2021/02/19 のログ
ご案内:「学生通り」に雨見風菜さんが現れました。
雨見風菜 > 「~♪」

鼻歌を歌いながら風菜が歩く。
今日も散歩である。

雨見風菜 > 「うーん、最近どうにも物騒ですよねぇ。
 落第街で、風紀委員……特に特務広報部の方々を頻繁に見かけますし。
 そうでない人たちも、何やら集まって動き出してるような感じもしますし」

風菜は異能と魔術は使えるが、戦力的な意味では一般人だ。
荒事なんてもってのほか、下手をすれば瞬殺されるだろう。

ご案内:「学生通り」に比良坂 冥さんが現れました。
比良坂 冥 >  
鼻歌まじりに歩く少女、風菜
その正面に一人の、制服を着崩した少女が道を塞ぐように立ち、そちらを昏い瞳で見つめている

「……こんにちわ」

じっとりとした喋りだし
妙にスローに感じる言葉で、少女は挨拶を投げかける

雨見風菜 > 正面に立った、昏い瞳の少女。
風菜は、その雰囲気に少々たじろいだ。

「……はい、こんにちわ」

だが、挨拶されたからには挨拶で返す。
嫌な予感はするが、まあ多少は大丈夫だろうと高をくくって。

比良坂 冥 >  
「……雨見風菜。学園の生徒、一年生。
 女子寮住まい、両親は海外に仕事で渡航中。
 喫茶店『デイドリーム』でバイト中」

昏い瞳の少女は返された挨拶に対し
喋りだしこそ遅いものの後は早口でつらつらと、抑揚もなく言葉を並べ立てる

「──……合ってる?」

道の往来、正面向かい合うようにして
小さく首を傾げ、そう問いかけた

雨見風菜 > 自分のプライベート情報を完全に言い当てられた。
まあ、最後以外は別段隠しているわけではない。
最後もまあ調べればわかることだが。

「え、ええ……」

それでも、初対面でこうつらつらと述べられるのはやばいのはわかる。
そしてその語調に圧倒され、一歩後ずさり。
逃げられるように、後ろ手で『糸』を伸ばす。
……果たして、逃げ切れるだろうかなんて考えない。

比良坂 冥 >  
「……よかった」

こくん、と頷く
何が良かったのかは定かではない、が
とりあえず人違いではないということ…だろうか

「……雨見さん?風菜さん?…どっちがいいかな。どっちでもいいか」

相手が一歩後ろに下がったのを見て、一歩近寄る
距離は離れず、縮まらない

「……実は少し聞きたいことがあって。
 ……時間は取らせないから、聞いてくれる?」

じ…と梅雨の湿気のようにじとりとした、昏い視線が風菜の顔を見つめる

雨見風菜 > 良かったと呟き頷かれる。
まあ、この島には巨乳はたくさんいる。
目の前の少女もだし、話に聞いただけなら確認してもおかしくはない。
確認方法がちょっとストーカーめいてることを除けば。

「……ええ、どちらでも構いません。
 聞きたいこと、ですか」

目を瞑り、覚悟を決める。
引いた足を戻して。

「わかりました、何でしょうか?」

比良坂 冥 >  
「……うん。一つだけ」

まじまじと視線を突き刺したまま、ゆっくりと口が動く

「……理央。神代理央とはどういう関係?」

少女、冥はただただ言葉を投げかけ、問いかけているだけである
が…その背後には強烈な圧を感じさせる
まるで巨大な見えない壁が、ゆっくり、ゆっくりと…押し迫ってくるかのような

雨見風菜 > 「知人程度ですね」

圧力を感じていないかのごとく、即答。

「友人くらいにはなりたいかな、とは思いますけども。
 初めて会ったときにちょっとお説教受けちゃいまして。
 それに、神代先輩ってとってもガード硬そうで」

長々と自分が神代理央との関係性を再確認しながら。
人間関係って難しいものですね、と言わんばかりのため息。

「とまぁそういう程度ですね」

比良坂 冥 >  
「……そう」

目を細め、安堵するような表情を浮かべる

「……理央は貴方みたいな阿婆擦れは嫌いだと思うから。
 二度と近寄ったりしないでね。とても迷惑…。
 風菜さんがちゃんとお話の通じる人で良かった。
 お願い、聞いてくれるよね?」

ほっとした表情のまま口にする言葉は──暴言だった
その言葉で目の前の人間がどう思おうが、または傷ついたりしようが
一切の配慮はそこに感じられない

穏やかに小さな笑みを浮かべる表情とはまるでチグハグで
この少女が"ズレた"感性の持ち主であることを、なんとなく感じさせる──