2020/07/13 のログ
ご案内:「学生通り」に白亜 愛さんが現れました。
白亜 愛 > 走る。

「……っ、は、はぁっ」

走る。
逃げる。

息を切らさない、華奢な体で。

白亜 愛 > 何もない帰り道のはずだった。
外でおやつを買って、図書館に戻るだけの。

よそ見をしなければよかった。
そこにいた学生たちは、知らないはずなのに、怖い人達で。

一人と目が合い、周りに何かを話しかければ、
その集団は私の方を向いて。

こわい目をしていた。

それが嫌で、急いで逃げ出して。

白亜 愛 > いつのまにか、おやつは無くなっている。
どこかに落としたのだろう。

それでもいいや。
あれから逃げ出せるのなら。

「……ふぅ」

あの人たちを振り切った今のうちに図書館へ。

男子学生 > 「――あの、大丈夫ですか?」

焦っているような彼女に、心配そうに声をかける。

白亜 愛 > 「!?いいいいえ゛!大丈夫ですよ!!
た、ただ、帰り道を歩いてる゛だけなので……」

声をかけてくれた親切な人に大丈夫アピールをしようと振り向き。

「大丈夫、なの、……」

その目は。

男子学生 > 「そっかぁ。大丈夫かぁ」

にっこりと笑う。

「ただ帰るだけなら、『また』俺たちと遊んでもいいんじゃない?
ねぇ、愛ちゃん」

勝手に手をとり、どこかへ誘導しようと。
仲間達も集まってくる。

白亜 愛 > 「……」

今日初めて見た人しかいないのに知ってる気がする。怖い。
笑うような顔で眺めてくる。怖い。
人が沢山集まってくる。怖い。
引っ張られる。触れられる。怖い。

体が動かない。怖い。
私をどこへ連れていくの?

「……ぁ」

もしかして、私は、何日も寝てるんじゃなくて……、
お父さん、お母さん、

私は、

ご案内:「学生通り」から白亜 愛さんが去りました。