2020/06/24 のログ
ご案内:「学生通り」にreivunさんが現れました。
ご案内:「学生通り」からreivunさんが去りました。
ご案内:「学生通り」にレイヴンさんが現れました。
レイヴン >  
学生通りの裏の裏、ひっそりとやっている喫茶店。
知る人ぞ知る甘味が美味い店であり、だからこそ自身のお気に入りであった。
そこでコーヒーと季節のパフェ(メロンパフェ)を前に難しい顔をしている。
一人生徒を呼び出しているのだが、さてどう言ったものか。

「はぁ……」

気が重い。

ご案内:「学生通り」に伊都波 凛霞さんが現れました。
伊都波 凛霞 >  
「えーっと…」

やや駆け足気味に入店した一人の女性と
その姿は包帯に巻かれ、怪我が目立つ

「あ」

目的の人物を見つけ、トレードマークの長いポニテを揺らしながらそのテーブルに向けて歩みを進める

「おまたせしました、先生」

痛々しい姿にも関わらずいつもどおりの笑みで、そう言葉をかける

レイヴン >  
「おう」

苦々しい顔で返事を返す。
いつも通りなのがなんと言うか。

「好きなもん頼め」

とりあえず彼女にメニューを差し出して。

伊都波 凛霞 >  
「失礼します」

一応断ってから対面の席について、差し出されたメニューを受け取る
とりあえず目は通すものの、軽食やデザートを奢ることが目的でないことは空気で感じとった

「じゃあ、先生と同じもので」

笑顔のまま、そう言葉を返す、そして

「落第街ではご迷惑をおかけしました」

やや申し訳なさげに瞳に憂いの色を浮かべつつ、
ぺこりと頭を下げる

レイヴン >  
同じもの、と聞けば店主にそう告げて、自身はコーヒーを啜る。
一人ならばここでパフェに手を伸ばすところなのだが、今日はそう言うわけにもいかない。

「まず何から言やぁいいもんか……」

言いたいことが多すぎる。
机に肘をつき、その手で額を抑えて。
いつもの三割増しの眉間の皺。

「……とりあえずは、オマエ。何普通にガッコ来てんだよ……」

記憶が確かならば普通に学校に来ていいような怪我じゃなかったような気がする。

伊都波 凛霞 >  
「と、言われましても」

首を少し傾げる
なぜ学校に来ない!と先生に詰められるならわかるが逆である

「期末試験ももうすぐだし、学校にはちゃんと来ないと?みたいな……」

あちこちの擦過傷に巻かれた包帯や張られた大きな絆創膏がやや痛ましいが表情はいつもどおりのそれだ

レイヴン >  
「……」

額を抑える手に力を籠める。
いや確かにその通りではあるのだが。
怪我をしているのだし、数日休んで身体を休め、これからに備えるのも学生の仕事ではなかろうか。

「まぁ、いいがな……」

とは言え自分も似た様なところはあるので強くは言えない。
とりあえず学校に来ていると言うことはそれなりの怪我だと言うことでもあるのだし。

「じゃあ次だ。なんで一人で相手してた。応援呼ぶ暇なかった、って訳でもねえだろ」

どちらかと言うと聞きたかったことはそっちである。

伊都波 凛霞 >  
とりあえず学校に来ている理由としてはこれ以上追求されることはないらしい
おそらく自身にも覚えがあることなんだろう、となんとなく想像する

テーブルにコーヒーとパフェが運ばれてくれば、店員さんに軽く会釈をして

「ん、落第街でのアーヴァリティちゃんとのこと、ですか?」

まあそれ以外ないだろうと思ったし、あの場から病院へ運んでくれたのだから追求されるのもまぁ納得、というか

「そうですねぇ。もしかしたら私が誰かに助けを求めたらあの子は私に幻滅して敵対行動を止めてくれたかも。
 でも、もし止めてくれなかったら、その助けを求めた分死体が出来てた可能性もあったので…みたいな感じですかね?」

レイヴン >  
彼女の語ることは間違いではない。
間違いではないのだけれど。

「お前、それは」

しかしそれは、自身を囮にするような行為ではないのか。
確かに応援を呼べば死体は増えていたかもしれない。
けれど。

「ちっとは自分が死体になる心配もしろよ……」

呆れた様な困った様な、そんな顔。
風紀と言うのはそんな奴らの集まりなのだろうか。

伊都波 凛霞 >  
「んー…」

コーヒーを口元に運び、呆れられたような言葉にしばし考える
言い訳を考えるというよりも、言い方を考えているのだけど

「その心配は全然してなかったなー…全然殺される気はしなかったから」

思ったよりも怪我はさせられましたけど、と苦笑しながら付け加える

レイヴン >  
「お前なぁ……」

しかし言いたいことはなんとなくわかる気がする。
一瞬の邂逅ではあったが、あのバケモノから確かに殺気は感じられなかった。
多分戦闘狂の類なんだろう、と言う気はする。

