2020/07/13 のログ
ご案内:「学生通り」に白亜 愛さんが現れました。
■白亜 愛 > 走る。
「……っ、は、はぁっ」
走る。
逃げる。
息を切らさない、華奢な体で。
■白亜 愛 > 何もない帰り道のはずだった。
外でおやつを買って、図書館に戻るだけの。
よそ見をしなければよかった。
そこにいた学生たちは、知らないはずなのに、怖い人達で。
一人と目が合い、周りに何かを話しかければ、
その集団は私の方を向いて。
こわい目をしていた。
それが嫌で、急いで逃げ出して。
■白亜 愛 > いつのまにか、おやつは無くなっている。
どこかに落としたのだろう。
それでもいいや。
あれから逃げ出せるのなら。
「……ふぅ」
あの人たちを振り切った今のうちに図書館へ。
■男子学生 > 「――あの、大丈夫ですか?」
焦っているような彼女に、心配そうに声をかける。
■白亜 愛 > 「!?いいいいえ゛!大丈夫ですよ!!
た、ただ、帰り道を歩いてる゛だけなので……」
声をかけてくれた親切な人に大丈夫アピールをしようと振り向き。
「大丈夫、なの、……」
その目は。
■男子学生 > 「そっかぁ。大丈夫かぁ」
にっこりと笑う。
「ただ帰るだけなら、『また』俺たちと遊んでもいいんじゃない?
ねぇ、愛ちゃん」
勝手に手をとり、どこかへ誘導しようと。
仲間達も集まってくる。
■白亜 愛 > 「……」
今日初めて見た人しかいないのに知ってる気がする。怖い。
笑うような顔で眺めてくる。怖い。
人が沢山集まってくる。怖い。
引っ張られる。触れられる。怖い。
体が動かない。怖い。
私をどこへ連れていくの?
「……ぁ」
もしかして、私は、何日も寝てるんじゃなくて……、
お父さん、お母さん、
私は、
ご案内:「学生通り」から白亜 愛さんが去りました。