2021/09/16 のログ
ご案内:「学生通り」にセレネさんが現れました。
セレネ > ふわりと香った金木犀。
残暑はあるが真夏よりだいぶ過ごしやすくなった季節。
日の入りも早く、夕方と言うのにもう薄暗い通り。

オレンジ色の小さな花を沢山咲かせた木の下で、その甘い香りを目一杯吸い込む一人。

『香りが凄く良いけれど、台風とか雨で早く散ってしまうのが惜しいのよね。』

呟く言語は異国の言葉。
このまま散らせるのは勿体ない、と考え、どうにか出来ないかと考える事少し。

『…モイストポプリにしてしまおうかしら。』

一つ妙案が浮かんだ。

セレネ > モイストポプリにしてしまえばこの香りを堪能できるし、バスソルトとしても活用できる。
友人にあげたりも出来そうだが、貰ってくれそうな人は一人か二人くらいしか思い浮かばない。
…まぁ、そんなに多くは作らないつもりだが。

空中に魔法陣を展開、属性は風。
風で煽れば小さな花はすぐに枝から離れてしまう。
ふわりふわり、花が踊るように必要な分の量を確保すれば
不必要な枝や葉だけ取り除いて。

持ち歩いている白いレースのハンカチを両手に広げ、そこに小さな花達を下ろせば
零さないようにそっと包んでしまおう。

セレネ > 一旦花達を持ち帰り一時間程乾かして、その間に必要な塩や瓶を買ってこよう。
来週は満月。秋の季節は月が綺麗なので己にとっても絶好の月光浴日和だ。

金木犀の香りに包まれながら少しばかり嬉しそうに寮の自室へと足を進めるのだった。

ご案内:「学生通り」からセレネさんが去りました。