2021/01/24 のログ
ご案内:「学生通り」に修世 光奈さんが現れました。
修世 光奈 > 「こ、この辺…だよね?、うわあ…今更だけどすっごい綺麗…」

てくてくと、普段依頼以外では立ち寄らない綺麗に整備された学生街…『高級』とつきそうなマンションが並んでいる場所を歩く。
下見…というか、道に慣れておこうと思い、新たに引っ越しする予定の近くを見物しているのだ。

ただそれにしても、なんというか、変に緊張する。
どこもかしこもぴかぴかだし…。きっと住人は『ごきげんよう』が挨拶なんだ。そうに違いない。

「うーん…ミアに任せっぱなしもなんだかなー、だし…割のいいバイトでも探そうかな…」

不安だった勉強面は大分安定してきた。
とある薬局のおかげで、副目標である短髪から長髪へのイメチェンも結構進んでいる。
そんな順調な日々だが、やはり金銭面を考えざるを得ない。

いくら彼の稼ぎがいいとはいえそれにおんぶにだっこではいけないだろう。
多少なりともお返しがしたいな…などと思いつつ、きょろきょろしながら街を歩いている。

修世 光奈 > 「…今からだと、そんなに稼げないだろーけど…やっぱりファミレスとかかなあ」

一応、バイトをしていたことがあるが探し物の時間が減ってしまうため少し経って止めてしまったことがあった。
けれど、将来のことを考えるなら…少しでも彼に返していくか、あるいは甘えつつも自分でお金を貯めたりしておこうと考える。

「割のいいバイト、って探すと最近変なのばっかり検索に出てくるからなあ…うーん」

最近までそんなことはなかったのだが、端末に表示されるのは妙に危なそうな広告ばかり。
いくらなんでも、こういうのは彼が心配してしまう。

「……この辺で何かいいところあったらベストなのかなあ。終わってからでもご飯作ってあげたりできるし…」

住居から働く場所が近いというのは便利だ。
住宅街ではあるが、何かないかなー、と…少し緊張がほぐれた足取りでぽてぽて歩いている。

ご案内:「学生通り」に雪城涼子さんが現れました。
雪城涼子 >  
「んー……業務用で大量に買い込むの悪くないんだけれど……
 やっぱり材料って色々見繕いたくはなるのよねえ……」

ブツブツとつぶやきながら、ぽふぽふと歩いていく少女姿
チラチラとあちらこちらの商店を覗いては、うーん、なんて考えたりする


「理央くんも最近あんまりこっちに来ないし……
 なにかパンチの効いたものでも作って呼び出さないとかなあ
 人手も、もうちょっと欲しいかもしれないわね」

うーん、うーん
悩みは尽きないものである

修世 光奈 > 「?………、わ………」

何気なく、こういう場所にもある商店を覗いていると…思わず目を奪われる。
美人や可愛い人が多いこの常世島だけれど…それでも商店を覗いてゆらゆら揺れる銀髪は目を引く。

この辺りで商店を見ているということは、もしかすると未来のご近所さんかもしれない。
ついつい近寄ってから…意を決して声をかけてみよう。

「あ、あのー…、こんにちはー。今日の献立探しですか?」

商店の食材を見ているから、そうかもしれないと。
おずおず。どんな反応が返ってくるだろうかと反応を待ってみる。

雪城涼子 >  
「……っと、わわ」

おっと、見知らぬ子から声をかけられてしまった
見れば、可愛らしい子

……まあ、なんというか此処はそういう子が多い気がしないでもないけれど
うちの子だって負けてないんだから……などと一瞬考えてしまってから、
はて、なにを対抗しているのか、と思わず心のなかで苦笑する


