2020/08/15 のログ
ご案内:「学生通り」に阿須賀 冬織さんが現れました。
ご案内:「学生通り」に修世 光奈さんが現れました。
阿須賀 冬織 > 特に行く当てもなくぶらぶらと学生通りを歩く。
よさそうなお店を見つけたりしては軽くメニューだとかを覗いて今度誘おうかと考える。

「……そういえばあの時のお礼、結局まだ何にもしてねえなあ。」

思い出すのはあの時出会った少女。おかげで無事にデートを終えることができた。
だが、結局お礼らしいお礼は出来ずじまいだ。かといってこちらから連絡するのも少し憚られる……
どうしようかと悩みながら歩き続ける。

修世 光奈 > 最近は、嬉しい事も落ち込むことあった。
それでも、学生通りは変わらない。
いつも通り過ごしやすい雰囲気で、とてもおちつっく。
探し物の依頼も今日受けれる分は終わったし、と、今日も光奈はここにやってきた。

「んー?」

あ、と声をあげる。
人ごみの中で偶然、見覚えのある金髪を見つける。
以前にアドバイス…と言えるかどうかわからないが、おせっかいを焼いた相手だ。
丁度良かった。
これからは特に予定はないし、もしデートが終わったのなら報告を聞くのもいいだろうと考える。

「トオルくーん。やっほ、ちょっとぶり?」

と、と、と、と近づき。
相変わらず親し気に手を振ろう。

阿須賀 冬織 > 後ろの方で自分の名前が聞こえた。
んあ、と振り返って誰だろうと見てみると手を振りながらこちらに近づく存在が。

「こっ、光奈先輩!? ……あ、えと。その、あのとき以来…かな? その、……本当にお世話になりました。」

ちょうどどうしようかと考えていたところにまさかの本人が登場して驚く。続く返事も弱弱しいものに。
こうして挨拶を交わした以上多少なりとも会話が始まるわけで。
……これ絶対話さないといけないパターンだ。俺知ってる。

修世 光奈 > 「いいよいいよー。私にできることだったし…。
そんなに手間もかかってないしね」

光奈にとっては、いつものライフワークだ。
お礼は嬉しいけれど、かしこまられすぎることでもない。

「…それでー。デートは、どうなったの?上手くいった?
ねね、教えて教えて―!、そこの喫茶店奢るからー」

すっかりなれなれしくなった。
言いづらい事を聞いていることはわかっているため、買収しようとする光奈。

阿須賀 冬織 > 「それでも助かったのは事実だからこっちが気にするっつーか……。」

まあこう言われるとは思っていた。うーん、俺としては何か受け取って欲しいところではあるのだが……。

「えーっと、お陰様で無事に終わりました。
……そっ、その、話すから! 話すからせめて自分の分は出させて!
……あっ。」

当然のように話題はデートの話になるわけで……
どうしようかと思ったが、奢ると言われつい反射的に自分の分は出すと言ってしまう。
流石に女子に食事を奢られるのはちょっと男としてどうなのかと思う。
まあおかげで話すと言質を与えたわけだが。あっと気が付くがもう遅い。

修世 光奈 > 「?、あー…」

依頼を受けた時にたまにある展開だ。
適当なお礼でいいのに、考えようとしてくれる依頼人。
それはそれで嬉しいのだけど…別にいいのに、なんて思ってしまう。
世話を焼くのもまた、光奈のわがままなのだから。

言質を取れば、さっさと喫茶店の中に入る。
割とお客さんは居たものの、ざわついている影響で話を盗み聞かれる心配はなさそうだ。

「えー。せっかく先輩が奢ってあげるって言ってるのに…。まあ、そこはどっちでもいいんだけど!」

お金は折版でもいい。本命は、デートの話である。
二人掛けの席に着けば、少し身を乗り出して。

「無事に終わった…ってことは、返事とか聞けたの?
後、反応どうだったー?喜んでくれたかな」

えへへ、と笑いながら、詳細な結果を聞こうとしていく。

阿須賀 冬織 > 「いや、流石に女性に奢らせるのはちょっと男としてあれかなって。」

ここであの時のお礼で全部と言わなかったのは、
話題のデートで食事を奢ったことが自身にとって特別なことになっているからだろうか。

「えと、返事はまだ……です。これはほんとに、何年か待つかもって覚悟はしてるんで……。
……はい! それは、喜んでもらえたと思います。」

喜んでくれたかと聞かれて軽く考えるが、まあ間違いなく喜んでくれただろうと思う。
あの反応で喜んでいなかったなら……明日にはいなくなっているかもしれない。

「えーっとその、そこそこ長くなると思うんで順番に話そう、か……?」

結局全部話すことになる気がしたのでそれならばと先に自分から説明してしまおうと聞いてみる。
……自分から話すのはそれはそれで恥ずかしいが、場所選びなんかは彼女がしてくれたわけで、
これもお礼になったりするのかな、なんて考えたら抵抗もあまり感じなかった。

