2020/10/31 のログ
ご案内:「学生通り」に神代理央さんが現れました。
■神代理央 >
ハロウィン本番。
仮装した人々でごった返す学生通りの夜。
明日は日曜日だ。今夜くらいは、多少騒ぐのも大目に――見る訳もなく。
まあ流石に、細々した事で補導する様な事は無いとは言え、羽目を外し過ぎる生徒がいないかと警邏は何時もより多く見える。
というか、警邏部の同僚に『頼むから学生街のシフトに!』なんて頭を下げられれば、苦笑いで頷くしかなかったというのもあるのだが。
「………しかし、本当にこれは必要だったんだろうか?」
補導する側が羽目を外す訳にはいかないので、何時もの様に糊のきいた風紀委員の制服姿。此れは良い。
唯、警邏部からの頼みという事もあって――学生通りに鎮座するは、巨大な砲身を背負った多脚の異形。
砲身一つ一つにカボチャだの骸骨だのの飾りをぶら下げたハロウィン異形。誉れが無い。
トドメ、と言わんばかりに異形の首(?)に相当する部位には
『悪戯したら地下牢1500年』
の看板。
この飾り付けの責任者を地下牢に放り込みたい。5000年くらい。
■神代理央 >
本来であれば、見る者に嫌悪感を与える様多脚の異形が、正しくハロウィンの飾り物と化してしまった。
砲弾も今回は装填しないイメージで作成しているので、本当に唯の自走式飾り物だ。
或る意味、ハロウィンに相応しい化け物であるだろうか。
「……というか、こうして立っているだけというのも、暇なんだが…」
異形の性質上、傍を離れる訳にもいかず。
物珍しそうに眺める学生や、目を輝かせてぺたぺたと異形に触れる子供や、微笑ましいものを見る様に此方を眺めて通り過ぎる大人達に、渇いた笑みで応対するばかり。
我ながら、こういう催し物は実に不向きだなと溜息を一つ。
めっちゃ煙草吸いたい。
ご案内:「学生通り」に鎗次飛車丸さんが現れました。
■鎗次飛車丸 > いつの間にかいる奴がいる。ぺたぺたと異形に触れている子供たちに紛れて見上げていた子がいる。
赤尽くしの髪に立派な角を生やして鬼のコスプレと言えば
簡単ですがどう見ても本物のような生え方をしていた。
「仰々しい異能も特殊技能も魔術もハロウィンの前では仮装で納得されるでござる。」
うん、にんにん♪
「多脚式の百足の怪異に見えるでござるが恐ろしさより可愛らしさいっぱいでござるなぁ!」
おもしろいでござる。
わいわいと賑やかな子供たちに交じっても違和感のないそやつは
ぺたぺたと触る事はなく眺めてにこにこといるだけだった。
■神代理央 >
きゃいきゃいと騒ぐ子供達に紛れて、幾分本格的な鬼の仮装……をしている様に見える少女。随分と様になっているが、本当に仮装なのかと疑いたくなるレベル。
大きな玩具にはしゃぐ子供達の中で、触れる事無く異形を眺める少女は己の目にも止まる事だろう。
「……コイツを可愛らしい、とは中々独特なセンスだと思うな。
君も触ってみるかい?別に、噛みついたりはしないから」
ひとしきり騒いだ子供達が離れていく中で。
己の異形を眺めていた鬼の少女に声をかける。
幼子に声をかける様に、優し気な口調で声をかけるが――キャラじゃないなあ、とちょっと内心苦笑い。
■鎗次飛車丸 > 子供に交じっても違和感が仮装だらけで全く馴染んでいたのと
見た目もだけど精神年齢が似たような感じで語尾がござるというちょっとずれた材料をぶちこまれた少女。
きゃあきゃあと騒ぐ子供と時折ハイタッチはしているから多分大丈夫。
にこにこーとしていた顔をそのまま声をかけてきた、
怪異じゃない異形の多脚の近くにいた風紀委員の男性の方へ振り向いた少女は
「そうでござるかなー?
かわいい飾りでお召しされてかわえーでござった。
仰々しい恐ろしさは為りを控え…いいのでござるか?
じゃあ さわるでござる!!!」
子供達はじゃあねーとかハイタッチをしてから少女から離れていく。
さっき道端で出会ったばかりの子供たちとその保護者の連れだったけど面白かったので付き合ってた。
滅多に触る事が出来なさそうな他人の異形を触ってもいいと聞けば、
少し迷ってから…きゃーとにこにこ笑顔でつんつんぺたぺたと触り始めた!
■神代理央 >
言葉遣いまで仮装の類なのか、或いは最初からそういう言葉遣いなのか。
其処に違和感を感じていなかった辺り、常世島という環境に慣れ過ぎたかなと思わなくもない。
というよりも、今もそんなに違和感なく声をかけてしまった時点で、己も随分と染まってしまったなと内心の苦笑いを深めるばかり。
「ふむ、まあそういう感想を持って貰えるのなら、飾り付けた甲斐もあったというものだろうか」
まあ、飾り付けたのは己では無いのだが。
子ども受けする、という点では、飾り付けを担当した風紀委員は良い仕事をしたと言わざるを得ないのだろう。
「ああ、好きなだけ触ると良い。まあ、触って面白いかどうかは保証出来ないが…」
小さい子に甘い、とは偶に、稀に、同僚に言われてしまう此の頃。
とはいえ、笑顔で異形に触れる少女の姿を見れば此方も思わず頬が緩むというもの。
サービスという訳ではないが、少しだけ砲身を動かせば、がしょんがしょんと金属音と共に飾り物がぶら下がった砲身が前後左右に動き出すだろうか。
■鎗次飛車丸 > 格好と言葉つかいと角まで込の仮装は全て仮装ではなく
本物の人ならざる者そのものだった。とはいえこの常世の島は
異邦人やロボットが闊歩していると聞くからその中に鬼が一匹混じった所で騒ぐでもなく
いつだったか『ああ、いらっしゃい』で保護されて今は学生をしているというゆるい始まりだった。
「どういうしくみで動かすのか興味があるでござるー」
飾り盛られたこの異形がどういうしくみを持っているのか、
飾り付けられたとはいえ本来の姿は?金属でできているように見えるがその重量は?
