2022/02/05 のログ
ご案内:「委員会街」に修世 光奈さんが現れました。
■修世 光奈 > 夕暮れの委員会街
現在節分なども行われているこの島でもちょっと硬い雰囲気の場所だ
本当なら、一般生徒である自分はあまり立ち寄る場所ではないのだけれど…
最近、買い物を終えてから少し無理してでも寄ることが増えた
その理由は――
「…ミア、元気にしてるかなー」
委員会街には居ない可能性も高いが…いつも帰りが遅い恋人のことを考えて遠回りするのが好きになったから
別に、祈ったからと言って彼の無事が保証されるわけではないのだけど、それでも祈らずにはいられない
今日も、無事に帰ってきますように、と。
もしかすると早く終わった彼が出て来るかも?と薄く期待などしつつ
人通りもまばらな風紀委員会本部の入り口をしばらく眺めている
体が冷える前には立ち去って、いつも通りご飯を作って彼を待っているつもりだ
けれど少しの間は、電灯の光をぼんやり眺めていて
ご案内:「委員会街」に清水千里さんが現れました。
■清水千里 > 季節は如月、未だ寒冬固として人を凍えさせる季節。
夕暮れは早く、外はあっという間に暗くなる。
委員会庁舎の集まる学園委員会街を清水は歩いていた。
「暦の上では春来れども、未だ消寒遠く、か……」
慣れた帰り道、その途中でぼんやりと電灯のそばに立ち尽くしている
一人の少女が見えた。
「……もしもし、大丈夫ですか?」
お節介かもしれないが――こういうところに遊びで来る人間は少ない。
何か用があるのなら、力になれるかもしれないと思って声をかける。
■修世 光奈 > 手には大きな買い物袋を2つ
コートをしっかりと着て防寒対策をしてはいるものの、吐息は白く
本当なら、すぐに家に帰る服装だ
けれど、今は少しのんびりしていたかった…と、そんなところに声がかかる
「あ。どーも…?大丈夫ですよ。ちょっとぼーっとしてただけなんで!」
声がかかった方を見て、そこに居た相手に笑いかける
背は少し自分より高いぐらい。綺麗な黒髪と意志が強そうな釣り目の女の人だ
記憶を軽く探ってみるけれど、今のところヒットはせず
とりあえず、どもども、と会釈して挨拶を返す
「委員会の人ですか?ごめんなさい、邪魔でした?」
年上かな…と雰囲気から感じ取り、一応敬語
にこやかな笑みを返しながら聞き返してみよう
■清水千里 > 「いえ、邪魔というわけでは!」
と、目の前の少女の服装を観察し。
防寒はしっかりしている。誰かを待っているのだろうか。
「もうこんな時間ですから。
委員長街とはいえ、夜になるとおひとりで出歩くのは危険と思いまして」
目の前の少女についてはよく知らない。
清水は学園の中では情報通ではあるが、この学園に星の数ほどいる、
探し物稼業を行う人間のことを全員知っているわけではないのだ。
「何か御用があれば、お力になりますが。お連れの方が?」
風紀委員会にいるのかな、と思い、そちらの方を見やりつつ。
■修世 光奈 > 邪魔というわけではなかったようで一安心
入り口などを塞いでいるわけではなかったが、邪魔だと言われれば謝るしかなかったから
「あー、もうこんな時間…。確かに、ちょっと危ないかもですね」
あはは、と軽く笑って買い物袋を持ち直す
特に武器などを持っている様子もない、ただの一般生徒だ
「えーっと。用ってわけじゃないんですよ
…風紀委員で、働いてる人が居て。無事でいて欲しいなってお祈りしてたんです」
続けてあわよくば会えたらいいなあ、と思っていました、と素直に白状。
探し物は最近少しおろそかになっているため…また、のんびりと始めようと思う
「あなたは…風紀委員の人ですか?ども。修世 光奈です。どーぞよろしく」
これも何かの縁だと、自己紹介を
揺れた買い物袋の中は、一般的な食材が大量に。ただし、肉類が多いようだ
■清水千里 > 「なるほど――今すぐ会う必要があるなら、呼んできましょうか?」
と、一応尋ねてみる。
恐らく彼女はそれを望まないだろうと知りつつも。
「そういう方がいらっしゃるというのは、いいことですね」
と、彼女に微笑みかけて。
「修世さん、これはご丁寧に、ありがとうございます。
私は図書委員会の清水といいます、どうぞよろしく」
と、いちおう名刺を出して。
《図書委員会連絡室室長 清水千里》と印字されている。
買い物袋の中を、ちらと見る。
今夜は鍋にしようかな、などと思いながら。
■修世 光奈 > 「い、いやいや、仕事の邪魔をするつもりは無いので」
大丈夫ですよ、と。相手の予想通りに返す
心配ではあるし、早く会いたいと思うのは本当だ
けれど、彼がその仕事から軽々に離れられない事も知っている
だからこうして、無駄だとわかっていても祈りを捧げていた
「清水さん。よろしくおねがいしまーす!