修世 光奈 > 「んー…じゃあ自分が頼んだ分は自分でって感じで!」

そう言って光奈はオレンジジュースを注文している。

「そっか。良かったー…、アドバイスした甲斐あったよ
でも、年、ってすごいね…私だったら待てないなあー」

喜んでくれた、という報告に一先ず安心。
自分が原因で険悪になるかも、というのは酷く怖いことではあった。
ただ、相手の顔を見る限り嘘もごまかしもなく…上手くはいったようだ。
そして、初めて聞いたその覚悟に驚く。

「いいよー。今日はもう時間あるし、たっぷり聞く!
ゆっくりでいいから、話してみて?」

長い話になると言われても、話してくれるなら歓迎だ。
乗り出していた体を戻し、話を聞く体勢を取る。

阿須賀 冬織 > んじゃ、俺はクリームソーダで、と注文を聞きに来た店員に一緒に伝える。

「んー、その。これは、返事を聞いたときに覚悟してたことだから。
返事があるまでは待ち続けるかなって。まあ、もしダメだったならその時はその時だけど……。」

恋愛感情そのものを知るのには一体どのくらいの時間が必要なのだろうか。
そんなことは彼女本人ですらわからないと思うが、それこそ年単位でかかっても不思議じゃないと思っている。
それまで愛想をつかされないように気を付けないとな、なんて考えて。

「んじゃまあ最初から。その、今回一番ミスったのは待ち合わせ場所なんだよな……。
なんか駅前にロク公だっけかの像があるからそこで待ち合わせにしたんだけど……
彼女の方がちょっと人波に揉まれちゃったみたいでさ。……っ。」

そうやって順番に話し始める。まずは最初の待ち合わせのところから……本当に全部話すつもりだぞこいつ。
そうやって話してると気が付く。あれ、あのとき落ち着かせようと背中を擦ったが、あれって周りから見たらハグなんじゃね……?

修世 光奈 > 「…お、おー…………」

状況の違いもあるだろうけれど、年単位に比べればすぐ答えを聞いてしまった自分がどうなのだろうと思ってしまう
それほど、純情に感じられる言葉だ。
是非、まだまだ応援したい、という気持ちが高まっていく。

そうして、相手が話し始めればふんふん、と頷いて傾聴だ。

「ああー、あの辺いっぱい人いるもんね。
『彼女』、人ごみ苦手なんだー」

ただの人を指す言葉ではあるとはわかっているものの。
彼女、と相手が言った時にからかうように繰り返す。
例え全部話すつもりでも、他人のコイバナほど面白いモノはそうそうない。

「ん?もしかしてはぐれちゃったとか?」

何か失敗…というかトラブルがあったのかと少し心配そうに先を促す。
まさか、そんな…相手の男らしさ?を示すハプニングがあったとは知らず。

阿須賀 冬織 > 「うん、まあ。苦手って感じだなあ。……まあそこも可愛いんだけど。
……って、だからその! まだ、彼女は彼女じゃ……あいやだから……。ううっ、からかうなよ!」

可愛いといったところはボソッと呟く。惚れた相手は何をとっても美点となるのだ。
からかわれているとはわかっているものの、恥ずかしくなって言い返そうとしてまた自爆する。

「え、あー。……その、落ち着かせようとして背中さすったんだけど……今考えたら……ハグ、みたいに……。
はぐれては……いない。その……手を繋いでたから。」

どうしようかと思って、結局思ってしまったことを口にだす。
なんだかんだ正直に話しているのは今はなしている彼女のことをそれなりに信頼していて
頼れる先輩として好意的に見ているからだろうか。

修世 光奈 > 「あはは、冗談冗談。……ほほー……、そ、そっかー…」

ごめんね、と揶揄ったことを謝ってから。
惚気と、男らしい行動を聞けば…何故か光奈も赤くなる。

つい最近、抱かれる、という感覚を味わったものだから。

「…人が多いところが苦手なら、い、いーんじゃないかな。
えっとー…その子も嫌がってなかったんでしょ?むしろそれなら、イイ感じなんじゃない?」

丁度運ばれてきたオレンジジュースをちゅー、と吸って気持ちを落ち着かせる。
拒絶されないのなら、その2つの行動はかなりポイントが高そうに思える。
むしろ、自分に当てはめると嬉しい。

「あ、もちろん依頼人のぷらいばしーは尊重するからね!何聞いても黙ってるよ。
それで?そのまま買い物に行ったんでしょー?」

どんな相手かは知らないけれど。
きっとほわほわする光景が繰り広げられていたんだろうなあ、と思いつつ。

阿須賀 冬織 > そうだ、それでもっと甘えてくれたらなあなんて思ったんだったっけ……。
そう言われて大丈夫だと思おうにも、同時に不安もあるのが恋心の面倒なところなのだろうか。

