、と、嵐が通り過ぎるのを待つものか!」
「重ねて言おう!私は、今回の作戦に『英雄』は求めない!
何故なら、私の部隊は。特務広報部は――」
激昂したかの様な演説の後。
ふと、言葉が途切れる。
その沈黙に、周囲の視線が全て集まった事を確認してから――
「…『英雄狩り(ヘルデンヤークト)』なのだから」
■議事録 >
『蛇』と呼称される違反部活の大規模決起に伴う会議について。
①落第街における主戦力は『特務広報部』が担うものとする。
②その他の部課については、必要に応じて委員を派遣する。指揮系統は各部課に委ねるが、必要に応じて特務広報部の一時的な指揮下に置く事も許可する。
③捕虜の移送については、警邏部所有の護送車を使用し、護衛戦力は各部課から抽出するものとする。
上記三点を確認。
16時前を以て、解散となった。
ご案内:「風紀委員会本庁 会議室」から神代理央さんが去りました。
ご案内:「委員会街ガーデンテラス」に幣 美奈穂さんが現れました。
■幣 美奈穂 >
拝啓。お父様、お母様。
美奈穂は今、戦場にいます!
きりっと心でお手紙を出した美奈穂です。
今日は、委員会で夜のお仕事もあるそうです。
・・美奈穂は夜間のお仕事はきませんが、お手伝いとしてお夜食作りしてます。
業務用の炊飯器でお米を沢山炊きまして、おにぎりやおかずを作っています。
容器は農業区で貰ってきました笹の葉、それを綺麗にして頂く間に。
鮭を焼いたり、たらこを焼きましたり。
牛肉のしぐれ煮やきんぴらごぼうを作ったりします。
お家から持ってきました自家製のすーっぱい梅干しさんや、懇意にしている昆布屋さんで買った佃煮とか。
具材はたくさんです。
■幣 美奈穂 >
夜に何するのかしら?
夜回り?、それとも・・何か委員会で遊んだり?
誰もそれについて話していただけないので、聞きたいけど聞けない、そわそわ美奈穂です。
美奈穂も高校生相当になれば一緒に行っていいのでしょうか?
おにぎりにしますので、お水は少なめ。
業務様なので5.5升も一気に炊ける大きなものです。
既に炊きあがったものは幾つかにわけまして、ゆかりなどを混ぜましたり、
巻きずしにするために、美奈穂特性お酢をかけましたり。
大忙しです。
合間を見ましてオカズの卵焼きも。
普通のと、甘いのと、出汁がきいたもの。
少し後で食べるものなので、ふわとろでなくしっかり焼きます。
コツは、出汁を濃いめにして少ししか入れないようにするのです。
三切れずつですが、全部味が異なる仕様です。
ウマキやチーズ入りなんかもいいのですけど、お値段と食べるまで時間があることから断念です。
ちゃっちゃっちゃっ。
動きは早くないのに、無駄がないので素早く調理する美奈穂です。
炊事部などがあれば天職だと思える働きっぷりなのです。
■幣 美奈穂 >
美奈穂としてはおにぎりはぱりぱり派。
頂く前に自分で海苔を巻くのが好みですけど。
今回は一律先巻きです。
お椀を使ったりラップを使ったりする人が多い中。
さっと手に程よい塩を付け、手際よくおにぎり作ります。
1,2,3,4と数えるぐらいで1個作ってしまいます。
出来たものから笹の上に置いてますので、何が当たるかランダム。
美奈穂が作ったのは和テイストが強いものばかり。
そう、ツナマヨはおにぎりの具に入らないのです!(きりっ)
料理を作っていれば、委員会街を縄張りにするにゃんこさんたちも近寄ってきます。
くれくれと甘えた声を出しますけど、彼らの分はあとなのです。
■幣 美奈穂 >
おにぎり3つに、レタスと薄切りしたキュウリを挟みまして。
その後に卵焼き三切れにウィンナー。そして沢庵二切れ。
ちゃちゃちゃっと作られたものが笹の葉で包まれていきます。
あとは、味噌玉も作ってあります。
食べる時にお湯をかけて頂ければ、それでお味噌汁の出来上がり。
先にお味噌汁を仕上げてしまいますとお味噌の薫りが飛んでしまいますから、
現地でのお湯掛けを強弁したのです。
具材は葱とお麩にワカメ。あとはフリーズドライされたおナスも実は中に入っています。
一緒に作っている方々と雑談もしながらポンポン作っていけば、すぐに人数分出来上がりです。
■幣 美奈穂 >
ここで帰る人は、希望で自分の分も作る事ができます。
その合間に美奈穂は、ご飯に塩気を入れる前の出汁、出汁を取る際の鰹節や。
わざわざ塩抜きした鮭のほぐしなども使った特性猫まんまを作りまして。
待っていたにゃんこさんに差し入れです。
待ってましたとばかりにはぐはぐ食べるにゃんこさんを見届けまして。
そして後片付けをしましたら、美奈穂も帰宅です。
その前に、今夜の夕食とするお弁当も作ります。
余りで作ったので、小さな手毬おにぎりや、おかずを少しずつ。
それを見ていて欲しいと言ってきたこれから夜もお仕事する受付や総務の方々とも一緒に作りまして。
美奈穂はお仕事たくさんしました!
と元気に帰っていくのでした。
ご案内:「委員会街ガーデンテラス」から幣 美奈穂さんが去りました。