「だからっつって一人でやるこたねぇだろうが……」

しかしそれとこれとは話が別だ。
その気がなかったとは言え結果的に殺されていた可能性もあったのだから。

「もう少し自分の身体大事にしてくれ……」

教師として、そう言うことしか出来ないのがなんとも。

伊都波 凛霞 >  
「うーん、一緒に警邏に来てた二人じゃ死ななくても怪我するだけだっただろうから…、それにああいう相手の時は一人のほうが動きやすいので」

事前の準備があればまた違うのだけど
そう話しつつ、にっこりと笑う

「相変わらず心配性ですね、先生」

そう言ってパフェを一口、広がる上品な酸味と甘さが広がる
これは確かに甘党の先生も満足の一品かもしれない

レイヴン >  
「センセーだからな。お前ら生徒が死んでみろ、親御さんになんつって頭下げりゃいいんだ」

いくらこの島の運営のあれこれに生徒が深く関わっているとはいえ、やはり自分は教師なのだ。
生徒の心配も仕事である。

「つってもお前の事だ。どーせ次の事も考えてるんだろ、一人色々でよ」

失敗を引きずらないのは良いことだと思う。
次に活かすために反省点を洗い出し、改善して次はもっとうまくやるのは大事なことだ。

「お前はもっと周りを頼って良いと思うんだがな。なんつーか、お前は自分と周りに線引いてるとこある気がするんだが、どうなんだその辺」

伊都波 凛霞 >  
担任制ではないだろうから先生の責任を問われる、ということもない筈だけれど
そういうことではなく単純にこの先生がそういう気質なだけなのだ
性分の話になってしまうなら、それを否定してもしょうがないな、なんて微笑む

「次、ですか。んー……まぁ、次はちょっとお話してみようかな、とは。
 山本くんのこともあってちょっとだけ感情的になっちゃったのもあったのと、
 あの子のこともいざ触れてみるまで、わからなかったので」

ぱく、とパフェをもう一口
美味しさと甘みに思わず頬が綻ぶ

「意識的に線引きはしてませんよ?頼りたい時は頼らせてもらってます。
 でも、そうですね…人に後ろ指指されるコトがある私は
 遠慮してもうちょっと後ろに下がっててもいいのかもしれないですけど」

レイヴン >  
「お話、だぁ? 話通じるのかあのバケモンに……いや、そうでも、ねえのか……?」

去り際のセリフや以前会った時の様子、確かにそう言われてみれば話が全く通じないと言うこともないだろうけれど。
それにしたって自分をボコボコにした相手とお話とは、なんとも肝が据わっていると言うか。

「まぁ、お前は優秀だからな……」

優秀な分、人に頼らなくても大抵のことは出来てしまうのだろう。
それが見る人によっては線引きしている、と見えるのかもしれない。
その辺に関しては杞憂だったか、とパフェを一口。

「あ?」

後ろ指、とは。
なんだそりゃ、と言う様な顔。

伊都波 凛霞 >  
「さあ、楽しくお話できるかどうかはわかりませんけど、
 でもこちらが戦いに応じなければ別のアプローチは多分あるかなって」

あの戦闘のなかでどことなく感じたこと
直感的なものではあるけど、案外当たるんですよ、と

「…あれ、先生達は皆知ってるかと思ったんですけど」

SNSなどでの拡散も含め、大勢の生徒や先生にも知られてしまっている筈
あれから少しの時間が経って、最近では冷たい視線もあまり感じなくは、なったけれど

レイヴン >  
「ま、俺はお前らが怪我するような真似控えてくれるならそれでいいんだがな」

椅子に深く座ってもう一口。
相変わらず美味い。

「そんなガッコの事なんでも知ってるわけじゃねーんだよ教師ってのは。知ってるのは知ってることだけだ」

恐らくは学校で何かあったのだろうか、と言うことまでしかわからない。
それにしたって憶測だし。
半ばカマを掛けるように。

「ただまぁ、お前は優秀だし人当たりも良いからな。自分で思ってるよりは人望あると思うぜ。ほらなんつったか眼鏡のクソほど騒がしい風紀。アイツがお前のファンクラブがどうとか騒いでたぞ」