「あー、そこは全然気にしてないって言うか、そもそも信用できる人じゃなければこんな話しないっつーか。
……ああはい。その、教えてもらった店で買い物を。
正直その、全部可愛くてほとんど肯定しかしてなかったんっすけどね……。
しいて言うならどっちがいいって言われて好みを選んだくらいで。あとはまあただひたすら感想言うだけで。」

実際、今のところ話したのは光奈先輩を含めて二人。
軽々しくデートしたことを自慢したりだとかそういったことをするつもりはない。
買い物のことを聞かれたのでそのまま話を続ける。
と言ってもまあ、自分は全肯定botのようなものだったわけだが。

「ああ……その。可愛くて他の人に見せたくないっていっちゃったんですけど、それって大丈夫なのかなって……。」

あの時はこうつい言ってしまって、そのあとずっと顔が赤くなっていたのであまりよく覚えていない。
会計までは辛うじて覚えているものの、その後の記憶は食事処まで飛んでいる。

修世 光奈 > どうやら、紅い顔はスルーしてくれたようだ。
突っ込まれ返されなくてほ、としつつ、話の続きを聞く。

「そのしんよーは裏切らないよー。
…褒めてもらえるだけでも嬉しいし、選んでくれたりしても嬉しい…のは、わかるなあ」

水着、選んでもらった、となるとまた刺さる部分が出てくるが。
今度はにやけるのを頑張って抑えつつ。

「おー、独占欲…!うーん」

次に少年が独占欲を出した、と聞くと少し考える。
相手の恋人候補がどんな性格かわからない以上…告白してないのにそんな独占欲を出されても、と思う可能性もある。
でも、人に酔ったり…という話を聞いている印象だと…その子は、どちらかと言えば大人しい印象を感じる。

「返事、まだだろうけど…。ちょっとでも、その子がトオルくんのこと好きだったら嬉しいんじゃないかなあ…
あんまり重すぎるとしんどいかもだけど、大事にされてるーって感じでさ。特に不機嫌とかじゃないなら大丈夫…だと思う!」

少し曖昧な返答だ。
独占欲とはつまり、自分のものにしたい、ということ。
暴力が伴うと問題だが、目の前の後輩はそんなことをするようには思えないから、純粋に見せたくないだけなのだろうと。

「それで…予定だと次は食事?あのお店どうだったー?」

あまり重くなりすぎないよう、先を更に促していく。

阿須賀 冬織 > 「はい……重くなりすぎないように気を付けます……。あっ、多分不機嫌ではなかった……のかなあ……。」

自分の愛がどちらかといえば重めであることは一応自覚はしているので素直に言葉を聞き入れる。
てかまあ何年でも待つという恋が軽いわけはないか。流石に暴力だとかそういった方面は考えていない。
もし最後に振られてもその時はその時で受け入れるつもりではある。

「あっはい。食事もおすすめされた店でとりました。その、まず兎に角移動時間が短くて助かりました。ほんと暑さと人混みが想像以上で……。
んでまあ、ここでは普通にご飯食べたってだけかなあ。最後に自分が奢ったくらいか。
あ、ご飯は美味しかったし彼女の好みにも合ってたみたいで。……可愛かったなあ。
本当はもっといろいろやりたかったんだけど、ちょっと勇気でなくて……。」

ちょっと話が重くなってきた気がしていたので話題転換に乗っかる。
一番助かったのは移動時間だ。
もっと長距離であれば、暑さと人混みで彼女の方がダウンしてたかもしれないと思うとそのことまで考えてくれたことに感謝しかない。
食事前に聞き出した彼女の好みは、自分の印象と変わらず店としてのチョイスも間違っていなかったと思う。
美味しそうに食べる彼女の姿はとても可愛かった。

修世 光奈 > これはまた、できれば相手の子にも会ってみたいなあ、なんて思う。
それほど『重い気持ちを抱ける』というのも、その子に魅力があるのだと思うからだ。

「おー。トオルくんからの情報のおかげだね。よかったよかった。
気に入ってもらえてよかったけど…焦っても仕方ないよ。ゆっくり色々誘ってこ」

緩い言い方で緊張を解すように。
可愛い、と口にする相手は幸せそうだ。
無理矢理にでも…アドバイスをしてよかった、と思う。

移動距離を気にするのは基本ではあったが、お店を気に入ってくれたのは相手からの情報も大きい。
聞いている限り、アクシデントはあったものの、おおむねいい方向に進んだのは本当の様だ。

「うーん、でも誘うとしても…人混みが苦手となるとー…ゲームセンターとかは辛いかなあ。
じゃあ、一緒に勉強したり、本屋さんに行ったり?ほら、古書街ってあるじゃない?」

