2021/12/09 のログ
神代理央 >  
…やはり、少女にはきちんと情操教育を施す先輩が必要なのではないだろうか。
いや、せめて通常のカリキュラムの保健体育……!
…それは受けているかもしれないな。ということは、男女の機微とか…?
そういうの、教えているものなのだろうか。

何故そんな思考に至ったのか。
答えは至って単純である。地上に降りるよりも気を取られてしまいがちな感触を感じるからだ。
バランスを崩さず、しっかりと地上に降り立った自分を褒めて欲しい。うん。

「ああ、着いたよ。ちょっと時間かかってしまったね。ごめん。
ゆっくり下りないと、万が一があったら怖かったからね」

周囲を見渡す少女に微笑む。
脚立を支えてくれていた者達にも、小さく頭を下げながら有難う、と一言。
自分だけでは、少女を抱き抱えて降りてこられなかったかもしれない。

「元々、このツリーが高かったからな。とはいえ――」

よいしょ、と抱き抱えた少女を抱え直す。
少しでも少女に、お星さまが見える様に。

「ああ。良く出来たね、美奈穂。君のおかげで、ホールも随分華やかになった。
美奈穂のおかげだよ。ありがとう」

少女を抱き抱えた儘、そうやって少女の苦労を労って。
僅かに視線を向ければ、ふわりと微笑んでみせようか。
兄の様に慕ってくれる少女に、少しでも兄らしい事が出来ていれば良いのだけれど。
……あんまり、自信は無い。

幣美奈穂 >  
応援すると言っても、口に出すことができません。
ぎゅっとしがみ付くので精一杯なので、応援は心の中でです。
なにやら思われているのは丸で築かず、階段を動く振動でふんわりふわりむにゅりと柔らかに動くお胸です。

「? え?、すぐでしたわ?
 え? え? 気付いていないだけでそんなにお時間かかってましたの・・?」

少し身を離しまして、片手で自分のおなかをさすり。
美奈穂の腹時計は、降りるのに1時間とかかかってないのですけれど。
ですので、また顔をあげまして首を傾げさせるのです。

「今年のツリーは立派ですものね・・」

抱えなおされますと、お顔近くの胸もふるりと上下するようすが良く見えるかもしれません。
袂から、胸を押さえるのにもブラではなくサラシなのも少し見えるかも。
お口を少し開けまして見上げます美奈穂。
お星さまが上にあるのはとても喜ばしく。
ですが、ツリーの上の方にも飾りが色々欲しいところです!

「任されました大事なお仕事ですから!
 ――今年とか、委員会でクリスマス会とかしないのかしら・・」

クリスマス会、大好きです。
上から神代様を見れば、ふわり微笑んでおられます。
ちょっと首を傾げさせて尋ねましてから、美奈穂も無邪気に笑顔を浮かべまして。
またぎゅっと、「ありがとうございますわ」と抱き着きます。
上から降りるのはちょっと?怖かったのです。

神代理央 >  
「この大きさのツリーは中々見ないね。百貨店とか、その辺りならまだしも…」

と、少女の言葉に釣られてツリーを見上げる。
確かに、此処まで立派なものは珍しいな…なんて、頷きながら少女に視線を落として。
……結局、慌てて視線を逸らせる事になる。こういう時、視線を向ける先としてツリーは優秀だ。

少女にはもう少し襟元を正せる衣服と…いや、それ以上は自分が口出しする事では無い。同姓の者がすべきだろう。
まあ何にせよ。精神衛生上色々と忍耐を強いられる少年は、それでも少女が満足するまでは抱き抱えていたのだろう。

「…ん、どうかな。企画するところもあるとは思うけど…。
それこそ、美奈穂の友達や先輩達の方が詳しいんじゃないかな?
生憎私は、そういうイベントは疎い方だけれど」

なんて首を傾げつつ。
抱き着く少女の頭を撫でて。撫で心地の良い髪を、手櫛で梳かす様にさらさらと指先を通して。

…とはいえ、何時までも少女の柔らかさを独占していては、その、人目もある。
よいしょ、と少女を床に下ろして、お疲れ様、と微笑もう。
…ちょっとだけ少女の体温と柔らかさが無くなった事に、寂しさを覚えなくも無いが。
頼りない兄の代わりくらいは出来たかな、と。小さく吐息を零すのだろう。

幣美奈穂 >  
「園芸部と総務部の方々が頑張ってくださったみたいですわ」

去年より大きなツリー、美奈穂的には満足です。
ただ、大きいので飾りがもっと欲しく思うところです。
自分で作るのでも限度がありますし。
胸元に一瞬目が入ったのも気付かず・・見られても気にしてない美奈穂ですが。

「なんかお友達、今年はなにか本土にみんなで行く準備で忙しいらしいのです・・」

今年もクリスマス会をするのかと聞いたら、なにやら修羅場だそうです。
なにか戦いの準備の追い込みがある予定だそうです。
どこに戦いに行くのでしょうか?
教えて頂けなかったので、最近《KKP》という活動に熱心なお友達たちや先輩さんたちのご武運を心の中で祈ります。

