2020/10/16 のログ
ご案内:「学生通り」に修世 光奈さんが現れました。
ご案内:「学生通り」にレオさんが現れました。
ご案内:「学生通り」から修世 光奈さんが去りました。
ご案内:「学生通り」に修世 光奈さんが現れました。
■修世 光奈 > 「…さて、と…」
学生通りにあるとある喫茶店
できるだけ人が少ない…落ち着いた雰囲気の場所を選び。
とある人物を、風紀委員へ申請を出して呼び出していた。
緊急の仕事もあるからもしかすると来れないかもしれないとも受付さんには言われたが。
それならそれで、何度も申請を出すだけだ。
呼び出した相手には、自分の名前と特徴も伝えており…一応喫茶店の店員さんにも待ち合わせであることを伝えている。
だから、その相手が来てくれればすぐに話はできるだろう。
できるだけ第一印象は良くしたいため、髪を手櫛で梳いて癖が付いていないかどうか確かめつつ
よし、と気合を入れる。
今日は友人のことを確かめる為に、しっかり色々聞かなければいけないから。
ゆったりと、頼んだコーヒーを飲みながら、人を待とう
■レオ >
「お待たせしました。
すみません、待たせちゃいましたか?」
やってきたのは、一人の青年。
年は15,6位だろうか。まだ成長期の途中という印象の強い、少年と青年の中間といった、幼さが少し残る顔立ち。
男性にしてはすこし伸びたベージュ色の髪は、襟足部分だけ一つにまとめているだろう。
鈍い金色の瞳が印象的なその顔は、物腰の柔らかそうな、温和な印象を抱かせる。
「レオ・スプリッグス・ウイットフォードです。
貴方がえっと…修世 光奈さん、ですか?」
そう言いながら、一礼して対面する席に座るだろう。
■修世 光奈 > 「あ、そう…です。いえいえ、こっちこそ急に呼んでごめんなさい」
相手が光奈の座る席に近づいて来れば…立ち上がって、まずは謝罪を。
同い年…というか知っている情報としては年下だし、既に彼の名前も…性格や事情まである程度知ってしまっている。
けれど、それとこれとは別だ。
仕事もあるのに呼び立ててしまったことを先に謝ろう
席は2人掛けで、じっくり話すにはちょうどいい。
周りは静かだが、音楽が流れており…普通に話す分には盗み聞きもされにくいだろう
そして彼の様子を見てみれば…やはり、優し気な印象を受ける顔立ちと雰囲気だ。
…やっぱり、何かの勘違いだろうか、とも思いつつ
「えーっと、敬語、ちょっと苦手だから楽な感じでいいかな?
レオ…君も、気にしなくていーよ。何か飲む?」
そう軽く言ってにこりと笑い、メニューを彼に渡そう。
そうして、相手が何か注文をするにしろ、しないにしろ。
ふう、と一息ついた後…
「今日は…その、しいちゃん。神樹椎苗のことで、色々聞きたくって。
あ、しいちゃんの身体の事情は大体知ってるから、そのつもりで」
口がうまいわけではないから、誤魔化さずにすぱ、と話を切りだそう
とはいっても、彼女の情報はほぼ一般に公開されているようなものだが。
光奈は、相変わらず珈琲を一口飲んで、頭をはっきりさせていきつつ、彼の反応を待つ
■レオ >
「ああ、大丈夫ですよ。
僕の方は……すみません、敬語以外の方が、少し慣れなくて。
じゃあ、そうですね……僕も同じものを」
そう言いながら、店員に注文をする。
彼女と同じコーヒーがすぐに用意されるだろう。
用意されたミルクを入れて、少し混ぜながら話を聞く。
「あぁ、成程…椎苗さんのお知り合いなんですか?
色々…といっても、あんまり僕もまだ、深くあの人の事を知っているという訳ではありませんが……
そうですね、お話出来る事なら、いくらでも。
椎苗さんの話なら……是非。」
彼女の事になるなら、協力は惜しくない。
自分だって色々と知りたい。こういう話は……歓迎するところだった。
■修世 光奈 > 「ん。それなら、らくなほーで!」
敬語の方が慣れているならそれはそれでいい。
とにかく、無暗に緊張などしてくれなければ。
「そそ。知り合い…っていうか、友達かな?