ああ、図書委員だからこの辺に…」
自己紹介を返されて納得
委員会の人物なら、この辺りに居てもおかしくない
一度買い物袋を置いて、名刺を受け取ってほうほう、と頷く
「…そういえば、図書委員さんってあんまりかかわった事ない…かも?
やっぱり、書架の整理とか大変ですか?」
どちらにしても、望む相手が現れる可能性は低いから
どうせなら相手の事を知ろうと話題を振ってみよう
■清水千里 > 少女が提案を断ることはわかっていた。
しかしおそらく会えないことを知りつつそれでも会いに来る人間など、そうはいない。
この少女の待ち人は幸せな人間だろう。
「実は書架――の担当ではないんですよね、私は。
普段よく見かける図書委員さんの業務を、後ろから手助けしているというもので」
と、少し苦笑いしながら。
普段どんな活動を行っているか、《連絡室》の実態については
情報通の人間なら知っていてもおかしくはないが、
普段そのような関わりのない民間人に紹介できるような仕事でもないだろう。
「まあ、使い走りみたいなものです」
■修世 光奈 > 光奈が行っているのはあくまで人からの依頼での探し物だ
委員会でもなければ、もちろん公務でもない
だから、委員会の活動についても良く知らなかったのだが…
「ああー…色々あるんですね
でも、そういう人が居るから業務をやりやすいってこともある…と思いますよ」
と言って、ふんふん頷く
「…くしゅんっ」
唐突にくしゃみが出る
流石に、のんびりしすぎたか
「じゃあ、そろそろ私、帰りますね
あ、忘れてました。よかったらこれ…」
話をするのも限界だろう
と、その前に一応二つのデータを端末に映す
それは、ラ・ソレイユという洋菓子店のネットページと、個人で使っている掲示板のアドレスだ
「ラ・ソレイユは美味しい洋菓子店なのでお仕事終わりに是非~。こっちは、何か探し物があればいつでもご依頼くださいー」
営業、と言うほどでもないが広めるのはいいだろう
にっこりと笑って、許されればデータを送ろう
■清水千里 > 「風邪ですか? 寒いですからね、気を付けないと。
よければ、近くの駅かバス停までお送りしましょうか?」
と、修世さんの体を気遣いつつ。
「ええ、お菓子は好きです、ぜひ今度お尋ねさせていただきますね」
と、端末で見て、
「ああ、ごめんなさい。私持ってないんですよ」
地球人に比べてはるかに高い科学力を持つイース人だが、
彼らが好む伝達手段は意外にもローテクだ。
彼女にとって電話とは通話するためのモノであって、記録するためのものではない。
「――ええと、待ってくださいね。お菓子は好きなんです。
ラ・ソレイユ……」
と、鞄からメモ帳と万年筆を取り出して、店名と住所をさらさらと書き込んだ。
「今度伺いますよ!」
本当に好きなのだ。お菓子。
■修世 光奈 > 「珍しい!」
端末を使わないという相手に、ほほーっと頷く
否定はしないが、目を丸くしてメモを取る様子を見ている
見にくければ、端末の位置を調節して画面を見やすくして
「はぁーい。ぜひぜひ。
じゃあまた~、清水さん♪」
よいしょ、と買い物袋を持って
歩き出すのは学生街の方
高級に近い住宅が並ぶ場所だ
足取りは軽く、引き留められなければそのまま寒空の下を歩いていくだろう
■清水千里 > 「ありがとうございます――これでよし」
と、書き込み終わり。
彼女が学生街の方へ向かおうとすれば。
「お気をつけて!」
と、去る彼女の背中が見えなくなるまでそこにいるだろう。
そのあと、彼女も踵を返して、自分の家へ戻る。
今日は鍋だな、やっぱり。
ご案内:「委員会街」から修世 光奈さんが去りました。
ご案内:「委員会街」から清水千里さんが去りました。