「子供会のは、わたくし、もうオトナですから参加できませんし・・」

少し寂しそうなお顔。
いえ、今でも参加すればなんら違和感のないですし、歓迎もされ楽しく過ごせるでしょうけど。
オトナな美奈穂、昨年度で子供会卒業(美奈穂主観)したのです。
頭を撫でられますと、ほにゃりと気を取り戻すのです。
さらりとした、滑るような絹のような艶やかな濡れ羽色の髪です。

そして降ろされますと・・足がつくと、ほっとします。
高いところに登るのも修練が必要なようです!
――と、それはともかくとしまして。
小物オーナメントを置いてある場所にとてとて急ぎますと、次は大き目ボールを両手で持ってくるのです。

「理央お兄様!。次は、これ、あそこ。あそこに取り付けてくださいませ!」

半ばあたりをボールを落としそうになりながら、元気にお願いするのです。
自分で脚立に登るのは、また今度にする所存。
いつか壁新聞部のお手伝いもしようと修練してきましたが、脚立に登る以外にもお手伝いできるはずです。
そう、画鋲渡し係とか!

神代理央 >  
「本土に?まあ確かに、彼方の方が何だかんだイベントは盛大だからな。
そっちに行くのも、分からなくは無いが……」

ふむ、と思案顔。
どうせなら少女も連れて行ってあげれば良いのに、と思わなくも無いのだが…まあ、それぞれ事情があるのだろう。
其処に深く立ち入るのは、流石に失礼だ。
少女が寂しくない様に、何か出来れば良いな、とは思うのだが。
イベントごとに弱い自分は、そこから先が今一つ思いつけない。

「子供会…?年齢制限でもある催し物なのかな。
顔を出すくらいなら全然良いと思うけど…まあ、美奈穂が決めたのなら、私は何も言わないよ」

何も言わない。その代わりに、降ろした後も、少女の髪を優しく撫でる。
やはり寂しいんだな、なんて思いながら。
何とかしてあげたいなあ、とも思うのだ。
……今度、ラ・ソレイユにでも連れて行ってあげようかな?とか。
それくらいしか、思いつけないけど。

「…そうだね。まだ、飾りつけは終わってない。
頑張ろうか。皆に綺麗なツリーを見て貰いたいからね!」

今出来るのは、こうやって少女と仲良くツリーの準備をすること。
段ボールを抱えて来た少女に笑みを向けて、小さな"先輩"の指示どおりに。
不慣れな手付きではあるが、一生懸命忙しなく動き回る事になるのだろう。
脚立に昇って高い所の飾りを増やすのも、お手の物だ。

そうやって、穏やかな時間は流れていく。
その様子を眺めていた委員や、居合わせた『本物』の新聞部によって、その様子は面白おかしく語られたとか、語られていないとか。
或いは、本当に壁新聞になってしまったとか。なっていないとか。

まあ、概ね。
世界は今日も平和だった。穏やかに。和やかに。

幣美奈穂 >  
「そうなのですの?
 理央お兄様はそういうの、参加されたこととかありますの?」

興味津々というお顔、軽く手を握って見上げます。
美奈穂は、そういうのは縁がなく、9歳までずっと実家にいき、幼稚園や小学校にもいけなかったので、
ちょっと憧れな視線です。

「――オトナになるというのは、子供時代とのお別れなのですわ・・」

少し黄昏た横顔をみせる・・感じっぽいですが、全然見えません。
整った綺麗なお顔ですけれど、表情が豊かで。
降ろされた後も、頭を撫でられますと。
ついつい、自分から頭を近づけてしまう癖です。
くすぐったそうな幸せな笑顔を見せる美奈穂だったのです。

「あと、これとこれは・・こっちですわ!」

次々とオーナメントを取り出す美奈穂です。
美奈穂が来てから、お片付けの時も丁寧に、そして修繕もするので、
廃棄されるオーナメントも少なく、溜まっております。
惜しむことですが、電飾がないのです――美奈穂が触ってしまい壊してしまったので。
ですので、修繕したものなどは天井照明にきらめくように、金や銀などの飾りも多めです。

もうちょっと所しいのですけれど・・と、いろんな角度から確認しながら。
あれもこれもと取り付けをお願いします。
これも、画鋲渡しの修練にも、たぶんなります!

そして、壁新聞になったのを見つけた時は、嬉しそうな表情と。
壁芯部の業務の過酷さを知り(?)、さらに修練を積む所存になっているのです。

そして《KKP》の修羅場前に差し込まれる新たな案件。
落ちそうな黒豹様を助ける金狼様、そのまま黒豹様お姫様抱っこするというカラーイラストが急遽作られる未来があるのでした・・。

ご案内:「委員会街」から神代理央さんが去りました。
ご案内:「委員会街」から幣美奈穂さんが去りました。