それでー…友達のことだから、レオ君にも色々聞きたいなあって」
じぃーー、と彼を見る。
確かに押しは弱そう。
やはり、周囲に聞いたように…得た情報から考えられるほどヘンな人には思えない。
だけれども、直接、聞いてみないといけない
「…いくらでも、だね?それなら……しいちゃんと付き合ってるって、ほんと?
…それに、そのーーー……えーっとー……」
「こ、子供も居るとか、聞いたけど…。ほんっとーに、お義父さんなの?」
真面目な話かと思えば。
まず気になるのは…やはり、そこだった。
話せることならいくらでも、という言質を取ったからこれもまたずばっと聞いてみよう
以前友人と会った時には話し合えなかったこと。
他でもない、神樹椎苗自身から…メッセージで聞いた情報だった
■レオ >
「友達、ですか。
そっか…仲良くしてくださいね?あの人t…」
そう言いながら、コーヒーカップを手に取りながら微笑んで…
微 笑 ん だ ま ま 固 ま っ た 。
「…あの、なんで…それを?
あと、その…付き合ってはいません、まだ…
子供、は……言い方、と、いいますか……あの……」
手に取ったコーヒーカップが震える。
あからさまな動揺。
■修世 光奈 > 「あ、と…えと、そーだった。うん。キスしただけだもんね。……違った違った
…え?そ、その反応ってことは、本当にいるの…?」
微笑んで固まった相手に、訂正を入れつつも、眼を見開く
さら、とキスをしたことも知っている。
ただそれよりも…本当に子どもが居るのかと。
「え、えーとえーと。うん。ごめん、いきなり突っ込みすぎた……
人それぞれだもんね、事情は……………。そ、そっかあ……………」
ぺこ、と頭を下げてから
どこか遠い目をして、珈琲を飲みながら目を反らしてしまった。
「……そのー……、うん。……これだけ、聞かせて?
しいちゃんとのことは、真剣?」
深くは突っ込むまい、と決意してしまい。
間違った考えを浮かべながら、しかし真面目に…友人とのことを聞いてみる
■レオ >
「 」
キスまで知られている。
何で?
何故!?
落ち着こう。一旦、落ち着かないと。
戦闘だと思おう。危機的状況は慣れてる筈。
命のやりとりだと思えば何時もの事。冷静になれる、大丈夫。
「子供、っていうのは子猫の事です……
僕と椎苗さんで保護して、今僕の家で預かってて…それだけなので。それだけなので。
あと、その……キスに関しては否定は、しません……
僕の落ち度なので…」
ぴちゃぴちゃとコーヒーがカップの上で震えながら、冷静な表情を作る。
全然冷静じゃない。
「…僕としては、真剣なつもりです。
本当は間違ってるかもしれないけど、でも、一度出した言葉を引っ込めるつもりもないですから。
あの人と向き合いたい、出来る事なら”体”の事についても、どうにかしてあげたいとも、思っています。」
ぴちゃぴちゃ。
■修世 光奈 > 情報網は広い。
揶揄ったりはしないが、知っていることを知っている、というのは伝えていこう
けれど、大方の予想を裏切ってやはりそういう趣味の人だったか…と思い始めたところだったが……
「…しいちゃんが通い妻してるのも本当っぽいなあ…、って、子猫。…猫?……あ、あー…………なるほど、そーいうことかあ…
あぁー、とりあえず…えっと、すいませーん、何か台拭きください!」
嘘をついている可能性もゼロではない。
けれど…びちゃびちゃと珈琲を零しながらも相手から出てきた言葉は