作りたいたらなんたら。
ファンクラブってお前、アイドルじゃあるまいし。

伊都波 凛霞 >  
「どうしても風紀委員は警察機構みたいなものなので、
 みんなが怪我しないためには変わりに怪我する仕事、みたいなものですよ」

苦笑しながらそう答える
もちろん怪我がしたいわけでもない、細心の注意を払った上で、の話だけれど

「……そう、なの? そっかぁ…」

ほんの少しだけの猜疑心と、その後には妙に安心したような、複雑な表情を浮かべて

「…あはは、織機さんのことかな?
 彼女も知らないんだろうねー」

そう言いつつ困ったような笑顔

レイヴン >  
「俺は生徒がそういうことやるっつー制度が不満なんだがな」

そもそもそう言うのは大人の仕事だと思っている。
それを学生にやらせるなど。
元は異能犯罪に異能で当たるための制度、と言うことなのだろうけど。

「知らねーからフラットにモノ見てんじゃねぇのか。お前だって昔の事知った上でそう言う目で見られてー訳じゃねーだろうよ」

昔会ったことを知られたくないのなら、知らない方が都合がいいだろう、と。
それを知られて態度を変えるのならば、それまでの相手だったと言うことだし。
乗っかっている大きいメロンを一口でむしゃり。

伊都波 凛霞 >  
「この島は特別だから。
 世間一般では子供でも、異能を持って生まれてしまうだけで
 普通の何倍もの辛いことや苦しいことを乗り越えて、みんな成長してたりしますから」

生徒会を筆頭に、学生で構成された基本的な社会組織群
学生は10代の若者が多い。レイヴン先生の言うことは、わからなくもないけれど

「そうですねー…。でもきっと先生も」

そこで言葉を切って、口を噤む
多分この先は言わないほうがいいと思ったから

飲み込んだ先の言葉は、先生だって自分を見る目が変わる
そんな自分らしくもない、ネガティブな言葉だったから

レイヴン >  
「俺からすりゃ特別でもなんでもねーんだがな。人より出来ることが多いってだけだろうが」

人より足が速い。
人より頭がいい。
人より多く食べる
ただそれだけの話だと。
単純な考え方。

「そら変わるだろうな。知ってるヤツの知らねぇ面見りゃ、変わるなっつー方が無理だ」

勿論、当然の話だ。
自分にだって友人知人に言っていない事の一つや二つぐらいある。
甘いものが好きだと言うことだってそうだし。

「そもそも生きてりゃ変わらねーことなんてねーよ。太ったり痩せたり、背だって伸びる。好きだったモンが嫌いんなったり、その逆だったり。恋人出来たり別れたり、色々だ」

コーヒーを飲み、パフェを食べ。
苦くて、甘い。

「一度しか言わねえからよく聞いとけ。俺はこれでもセンセーだ。どんな過去があろうがなかろうが、真面目に生徒やってる奴を見放したり見捨てたりはしねえつもりだぞ」

伊都波 凛霞 >  
見方は変わる、という
でも見捨てることはない、とも
そして人は変わる、と

「さすが先生」

言って、にっこりと笑う
心からの言葉でないのは、明白だろうけれど

先生は、人は変わる、とも言った
その言葉を借りるなら…
絶対に生徒を見捨てなかった先生が、何かを知ることでその姿勢が変わることだってあるのだから

レイヴン >  
「――信用されてねーな」

能力を使わなくたって、それが本心でないのはわかる。
誤魔化すことも出来たけれど、それをしてしまっては。

「ま、いいけどよ。センセーの仕事は生徒に信用されるためにドリョクすることだからな」

ふう、と息を吐き、トントンと机を叩く。
残り少なくなっていたパフェの最後の一口。

「とりあえずアレだ。出来る限り無理はせんでくれ。優等生のお前が無茶すっと他の連中が真似するかもしれん。俺の胃を守るために頼むわ」

伊都波 凛霞 >  
「信用はしてますよ。
 でもほら、先生も言うように人は変わるものですから」

そういって笑顔は崩さずに、パフェをもう一口

「うーん……あっ、でしたら先生が風紀委員の顧問になってはどうですかね?」

警察機構である以上は危険はつきものだ
警察の真似事をする一般人はそういないが、そこまで言うのならと提案をしてみるのだった