2021/11/21 のログ
ご案内:「委員会街」にオルランドさんが現れました。
オルランド > 「どもっす、オルランドでーす。趣味はゲーム全般かな~?よろしくおねがいしやーっす」

ここは風紀委員の本庁…ではなく支部である。まあそこそこ大きい支部ではある。
時間は丁度夕方に差し掛からんとしているところ。
色々な案件が押し寄せる結構忙しい時間帯で支部の事務所内は電話対応に追われる委員、書類を読む委員、書類を作る委員、怪しい工具を作成する委員…と様々であり支部であるにも関わらず課が複数ある事を明確にさせてくれる。
ガヤガヤと忙しいせいでオルランドの自己紹介を聞いている人は何割だろうか?

しかしながらオルランド自身としては気がそっちの方が楽だ。改まった自己紹介よりもこんな緩い適当な感じで良い。
比較的リラックスしてる状態のまま何処の課に所属するのか?と質問が来た

「んー、希望の課はよく分からんで色々見てからきめまーっす」

終始ゆるく適当に、小柄で灰色の髪の少年は締まりのない顔でヘラっと応えた

オルランド > こうしてオルランドは無事、風紀委員へと所属することになったが所属する課はまだ定まっていない謂わば新人研修みたいな感じだ。
個人的には色々現場を見て行って情報を多めに獲得し、自身の適性にあった現場を選択したいが…

ふと、席に着き渡された書類に目を落とす。
どんな課があってどんな仕事をするか紹介している書類だが

「えーと…風紀委員には総務部、設備・備品管理課、刑事課、警備課、交通部、生徒指導部、電脳犯罪、特務広報、特別攻撃課、霊的予防…………」

グルグル…ぷしゅー…
目が回って知恵熱が出てきた。
なんとなく名前からしてイメージは出来てしまうが如何せん数が多い。残念ながらいっぺんには覚えきれないようだ。

オルランド > 「とりあえず…とりあえずこの特別攻撃課ってのは如何にも前線兵士な感じがするから…俺には合わn…えっ、それオススメするんすかぁ?」

トラブルには首を突っ込みたくなるが与えられる仕事はなるべく面倒でない方が方がいいとかなり身勝手な持論を持つオルランドとしては目に見えているハードワークは避けたいところ。
しかし、隣で一緒に資料を覗き込んでいる一個上の風紀委員の先輩(特別攻撃課)はニコニコとアットホームな微笑と共にオルランドにオススメしてきた。

絶対に地獄の特訓に投げ込む気でいるな、と本能で察知したオルランドはヒク、と引き攣った笑みのまま『ははは、候補に入れておきます』と流さざる得ないのだった。
口は災いの下…トラブルを抱えやすい体質ながらこの軽率な発言は藪蛇になりやすい

オルランド > 「設備・備品管理部なんかも適性高そうっすけどねえ~」

自身の能力は風紀委員所属の前に説明し、なんなら人事担当者に実証済みだ。
相手を施錠して能力や行動を制限するだけでなくドアノブや鍵などに能力を使用しセキュリティを高める。具体的には強度が増したり、よりこじ開けにくくなったりするもの。

これらの要素を踏まえてみると保全や維持、管理がメインの設備・備品管理は適性が高そうに見える。
とはいえ、他が全くの無適正という訳ではない様子。
前線に出しても単独犯であれば無効化のちの確保ということもある。

色々と考え、がりがりと頭を掻く少年。
考えている間にも事務所内はせわしなく動き回りキーボードを叩く音とコピー音などで音の洪水だ。
この忙しい環境では集中力は続かない。

「ま、それは追々考えときましょ~。明日から歓楽街の見回りだの訓練場で身体を鍛えるでもすればいいんっすから~」

適当で軽薄そうな少年は問題を後回しにする傾向もある。悪い癖だ。

オルランド > さて、本格的な仕事は明日からだ
そう思い立って席を立とうとすれば何やら一番年上の…偉そうな先輩から声をかけられた

「えっ?毎日施錠エンチャントのアイテム提出ですか!?」

オルランドの能力は何かと活用されやすい。エンチャントアイテムとして。
例えば犯人確保に使われる手錠なんかは能力制限エンチャントを行えば手錠かけた後でも安全に連行できる。

これはオルランド独自に与えられた仕事。
基本的に毎日。ただし、病気などのやむを得ない事情の時は除く、と条件の下開放される。


開放された後で風紀委員の事務所がある建物の下で吐息を漏らす。
さて、これからどうしたものか…

独自のノルマはあるものの研修生的立場である以上色々学ぶ必要があるだろう。

それはこれから考えるために"自宅"へと歩みを進めた。

ご案内:「委員会街」からオルランドさんが去りました。