嘘とは思えないし、初対面の自分に…『風紀委員』が嘘をつく理由もない
あっさりとした、友人からの情報には驚いたものだが…子猫というなら納得だ
言葉を聞いてから。店員さんを呼んで、テーブルを拭くものを持ってきてもらい
こぼれた珈琲を拭いていこう。
「……ん!…そのー、ごめんね。ホントいうと、いろんな人からレオ君の噂は聞いてたんだけど…そーいうのは直接聞かないと色々納得できなくてさ」
ぱん、と手を合わせて謝罪を繰り返す。
いつかはずば、と聞かなければいけないことだったが、ぶしつけすぎた
「しいちゃんの体のことについては、私も同じ気持ち。
キスとかも…真剣なら、別に私は…歳の差とか気にしないし。落ち度なんて言ったら逆に怒るよー。キスって大事なんだから。
…それに、しいちゃんもなんだか楽しそうにメッセージ送ってきたしさ
で、ここから本題。…良かったら、しいちゃんの身体のことについて…協力してくれないかな。
しいちゃんから直接、それについての依頼を受けたけど、私も結構手詰まりで」
流石に公共の場ではあるから。
誰誰を殺すための方法、だのと口にするつもりはない。
だから体の事、とぼかしつつも。
頼まれたら断れない、という友人からの情報を思い出して。
「私からは情報がある程度出せる。
けど、私だけで解決策を出すのは無理だから、その情報を使って一緒に考えてほしいんだ
…もちろん、レオ君自身の意思で答えは決めてね?」
じ、と。
そういったことも知っているぞ、と言外に告げながら。
彼の判断で、協力するかどうかを決めてもらおうと。
■レオ > 「あ、すみません…」
零れたコーヒーを見てはっとする。
全然冷静にできてなかった。
すこし恥ずかしい…
そう思いながら、相手の話を静かに聞いた。
あぁ……きっと僕よりも前から、彼女を知ってる人なんだろうな。
ずっと前から知ってるから、ちゃんと話を聞きたかったんだろう。
そして…あの人を案じている。
それにしても。
年の差…か。
そうなのかな……もう少し未来まで生きれるなら、大した問題にはならないのだろうけども。
「……勿論、協力なんて……願ってもないです。
ただ、僕の方でもまだ方法も分からない、手探りな状態で……
…そうだな、あの人の体がどうなっているのか、僕はまだ少し聞きかじった程度なので。
詳しい話……お願いできますか?
端末、とか…そのあたりの話を」
自分が出来る事が、その情報の中から見つかるかもしれない。
…そうなってくれれば、本当に良いのだけれど。
■修世 光奈 > いいのいいの、とか言いながらコーヒーを拭き終わり。
お店の人に謝りながら台拭きを返す
逆に、彼のことは聞いた以上のことは知らない。
だから、これから…相談しつつ、色々と聞いていかなければならない
ただ、友人の言葉に従って。能力に関することには触れずに、ただ考えるのを手伝ってほしいと。
けれど、あの少女の事を詳しく話すには相手の能力にも触れなければうまく情報の共有ができないだろう
「しいちゃんの身体かあ…。あ、端末のことは知ってるんだ
しいちゃんの名前を検索したら、結構他にも色々出てくるんだけど…。
簡単に言うとしいちゃん自身が不死、っていうよりはその神木がしいちゃんを何度でも蘇らせちゃう…みたいな感じになるのかな」
情報から感じた自分の感覚を言っていこう。
どれがこの相手の琴線に触れるかわからないから。
「…だから。レオ君の能力じゃ問題を解決するのは…かなり厳しいと思う。それは、知ってる?