機敏に動いてその―とめどなく疑問は尽きないが何やら風紀の男性が砲身異形を動かして、
その音と砲身が左右に動いたのを見て、細めていた瞼がぱっちり開き赤い瞳で見つめてた。
「おぉー 変わるのでござるかー たのもしいでござるー」
こんな異形が街の治安を守っているのでござるのか―てびしっと指さしたのは異形。
■神代理央 >
「仕組み…と言われると私も細やかに説明は出来ないが…。
何というか、こう…気合で……?」
此れでも、異能学は修めてはいるのだが。
どうやってこの異形が動いているかと問われれば、頭を悩ませてしまう。
異能を発動すれば現れるし、思念で命じればその通りに動く。
脳波コントロール出来るドローンの様な物かな、と思いながらも、その説明は曖昧なものになってしまうだろうか。
「今日は弾も何も入っていないけど、悪者と戦う時はこの大砲から沢山弾が出る様になっているんだ。
見た目はちょっとアレだけど…頼りにしてくれると、嬉しいな」
とことこと少女に近付き、よいしょ、と屈んで己と似た赤い瞳を持つ少女と視線の高さを合わせれば。
にこにこと笑いながら異形を指差す少女に言葉を紡ぐだろう。
■鎗次飛車丸 > 分からないことは躊躇なく聞く。疑問は疑問のままで終わらせない。
びしっと指さした後その手が下りたのは男性からの答えを得てからだったとか。
「きあいでござる?」
(気合でござるか―んなわけないでござるー)
異能か特殊技能か魔術のうち恐らくこれは異能だと思う鬼は、
異能はどうやって動かしているかというシンプルな質問をしてしまった。
納得には程遠いが精いっぱい答えをくれた男性へと。
「きあい。気力?気力尽きたら終わるでござるな―
悪いものは掃除しちゃってくれるとうれしいのでござる。
数の暴力でばんばん悪者を伸してたおしてほしいのでござるー。
うん、見た目は怖いでござったけどちびらなかったでござる」
ちびりそうになったのは秘密だ。屈んでくれた男性と目線が合えば
にこーと笑みを浮かべて、ばんばん悪者を伸してほしいとお願いをしたとか。
■神代理央 >
「そうそう、気合でござる、だよ」
多分気合では無いのだが、子供相手だからとその答えで押し通してしまうだろうか。
詳しく説明しようと思えば、異能学の教師を呼ぶだの、己の異能を再度発動して力の流れを大雑把に説明するだのが必要になるだろうが――流石に、今それを出来る訳でも無し。
「意外と異能というのは気合…というか精神力に依存するところもあるからな。
……何というか、随分と過激な事を言うものだな。いや、理解があるのならそれはそれで構わないんだが…」
掃除だの、数の暴力だの。
子どもが使う言葉にしては少し物騒なその言葉に、ちょっとだけ真顔になってしまう。
とはいえ、最近の子供は物覚えも早いし耳年増ともいう。
己もまだ子供と呼べる年齢だし、そんなものなのかなと一人納得していたり。
「そうか。君は強い子だね。偉い偉い。
じゃあ、そんな良い子のお願いであれば聞き届けない訳にはいかないな。お兄さんが、悪者はどんどんやっつけてあげるから、安心して過ごすと良い」
流石にちびられたら困るな、とちょっとだけ苦笑いを浮かべつつも、笑みを浮かべた少女の頭をよしよしと撫でようとするだろうか。
「」
■鎗次飛車丸 > 「気合は体力がしほん?しほんでござったかな?
資本でござるので運動不足は厳禁でござるー。にんにん」
見た目と言葉遣いで子供とみられがちにされている気がしてたけど
漸くレディなのに子ども扱いでござるなーと気づいたとか。すごく気付くのに遅かった。
(まぁいいかーいまさらでござるー)
「精神が擦り切れたら終わるでござるな―?
…拙者は子供ではないでござるよ。きちんとしたレデイ?でござってな」
言葉の後者に差し掛かるとにこにこ笑顔で語っていた空気が
ぴりっと七味唐辛子を噛み締めた目を開き赤い瞳で彼を見定める真面目な空気に投入したとか。
でもすぐにそんな空気はなくなって 先ほどと同様にこにこ笑顔のこどもがそこにいた。
「拙者 強い子でござるー♪
安心して島で学べるでござるー。うにゅうにゅでござるー」
撫でられればふわふわな赤毛が彼の手を包み込もうか。
どこかで何やら打ち上げの声にぴっと視線を向けすぐに風紀のおにーさんへと戻して
「夜更かしはお肌の大敵でござるー!
帰らないといけないのでござ…ふうきのおにーさんのお名前はなんでござるかー?」