相手から聞いた情報を元に、合いそうな場所を口に出してみる。
何かが参考になれば、と手助けするつもりだ。

阿須賀 冬織 > 「いえ、本当に光奈先輩のおかげなんで……。自分の視点だとどうしても考え付かないこととかあって……。
……はい。その……やっぱり待つとは、思っているけど、同時に焦っちゃうところもあって……。ゆっくりでいいんっすよね。」

矛盾しているような気もするのだが、彼女の気持ちをゆっくり待ちたいと思うとともに、焦っている自分もいて……。
焦っても仕方がないと言われてはっとする。

「ああ、いや。その、一応次も誘ってはいるんっすけどね……。
……成程、古書店街……。今度会うときに聞いてみようかな。
あ、すみません。別のアドバイスまでしてもらって……。」

また自分の考えていなかった選択肢が出てきて成程と思う。
自分と性別が違うので視点が違う上に、すごく真摯に考えてもらえる。
やはりこの人からアドバイスを受けてよかった。

修世 光奈 > 「……それもそっかー。待ってるのって、もやもやするもんね」

考え直して、当たり前だなあ、と思う。
一途だとは思ったが、それと返事を待てることはまた別の精神力だ。

「流石!…ん?いいのいいのー。
これは、後輩に頑張ってほしい先輩からのおせっかいだよ」

もう誘っている、というところから…焦らず、けれど飽きさせないように積極性を出してくれるといいと思う。
お礼についても、これはいわば勝手にしゃべっているだけに近い。
それを元に、どう次を組み立てていくかは相手次第だ。

「応援してるよ、ほんとに。…うーん。紹介してほしいけど、流石に誤解招いちゃうからだめかなあ。
でも、影からこそっと助言するぐらいはしたいな」

今紹介してもらうと、余計な誤解を招く。
年単位になろうと、返事を貰ってからの方が…と考えて。
どうなるのかな…なんて楽しそうに頬を緩ませながら、オレンジジュースを飲んでいく。

阿須賀 冬織 > 「まあ、そうなんっすよね。あとやっぱり、他の人と会って移られたらって考えちゃうと……。」

この島にきて、折角手に入れた日常の一部なのだから、手放したくないなと思ってしまう。
まあそんなのだから重くなっちゃうのだが。

「紹介……あー、でもタイミングあれば伝えてみるかなあ。多分先輩なら大丈夫だと思うし。
……応援ありがとうございます。」

オレンジジュースを飲む姿をみて、あっ忘れてたと慌ててクリームソーダを飲む。アイスはすでに溶けかかっていた。
先輩なら問題ないだろうと前向きに考える。
当然タイミングを間違えるとひどいことになる可能性があるのでそこは気を付けるが。
応援してると言われて嬉しくなる。俺の方もと言いかけて、先輩のそういった事情は知らないので寸でのところでやめる。
まあこんなにいい人ならいるんだろうが。

修世 光奈 > 「………それは不安だなあ……。そういうのって思ったより過敏だったりするし。
ちゃーんと、きっちり説明しないと誤解して離れていっちゃうだろうから、無理して聞かなくていいからね?」

恋心が向けられている相手。その相手がどんな子なのかにもよるが…
いい顔はされないだろう、と予想はしている。

「んーん。こういう話聞くの好きだから全然だいじょーぶ。
いい話、だしね。私も頑張らなきゃなー」

くす、と笑って。
それほど大きくはないグラスのオレンジジュースを飲み干す。
聞くと同時に、自分も…ある意味エネルギーを貰っているところもあり。

「また何か困った事があったら聞いてよー。ルートもばっちり探しちゃうし」

既に連絡先の交換は終わっているため、いつでも相談は受け付けられる。
び、とさむずあっぷして、大げさに…頼られるようにしよう。
その後は、暑さを避けてしばらく涼んでから、お店の前で手を振って別れたでしょう。

阿須賀 冬織 > 「あはは、そこのところは気を付けます。」

今後も頼ることがあるかもしれず、その時に変にばれて拗れるよりかは
自分からきちんと伝えたほうがいいかなと。まあ、言われた通り気を付けなければならないが。

「……俺の方も応援してるんで。」

今の頑張るがどちらの意味かは分からなかったが、これなら言っても不自然ではないだろう。
そう言ってグラスの中身を飲み干す。

「そのときはまたお願いします。こんな話でも喜んでもらえたならよかったっす。」

そう言って軽く頭を下げる。少し涼めば陽も傾いてきて。
元気そうな彼女からこちらも元気をもらえた。別れるときにはこちらも手を振って。
また会ったときに進展が話せるといいな。

ご案内:「学生通り」から阿須賀 冬織さんが去りました。
ご案内:「学生通り」から修世 光奈さんが去りました。