一番良いのは、神木を破壊することなんだけど…それをすると、犯罪者どころじゃない…ってさ」
まずは1つ、簡単に考えられることを潰しておく。
自分も考えた事だが、その後の事を考えても、この案は厳しい
■レオ >
「……」
神木を破壊する事は、犯罪者どころの騒ぎでは済まない。
それを聞き……目を伏せた。
神木、それが…あの人を縛る存在。
でも、それをこの島では是としてる。
そんな単純な話じゃないのは分かってるけど…
渦巻く暗い感情を抑えながら、少し息を吐く。
冷静にならないと。
「僕の能力についても、知ってるんですね…
…そうですね。
仮に僕がその神木を破壊しにいったとして、正直…そのあと椎苗さんがどうなるかは分かりませんし。
僕の感覚の話ではあるんですが、椎苗さんは、端末…木でいう枝の端みたいなものです。
本体である木を普通に破壊するだけじゃ……枝端ごと滅ぶだけ。
……それが彼女の願いかも、しれませんが」
殺す、という言葉は、場所が場所なので言わない。
でも結局、神木を破壊するのは、彼女を殺す事に他ならない。
そして…
目の前の女性が、それを自分にさせたくないと思ってるのも…なんとなくわかる。
「……僕の能力だと、端末の椎苗さんと神木の繋がりは断てません。
本体が神木の側にある以上は……本体の方をどうにかしないとどうしようもない。
昔、似たような存在と対峙した事があるので…それは確信をもって言えます。
でも、それも島のシステムの問題で安易には出来ない。
少なくとも、破壊は……難しいんですよね。
破壊以外の方法は…
正直僕には、まだ思いつきません。すみません…」
情けない話、正攻法以外の方法は思いつかない。
今の自分はただの風紀委員。
島のシステムに存在するものをどうこうする権限は持ち合わせていない。
万が一破壊できる状況になったとしても、神木の情報は足りなさすぎる。
害意を持つ相手に、どんな反撃をしてくるかも…分からない。
「……師匠ならどうにかする方法、分かるのかな」
ぽつりと、呟いた。
■修世 光奈 > 「そそ。それじゃ、意味ないでしょ
…しいちゃんが普通になってもさ、私たちが犯罪者じゃーね?」
それは、違うだろうと。
まあ、そうなったら間違いなくしいちゃんも神木の残ったサンプルとして追われるだろうことは予想できるけれど
「…能力については、なんとなくだけだけどね。
…私は、しいちゃんを普通に…ちゃんと生きれるように…この依頼を受けてるからさ
そこにはしっかりレオ君も居ないとね!」
ぐぐ、と力を入れて力説。
誰も傷つかない、そんな未来を求めていて。
「あーもー、謝らないで。解決策がないのは私も同じなんだって
私なんて、レオ君みたいな能力もないんだよ?」
これくらいだし、と…光の玉を生み出してふよふよと漂わせ、消して。
本当に光奈にはこの能力と…多少探し物が得意という程度の才能しかなく。
彼よりも、武器という部分では少ないだろう。
「…後は、神木のしいちゃんに関する情報を書き換えたりとかねー、色々考えたんだけど、一番の問題は―――って、師匠?
初耳かも、それ。師匠が居るの?」
何かを言いかけたが、先に気になった単語について言及する
■レオ >
「書き換え、か……」
仮に…神木から彼女の情報を消して、彼女と神木との繋がりを断てるのなら。
確かにそれで解決するかもしれない。
そんな事は、仮説の空論だが。
「……僕は戦いくらいしかロクに出来ませんから。
と、あぁ…僕の戦いの師匠です。
この島にはいませんけど……僕よりもずっと、こういう事には詳しいので。
あの人なら、何か方法思いつくのかなって…
……いや、そんな事ないな…
あの人大体力業で解決するし……
多分法を無視しないで神木破壊するな…」
遠い目をした。
仮に来ても何とかしてくれる気もしないし。
その場合も常世島の法律なんておかまいなしで暴れそうだった。
そういう人だった。
■修世 光奈 > 珈琲をまた一口。
仮説でもなんでも出していかないと…この問題は解決できないと光奈は考えていて
「戦いの師匠…。あ、あー………ううん……それは頼れないね…
こう、関係者、とかでレオ君まで追われそうだし」
良くも悪くも、この島の治安維持に関する機能は有能だ。
だからこそ、悪と取られてしまえば…中々、その後平穏に暮らすのは難しい
師匠とやらが暴れてしまえばきっと、情報は集められ、レオのところまで届いてしまうだろう。それに…
「…しいちゃん自身が、敵になるかもしれないしね。そうなると。
ほら、端末だからさ。破壊しようとしたり…きっと、それ以外でも…何か決定的な事をしようとしたらしいちゃんが妨害しに来ると思う
今も…、しいちゃんが話す神木のことは、無意識に言っている嘘かもしれないって言ってたしね」
友人や彼にも言ったけれど。
一番の情報源であるはずの神樹椎苗自身が障害となり得る。
だから、何でもかんでも聞いて解決、というわけにもいかず
こうして、情報を共有しているというわけだ
「はぁ…それにしても……例え、しいちゃんと神木の繋がりが絶ててもさー。
何か、神木自体の情報でしいちゃんが出てきちゃうから、しいちゃんが増殖しちゃったりするらしくて…
ほんとに、知れば知るほどどうしたらいいのかーって感じ。
まあ、簡単に解決できるなら…もう誰かが解決してるんだろーけどさ」
はふー、と少し愚痴を。
考え続けてはいるが、どうしても突破口が見当たらない
むしろ、自分たちが傷つかない…犯罪者とならない方法を捜しているのが間違いなのか、とも薄く思い始めてしまうほどに
「後、私が出した意見としては、しいちゃんのかみさまの力を借りること。
けど、その力は自分には使えないし…使えたとしても意味ないんだって
こんな風に、色々意見は出してるんだけど…何か、ぱ、と思いつくこととかあったら、また教えて?
