2022/11/13 のログ
ご案内:「委員会街」に安綱 朱鷺子さんが現れました。
安綱 朱鷺子 > 『現状の学園生活に対する意見をお聞かせください』

委員会や研究機関に呼び出されるなんてしょっちゅうで。
でも、今回の事は…何かおかしい。
それがわかった。

「えとぉ…それはうちがうちの学園生活てことでいいですか…?」

すぐにはい、と答えが帰ってきた。
聞き取り調査という形だったのでこういう質問が許されるのは助かる。
質問する人たちは三人、対する自分は一人。
祭祀局や委員会に入る際の面接もこんな感じだった。
でも今回は、雰囲気がとても物々しい。

(圧がスッゴいんやってぇ…)

正直恐くて震えている。膝の上で思わずきゅっと拳を握った。

安綱 朱鷺子 > 急に面談が来た理由は…おそらく。

(変なウワサ、流れとるしなぁ…)

監視対象…自分と同じカテゴリに登録されている者たちのウワサ。
有名な歌手の女の子のほうは自分でも知っていた。
でも、もうひとりの男子のほうは知らない。
風紀委員ではない監視対象がいることも知らなかった。
知っているのは追影せんぱいくらい、それも一度二度挨拶しただけ。

「そう…スねえ。特に不満とかはないですしぃ…」

反逆行為をした二人と同じように、脱走の危険性を疑われているのだ…。

「………」

ちら…と面談相手の先輩方、その鉄仮面を盗み見る…。
質問が許される雰囲気じゃない。

安綱 朱鷺子 > 「学生やらせてもろて…感謝、してますよ?えへ…」

言ってみて、すごく胡麻擂りみたいになってしまったので、後悔。

(恩義しかあらへんし実際…)

異能を自分に使うという発想も制御してくれる装置の提供も。
常世学園という大組織がいなければ思いつきもしなかった。

(そうじゃないひともおる…てコトやね…。
 逃げた先がここだった自分と違うて、ここから逃げたいコもおるんや…)

膝の上の手が、もじもじと絡んでいた。
自分みたいなパワータイプの異能者とか、鬼混じりって、
実は、超絶希少な個性というわけでもないようで。
だから制御しやすいというところもあるのかも。

ご案内:「委員会街」に神代理央さんが現れました。