2021/02/19 のログ
ご案内:「学生通り」に雨見風菜さんが現れました。
■雨見風菜 > 「~♪」
鼻歌を歌いながら風菜が歩く。
今日も散歩である。
■雨見風菜 > 「うーん、最近どうにも物騒ですよねぇ。
落第街で、風紀委員……特に特務広報部の方々を頻繁に見かけますし。
そうでない人たちも、何やら集まって動き出してるような感じもしますし」
風菜は異能と魔術は使えるが、戦力的な意味では一般人だ。
荒事なんてもってのほか、下手をすれば瞬殺されるだろう。
ご案内:「学生通り」に比良坂 冥さんが現れました。
■比良坂 冥 >
鼻歌まじりに歩く少女、風菜
その正面に一人の、制服を着崩した少女が道を塞ぐように立ち、そちらを昏い瞳で見つめている
「……こんにちわ」
じっとりとした喋りだし
妙にスローに感じる言葉で、少女は挨拶を投げかける
■雨見風菜 > 正面に立った、昏い瞳の少女。
風菜は、その雰囲気に少々たじろいだ。
「……はい、こんにちわ」
だが、挨拶されたからには挨拶で返す。
嫌な予感はするが、まあ多少は大丈夫だろうと高をくくって。
■比良坂 冥 >
「……雨見風菜。学園の生徒、一年生。
女子寮住まい、両親は海外に仕事で渡航中。
喫茶店『デイドリーム』でバイト中」
昏い瞳の少女は返された挨拶に対し
喋りだしこそ遅いものの後は早口でつらつらと、抑揚もなく言葉を並べ立てる
「──……合ってる?」
道の往来、正面向かい合うようにして
小さく首を傾げ、そう問いかけた
■雨見風菜 > 自分のプライベート情報を完全に言い当てられた。
まあ、最後以外は別段隠しているわけではない。
最後もまあ調べればわかることだが。
「え、ええ……」
それでも、初対面でこうつらつらと述べられるのはやばいのはわかる。
そしてその語調に圧倒され、一歩後ずさり。
逃げられるように、後ろ手で『糸』を伸ばす。
……果たして、逃げ切れるだろうかなんて考えない。
■比良坂 冥 >
「……よかった」
こくん、と頷く
何が良かったのかは定かではない、が
とりあえず人違いではないということ…だろうか
「……雨見さん?風菜さん?…どっちがいいかな。どっちでもいいか」
相手が一歩後ろに下がったのを見て、一歩近寄る
距離は離れず、縮まらない
「……実は少し聞きたいことがあって。
……時間は取らせないから、聞いてくれる?」
じ…と梅雨の湿気のようにじとりとした、昏い視線が風菜の顔を見つめる
■雨見風菜 > 良かったと呟き頷かれる。
まあ、この島には巨乳はたくさんいる。
目の前の少女もだし、話に聞いただけなら確認してもおかしくはない。
確認方法がちょっとストーカーめいてることを除けば。
「……ええ、どちらでも構いません。
聞きたいこと、ですか」
目を瞑り、覚悟を決める。
引いた足を戻して。
「わかりました、何でしょうか?」
■比良坂 冥 >
「……うん。一つだけ」
まじまじと視線を突き刺したまま、ゆっくりと口が動く
「……理央。神代理央とはどういう関係?」
少女、冥はただただ言葉を投げかけ、問いかけているだけである
が…その背後には強烈な圧を感じさせる
まるで巨大な見えない壁が、ゆっくり、ゆっくりと…押し迫ってくるかのような
■雨見風菜 > 「知人程度ですね」
圧力を感じていないかのごとく、即答。
「友人くらいにはなりたいかな、とは思いますけども。
初めて会ったときにちょっとお説教受けちゃいまして。
それに、神代先輩ってとってもガード硬そうで」
長々と自分が神代理央との関係性を再確認しながら。
人間関係って難しいものですね、と言わんばかりのため息。
「とまぁそういう程度ですね」
■比良坂 冥 >
「……そう」
目を細め、安堵するような表情を浮かべる
「……理央は貴方みたいな阿婆擦れは嫌いだと思うから。
二度と近寄ったりしないでね。とても迷惑…。
風菜さんがちゃんとお話の通じる人で良かった。
お願い、聞いてくれるよね?」
ほっとした表情のまま口にする言葉は──暴言だった
その言葉で目の前の人間がどう思おうが、または傷ついたりしようが
一切の配慮はそこに感じられない
穏やかに小さな笑みを浮かべる表情とはまるでチグハグで
この少女が"ズレた"感性の持ち主であることを、なんとなく感じさせる──