2021/02/23 のログ
アーテル > 「あっ、お前さん分かっちゃあいないなー?
 俺ってばつえーんだぞ、そりゃ然るべき時じゃないから本当の力は見せないってだけでだなあー」

これだけ聞けば、身の丈知らずの単なる強がりである。
ただ、この姿で吼えるからこそ可愛げのある冗談に聞こえるわけで。
こんな言葉も、別の姿では口にしないだろう。

「………あー……。」

そして、気づく。彼女は後方部隊というか、前線に立ってドンパチやってるわけではなく、
彼女の年齢や性格を鑑みられ、血生臭い話が降りて来てない可能性に。

「ま、そんなとこだ。
 俺は関与してねーから、そいつらがどうケリつけんのか……高みの見物かましてるわけだがなー。」

だから、彼女の話に合わせながら、自分の立場を口にする。これは一連の出来事に対する自分の見解としても、間違ってはいない。
自分から、知り合いでもない人間の都合に首を突っ込む真似はしない。
人外には人外の、人間には人間の世間があるのだ。
その境界を超えるときは、相応の理由があって然るべきだと常々考えている。

「だっ……、だあれが甘えん坊か!
 ……ぅお、つめてーなこれ。身体が冷えなきゃいいがー……」

言いながら、抱きあげられる。
大人しく抱かれる辺り、彼女の対応にも慣れたもので。
その対応に我儘を言わないとはいえ、かなり冷たい袋とまとめて抱かれる形なので、身体は冷えよう。
多少は我慢できるだろうが、彼女の家に帰ったころにはどうなっていることやら。
ともかく今は、我慢の時だと彼女に身体を委ねた。

幣 美奈穂 >  
「判ってますわ?
 たくさん食べてお腹ぽんぽこりんで寝てます時も。
 すっごく強いですものねー」

どれだけ強いのか、そして本性はなんなのかも判っていない美奈穂です。
肉球でそれは可愛らしくてしてしするのでしょう、ぐらいにしか思っていません。
今日もお腹いっぱいにさせてあげる気まんまんです。

「ふむふむ・・作戦、ですわね?。
 その子可愛いの?
 あっ、いざという時には飛び出して守って差し上げるのですね!」

うちの子、白馬の王子様・・いえ、黒猫王子様になるつもりらしいです。
そういう感じの話は、最近のお友達とのおしゃべりで幾つか覚えてきました。
確か、ちょっとクールな感じで・・つんつん?つでれ?とかいうのです。
全て判ってます、という感じで優しく頷く美奈穂です。

ふわっと柔らかお胸にしかっと二郎三郎宗右衛門ちゃんを抱えます。
お隣は冷たい袋。
ちょっとよたよたと危なっかしくお家へと向かうのです。

家に帰れば、お風呂にお湯を入れながら。
素早く夕食の準備です。
今日は牡蠣尽くしなお夕食になるのでした。

アーテル > 「ぐぬぬぬぬ。」

実際、お腹めいっぱいになって無防備なへそ天を何度見せてきたことだろうか。
分かりやすく悔しがる辺り、それを引き合いに出されると弱い。
彼女はそれを知っているということは、自分にとっての相応の弱みなのだから。
…尤も、それを見せてもいいとさえ思ってのことだが。

「……あー、そうだなあ。
 もし、それで危なくなるってんなら、助けてやらねえことはない。
 俺も恩はちゃんと返す主義ってことさ、にしし。」

そんな危ない目に遭わないのが一番だけどなー、なんて続けながら。
人間の都合には付き合わないが、世話になってる相手が危険になるなら話は別である。
敢えて意図がすれ違ったことを話しているものの、不思議と話はそれで繋がってしまうのだから交流というのは難しいものである。

「んっ………」

そこに挟まれると、相変わらずたわわで、柔らかくて、ミルクのような香りをほのかに感じる。
幸か不幸か、なんというか隣のそれから意識を無理矢理持っていかれそうになりながら、
ふらふらよたよたとふらつく度に柔らかい圧を感じつつ、彼女の家に連れていかれて。

そのまま、彼女と共に過ごす夕餉を愉しむことになるのだった。

ご案内:「学生通り」から幣 美奈穂さんが去りました。
ご案内:「学生通り」からアーテルさんが去りました。