「えっと、こんにちは。
 あはは、献立っていうよりは……ちょっとお仕事用って感じかしら。
 貴女は? もしかして、今日の晩御飯に迷っているとか?」


なにを作ろうかと悩んだときは、思わず誰かに聞いてみたくなるのが人情というもの
そんな感じかなー、と勝手に当たりをつけて聞き返してみる

修世 光奈 > よかった、挨拶はごきげんようじゃなかった…などと思いつつ。
慌てて少し頭を下げる。
学生服を着ているということは同い年に近いのだろうけれど、なんだかすごくお姉さんのようなオーラを感じたから。

「お仕事用…ってことは、料理のお手伝い…えっと、家政婦さんとかですか…?
あはは、私はそういうわけじゃないけど…今度、この辺りに引っ越してくる予定なので道をちゃんと覚えておこーって感じです」

そう、ここに来た目的は食材探しというわけではない。
けれど、お仕事だとしてもこの辺りに来るのなら顔見知りになっておきたい。

「あ、私、修世光奈(シュウセ コウナ)です。
もしかすると、これからよく会うかもしれないし、挨拶しておいた方がいいかなーと思って…ごめんなさい、驚かせちゃいました?」

相手の雰囲気で…微妙に言葉遣いに悩んだ影響で色々言葉が乱れてしまっているがとりあえず自己紹介を。
お仕事で料理…というと料理教室か家政婦さんぐらいしか光奈には浮かばないが、どうなのだろうと小首を傾げる。

雪城涼子 >  
「家政婦……」

なんとなく其の言葉で脳裏に浮かぶのは、そこそこの歳のおばさんの姿
え、そんなふうに見える? ちょっとショック、と一瞬考えてから……
いえいえ、違う違う 若い子だって在るよね、メイドさんみたいな、などと思い直す

……まあすでに30越えなのでおばさんでも間違いはないんだけれど、こう、ほら、ね?


「あ、ああ、えっとね。そうじゃなくて……
 部活動でね、お店をやっているのよ。」


気を取り直して、努めて平静に答える
大丈夫、大丈夫、私は冷静……


「へえ、このあたりに引っ越してくるのね。
 あはは、私自身は寮住まいだけれどお店はこっちの方なのよ。
 そういう意味では、会うこともあるかもしれないわね。」


この辺に住むなら、ぜひとも来ていただきたい
宣伝もしておかないといけないわね……


「あ、申し遅れたわね。私は雪城涼子(ゆきしろりょうこ)。よろしくね。
 お店は、『ラ・ソレイユ』。洋菓子を中心にしたお店なの。
 そっちも贔屓にしてくれたら嬉しいわ。なにしろ、最近始めたばかりだし。」


営業スマイル……とはいわないけれど、にこやかに付け足してみる
印象は大事だし

修世 光奈 > 「はっ…あ、あーえと、ほらこの辺お金持ちの人多そうだし、そういう…お手伝いさん?みたいな人もいるのかなーって!」

明らかに同年代の人に家政婦は失礼だった。
慌ててぺこぺこ謝りつつ、訂正を入れてから

「部活動、あーなるほど。確かに色々あるし…」

聞くところによるとエアースイム部とかもあるらしい。
気になるのでちょっと調査中である。
そんな色々な部活があるので確かに料理をする部活があっても全く不思議ではない。

「雪城、涼子、えっと涼子ちゃん?でいい…のかな?私も、光奈とか、呼び捨てで大丈夫!」

とてもきれいで大人っぽくて緊張してしまうけれど、それはそれ。
見た目年齢を頼りに、友達感覚で接しよう。
失礼だったら、全力で謝ろう…。


「ラ・ソレイユ…。洋菓子屋さんかあ…。
甘いモノって定期的に欲しくなるし、この辺にあるなら誕生日ケーキとかもお願いできそう…」

それはそれとして…彼も自分も、頭を使うことが多いしそれでなくても甘いモノは幸福指数を上げるのだ。
それに、お祝い事にも欠かせない。
あとお店で働いているという涼子ちゃんも軽く営業スマイルで笑っているだけなのに、見惚れてしまいそうな可愛さだ。