なんだっけ、ブレインストーミング…だっけ。できるかどうかは別にして、自由な意見をひたすら出すって手法があるじゃない?」
どんな意見でもいいから、今…というか、今後も募りたい。
だから、彼にもその手伝いをしてもらおうと提案する
■レオ >
「そうなんですよね…まぁ、僕が追われる事自体はいいんですが」
あの人の問題を解決できるのなら、自分は別に、多少目をつけられても構わない。
なんて…目の前の女性には、言えないけど。
どちらにせよ、連絡手段もないし…師匠には頼れない。
自分達で何とかするしかない。
「……神様の力、ですか?
それは……神木の?
それとも、もう一つ…死の神様の…?」
神樹椎苗、には二つの神様の力が作用している。
一つが、彼女を縛りつける神木。
もう一つが、彼女を導く死の神様。
死の神様というが……彼女伝手に聞くその神様は、とても慈悲深い神だ。
優しく、死を…それと繋がる生を、肯定する者。
レオにとってはそんな印象だった。
ただ……その神様も神樹椎苗を、救いきる事はできていない。
それは…あの人自身の現状が証明している。
「神木から、椎苗さんの情報だけ奪って……椎苗さんの本体を別の存在に移し替えれれば、あるいは…とも思いますけど。
どうやって奪って、どうやって移し替えるか…っていう問題がありますから、ね。
――――別の神様や、それに似た力があれば……」
あるいは―――――
だがそんなもののアテは、存在しない。
今のところは……
少なくとも”今”は、存在しない。
■修世 光奈 > 「いや、だめでしょ。子猫の世話もあるし…しいちゃん、寂しがるよ?」
光奈も強硬手段は頭に浮かんではいる。
けれど、レオ君がそうなったら、友人がとても悲しむと。
「ああうん、後の方。死の神様って資料には書いてあったからもしかしたら、と思ったんだけどね
やっぱりそう簡単にはいかないみたい」
解決策が椎苗自身にある、というパターンだ。
ただそれも、否定されてはしまった。
「壊すのと同じで…たとえば私が神木にアクセスしたりしたらそれこそ目を付けられるだろーけど、それ、いいね。
それと…神様。神様かあ……、流石に神様の知り合いはいないけど…この島なら、他にも居そうだよね」
確かに、神に等しい相手が目標である以上、そんな存在の力も借りられればなんとかできるかもしれない。
ふむぅー、と唸って、頭の中のメモ帳に書き留めておく
「うーん。ハッカー…この場合、神木からするとクラッカーになるのかな…。その場合は義体みたいなものも必要…
後は、…神様を捜すのが目標かなぁ」
そして、否定せず…前向きに、どういう相手を捜せばいいのかを考える
この特異な島だ。探せば、見つかる可能性は僅かでも、あると信じて。
「こーいう感じでさ。色々調べて、意見をもらえる人を集めてるんだ。
キリちゃん…えーっと、園刃華霧ちゃんも、キッドっていう風紀委員も協力してくれる感じかな
ただ、もう一人、声をかけた人はちょっと難しそうで…保留になってる」
協力者の名前を上げて、連絡を取りやすいようにしてみよう。
数は多い方がいい。それだけ…色々と作戦も取れるだろうから。
「だから、連絡先教えとくね?何かあったらすぐ連絡してー。しいちゃんとの惚気でもいいよ?」
暗い話題ばかりだったから。
端末を取り出して、自分の連絡先を表示しつつ、くすりと笑おう。
■レオ >
「…それだけ大事な人なので」
だめ、という言葉に…すこしだけ微笑んだ。
自分の身を大事にしてと言う、僕の周りの人が聞いたら怒るだろうけど。
大事な人の事だから。
そう思う気持ちは、止めれない。
神樹椎苗の事を助けられなくて、自分を助けるなんてこと…出来ないから。
「…でも、そうですね。
こうやってあの人の事、一緒に相談できるのは…すごく貴重ですし。
一人で悩むより、ずっと気が楽ですから。
…連絡先ですか?そうですね…交換しましょっか。
惚気、は……ちょっとまだ、難しいですかね」
すこし苦笑した。
好きって事を他の人に話すのは、まだ…慣れないから。
そういう話、女の子は好きなのかななんて…目の前の彼女の姿を見て思いつつ。
■修世 光奈 > 「…はぁ…、勝手に突っ走っちゃだめだよ?
