2021/09/30 のログ
ご案内:「学生通り」にシャンティ・シンさんが現れました。
シャンティ・シン > 「さ、て……」

女はちょうど陰になる柵に腰掛けていた。なにをするでもなく、ただ膝の上に奇妙な表紙の本を置いて。
どこを見るともなく、ただのんびりと座っている。


「……平和……よ、ねぇ……」


ぽつり、と……小さな声でつぶやく。
とても気だるげな、夢見るような声色で。

シャンティ・シン > 「……ここ、は……キレイ、ね、ぇ……」


少年が 少女が 男が 女が
談笑をして 小走りで 無言で ゆったりとした足取りで
ナニカを求めて 無目的に 
それぞれが それぞれに
ただ ただ 蠢く


「あぁ……でも……これ、も……そう……生き、て……いる、の……ね、ぇ……」


のどかに 平和に
ただただ 人は生きる


「……でも……すこぉ、し……もの、たりな、い……わぁ……」

シャンティ・シン > 「け、ど……ここ、で……スパイス、は……さすが、に……ね、ぇ……?」

此処は表の綺麗な世界。神聖にして侵すべからずの場。
何かをすれば、確実に身が危ういだろう。


「……そう、ねぇ……せめ、て……そう……なに、か……刺激、が……あれ、ば……」


空を見上げる
そこには突き抜けるような青空が……見えない

シャンティ・シン > 「……面白、い……人、でも……こない、かし、ら……ねえ」

ほう、と吐息のようなため息のような息をつく


「でき、れば……」


見えぬ目で天を仰いだまま、考える


「あぁ……そう、ねぇ……できれ、ば……いぇ…」


思考を切る


「なん、でも、いい、わ、よ…ねえ」

シャンティ・シン > 「……ふぅ」


また、吐息をつく


「だめ、ねえ……また、今度……捜し物、しま、しょ…」


ゆっくりと立ち上がり――どこへともなく消えていった

ご案内:「学生通り」からシャンティ・シンさんが去りました。