「……えーっと、その。……お店、この辺にあるんですよね?
…初対面で、変な事聞いちゃうかもしれないですけど…そのー、バイト、とかそういうの募集してたりします?」

部活によってはボランティア的に動いているところもあるがきっちり利益を出すために頑張っているところもあると思っていて。
この人が言っている洋菓子店はどちらだろう。後者で、もし働けるならいいなー、などと希望を持って聞いてみる。

雪城涼子 >  
「んー……まあ、確かにこの辺ってお家賃高いものねえ……
 お金持ちさん多そうよねえ」

一応、自分もオカネモチの部類に入るといえば入るのだけれど、生活は割と普通にしている
そのせいもあってか感覚は、一般人寄りではある、はずだ

ふと、オカネモチ代表で思い浮かんだ理央くんあたりだったら、確かに家政婦とか雇ってそうな感じはある
人を雇って何かをさせるのに慣れている側って雰囲気あるし

それをあわせて考えると、目の前の少女はあまりそれっぽくない
どちらかといえば一般人の感じがある
そもそもの物言いからして、自分はお金持ち側ではない、と言っているし

とすれば、わざわざこちらに引っ越してくるのもナニカ事情があるのかしら……
と、いけない。初対面の相手にそんな詮索しちゃ失礼よね


「うんうん、それでいいわ。私も、光奈ちゃんって呼ばせてもらうわね。」


そういえば、割合呼び捨てで呼ばれていることが多いし、ちゃん付け、なんてちょっと珍しいかも
なんだか思わず心が弾んでしまう


「ふふ、ご注文に合わせてデコレートも色々できるわよ?
 品物も、普段遣いのリーズナブルなものから特別なとき用にも使えるちょっと高級なのまで色々揃えているわ」


思わず営業モードに入ってしまう
というより、作ったものを宣伝するのが楽しい、という方が正解ではある


「ん、アルバイト?
 あはは、実はね。さっき部活でやってるって言ったじゃない?
 作り手ばっかりで売るほうが、ちょっと、ね?
 募集とかはしてなかったんだけれど、手伝ってもらえるなら嬉しいわ。
 あと、試作の試食とか……それから、なにかアイデアがあったら出してもらえるとありがたいかも。」

初対面ではあるけれど、なんとなくいい子なのは雰囲気で伝わってくる
さっきもちょっと引っかかったけれど、この辺に引っ越す事情もあってお金はあったほうがいいってことなのかもしれない
であれば、別にアルバイトとして入れても問題ない、と勝手に判断する

いいの、副部長権限です!
それに、困っている若者を助けるのは大人の務めよね


「……ああ、そうそう。勿論、お給金は出します。
 そうねえ……細かいことは、お店で話したほうがいいのかしら」


肝心なことを言いそびれるところだった。
ということで、付け足してみる。

……安いからいや、とか言われたりするかしら
まあ、そこは交渉よね

修世 光奈 > 最初は緊張したけれど話してみると涼子ちゃんはとても話しやすい。
穏やかで、効きやすい話し方というか。
お人形さんみたいに綺麗だし、これはモテるだろうなあ、なんて思いつつ。

「だからちょっと緊張しちゃって…
涼子ちゃんもお嬢様みたいだし、もしかしたらごきげんようって挨拶しないといけないかと思ってたよー」

よかったー、と一息つく。
どうあがいても私は一般人だ。
お金持ちの感覚などわかるはずもないから、涼子ちゃんが堅苦しい感じじゃなくてよかった、と思う。

「もっちろん!それでいいよー。デコレートかあ…。うん、今年の誕生日にはラ・ソレイユでケーキ買おうかな…」

せっかくだ…というより、単純にすごく興味がある。
こんなきらきらした場所で売っているケーキ。どんなものなのだろうかと呟いてひとくくり。

そして、バイトについて言及してくれれば…

「わ、もちろん!こー見えて流行には結構詳しいし、人見知りも全然しないから、売り子頑張れる…と思う!」

ちょっと軽い調子ではあるが、ぐ、と両手を握ってやる気アピールだ。
しかも手伝いと言いつつお給料まで出してくれるという。そんなの、乗らないわけにはいかない。
少しでも彼の助けになれるなら歓迎だし…危なそうな仕事よりはよっぽど良い