…言ってない大事なことも、あるからね。これ、お願いね」
それ以上、がみがみは言わない。
けれど、彼が居ることも重要だと思っているから、それだけを言って。
…もし、解決に近づいて、その時が来たなら、伝えないといけないこともある
それを、枷としようと。
それでも、この相手は…自分だけでも行動を起こしてしまいそうだが。
友人から聞いていた、頼み事は断れない…という情報に賭けてみる
「はい、っと。ほんと、いつでもいーからねー
…あはは、まだ、ってことはするつもりはあるんだ。じゃあ、ちょっと安心かな」
正直なところ、『カレ』と似たような印象を抱いていたから
少しは未来のことも考えているのかな、と。
それはそれとして結局コイバナが好き、というのももちろんあるのだけれど
■レオ >
「あはは…分かってます。
お願い、か……」
そう、心配している彼女に言いながら。
分かっている。
それを是としない人達が沢山いる事も。
だから……それはなるべく、しないように。
願われてるのだから、しなければ。
「…好きなのは本当なので。
ちゃんと胸張って言えるようになれたら……そりゃあ、言いたいですよ?
そうなるように頑張らないとなぁ……」
相手が相手だから、とか。
色んな理由はあるけれども。
言えるのならそれが一番だとは、思う。
言えなかった後悔の数は多いから、なおさら。
そんな事を考えながら、連絡先を交換し合い…
「ともあれ……これからもよろしくお願いします。えっと……修世さん」
■修世 光奈 > なんでも利用する。
誰かが犠牲になって、誰かが生き残るなんて。
それは、ヤだなって、思うから。
ワガママだとは少し、わかっているけれど
「うん。頑張れー♪あはは、硬い硬い。こーなとか適当でいいよ。
…修世さん、って、ちょっとキライだしね」
にっこりと、笑みを浮かべて。
「あ、そーーだ。ここ、何か持ち帰りとかもできるらしいよ
しいちゃんに何か甘いもの持って帰ってあげてよー。私がお金出すからさ」
喫茶店らしく、色々と甘味もある。
珍しく和菓子もあり、メニューやどら焼きやケーキなどなど。
少し安っぽいものだが、お土産としてはいいだろう
…後は、彼からののろけを楽しみに。
光奈の方もまた…今後も色々と情報を集めていくことだろう。
■レオ >
「…じゃあ、光奈さんで。
そうですね……あの人、甘いもの好きだから。
そうしよっかな…」
好きな人…神樹椎苗の事を考えて、少し微笑む。
彼女との事を隠さないでいいのは……とても気持ちが楽だった。
…惚気、かぁ。
「…光奈さんも、もしよかったらそういう話、聞かせてもらえますか?
人が楽しそうに話すの、好きなので」
綺麗な人だから、きっとそういう人いそうだなぁなんて。
そういう人の話を聞けたら…自分もそういった気持ちの出し方が、分かるかもしれない。
そうなれたら…いいな。
そう、想いながら…
難しい話を終え、しばしの安らかな一時を過ごすだろう…
ご案内:「学生通り」から修世 光奈さんが去りました。
ご案内:「学生通り」からレオさんが去りました。