2021/05/02 のログ
ご案内:「学生通り」に妃淵さんが現れました。
妃淵 >  
夕暮れ時
学生街のメインストリート…から少し脇に外れた路地の裏側

「弱えークセに絡んでくんナ!ボケッ」

足元には一人の少年が倒れている
僅かに呻き蹲っているところを見れば、死んでこそいないのだろうが
すぐに動けるような状態ではないらしい

「…ちっ」

口の端を僅かに切った少女は薄く朱が滲む口元を袖で拭う
先制を許したとはいえ一撃もらうとは、正規学生になってから少々鈍ったか

そんなことを考えつつ、呻く男子学生を尻目に路地から表へと出てゆく
一撃いただいたのは顔だが、まぁ遠目に目立つほどではないだろう …多分

ご案内:「学生通り」に園刃華霧さんが現れました。
妃淵 >  
顛末はありふれたもの
声をかけられて、ツレなく返して
態度が悪かったのか口が悪かったのか言葉が悪かったのか …後者2つは大差がないが
ともあれ、気に入らなかったのだろう、態度を激化+しつこかったのでもう1つ2つ、暴言は追加で吐いた気がする
そうしたら逆上して…というところだ

「ったく、もっとカルシウムとれっつーノ」

制服のポケットに手をつっこみ、ぶつぶつ言いながら往来を歩く姿はいかにも不良少女らしい

園刃華霧 >  
見回り、という名のおサボりタイム。
あったとしてもせいぜいちょっとした喧嘩とかがメインで、
それも行ってみたら痴話喧嘩、とかそんな類で実に平和な場所。

それがここ、学生通り、なわけだ

「さーっテ、一息つコーねーっとクらー……っと?」

のんびり散歩をしつつ、まあ一応あたりを申し訳程度に見回していたが……
口の端にやや血が見える少女が目に入る。

……あれ、しかもなんか顔に見覚えがある気がする
誰だったか……

「はーイ、そコのオじょーサん。どっタの?
 なンかあっター?」

へらへらといつもどおりの軽い笑いを浮かべながら、
とりあえず声をかけつつ近づいていく。

妃淵 >  
「……ン?」

姿勢悪く歩いていると声をかけられる
また野郎だったらめんどくせーと思うところだったがそうではなく

「アー?いや、別になンも──…うげっ」

視線を声のした方向へと向けながら気怠げに応答すると
真っ先に目に飛び込んできたのは風紀委員の制服だった

もう見慣れたというか、元二級学生ゆえにある意味色々なデザインのある常世学園の制服よりも目に馴染み深い
しかも喧嘩…というほどではないが男子学生をナックアウトした直後である
思わずうげなんて声も漏れる

園刃華霧 >  
「うげ?」

こりゃまた古典的な声をあげたもんだな―、なんて思う。
ところで、いつからの古典なんだろーな?まあ別にどうでもいいけど。

「ふム、フむ……」

見れば、袖にわずかに血の跡。
まあ、ほんの僅かだし大した傷でもなさそうではある。

ついでに、改めて確認すれば口の端あたりは
ほんのり赤くまあなんか殴られたかなんかの跡。

この辺、喧嘩なれしてると何となく分かるものである。

「ンー、ンー……」

しばし、考え……
自分の服のあちこちをゴソゴソと探る。

「……ほイ。」

意外ときちんとたたまれているハンカチをようやく取り出し、
自分の口の端を示しつつ差し出す。