「だから、えっと、細かい事詰められるなら…是非お願いします!」

ここだけはしっかり丁寧に。
深くお辞儀をしてお願いしよう。
これから働いたり贔屓にするのなら、お店の位置も早めに知っておきたい。

雪城涼子 >  
「ふふ、お嬢様なんてそんな。
 それに、ごきげんよう、なんて本当にごく一部の話よ?」


くすくすと笑う。
まあ確かに、名家、と言われる家の出ではあるけれど。
もはや今は昔、みたいなものだ。
ちょっとくすぐったい感じがある。

あと、今更ごきげんよう、なんて言葉が真面目に使われているところなんて
本当にごく一部の伝統、という名で築き上げられた女子校くらいだ
……まあ、リアルで視たこともないわけではないんだけれど


「ありがとう。お手伝いしてもらえるなら、店員割引とかも考えていいかもしれないわね。
 なにしろ、お店の人は試食か自作ばっかりで自分で買う人、あんまりいなくて……」

其の中で例外といえばオーナーなのだけれど
彼は……割引とか必要なのかしら……などと、つい思ってしまう
ただ、導入するなら仲間はずれはいけないのでちゃんと検討しなければいけない

……もっとも、お金に厳しい経理メンツからオーナーについてはNGが出そうな気もする


「元気で明るい売り子さんって感じね。期待できそうだわ。
 あとは、そうね……ケーキの名前と中身を覚えてもらうことになるかな。
 自分のおすすめ、とかも言えるようになるといいわね。」


やはり店員たるもの、店のものには一家言あってほしい
それがお客に売る、ということだと思うし


「うんうん、じゃあ行きましょう。
 ちょっと学生街の外れの方にはなっちゃうんだけれど、
 場所的にはそんなに悪い立地ではないわ。」


丁寧にお辞儀をする様子を微笑ましく眺める
うん、この気遣いができるなら信頼して任せることができそう

そう思いながら、お店へ案内するだろう

修世 光奈 > 雰囲気がお嬢様っぽかったというだけでなんの証拠もない。
だから、勝手な思い込みだったなあ、と思いつつ。
部活の内情について、少し聞く

「それで売り子…。せっかく作ったのなら広めないと損だもんね!」

売ることはあんまり考えて無さそうだ。
自作の数が試食を上回ってしまえば余ってしまう。
もちろん、味の問題もあるにはあるだろうが、美味しいモノなら広めないと勿体ない。

…そんなところで働けて店員割引も受けられるかもしれないなら…食べ過ぎて太ることだけは避けなければ。
依頼も増やして良く動くことにしよう。

「はい!…実は接客もちょっとだけしたことあるから、メニューも覚えられると思う!」

実際に見たことはないが、やる気は十分だ。
しっかり覚えて貢献しようと、やる気の火が燃えている。
他にどんな部員が居るかも知らないが…コミュニケーションを積極的に取るのは自信がある。
元気に売り子を務める気満々である。

私にとってはこれは、思ってもみない出会い。
引っ越し先の周りを歩いてみてよかったー、と思いつつ。

「りょーかいです。あ、となると…涼子先輩、とかの方がいい?
バイト先だと当然、先輩だろーし…」

てくてく。
一緒に歩きながらそんな話をしつて。
ラ・ソレイユと呼ばれるお店へと案内されよう。

雪城涼子 >  
ラ・ソレイユ
それは『太陽』を意味する名前

そこは其の名に恥じぬ陽だまりのようなお店

スイーツが好きなオーナーと部員が揃って経営する
ささやかな洋菓子店

そこに新たに招かれた客はどんな彩りを見せるのか

それはまた 後日の話

ご案内:「学生通り」から雪城涼子さんが去りました。
ご案内:「学生通り」から修世 光奈さんが去りました。