2021/11/13 のログ
セレネ > 「良いなぁー。自分の肌に合った日焼け止めや化粧品も錬成出来るって事ですよね。」

化粧品もタダじゃない。自身の肌に合わなければ意味がないのだし。
彼女の異能は非常に羨ましいと思う。
舌を出して笑みを向ける彼女も可愛らしいと思った。

「母国語は一番忘れてはいけないものね…。
貴女がどこの人かにもよるけれど。
……それどういう映画?面白いのかしら。」

カンフー系映画と聞くと最近見たのは中華系のアジアンヒーローの映画かしら。
ヒーロー系の映画を見るようになったのも、一人の友人からのお勧めからによるものなのだけれど。
彼女からのお勧めが良ければ、一度見てみるのも悪くないかな、と思いつつ。

「そうねー。一年差でも気にする人とかいるでしょうし。
…アリス先輩って呼んだ方が良いなら言うけど?」

慕うかどうかはまた別問題だけれど。
呼び名に関しては彼女の好きなように従うと告げ。

「えぇ、身内がちょっと…ね。
あー。ステージで分類分けするものだったかしら。
大変そうよね、本人達も。」

己はそも、基本的秘匿しているからステージがいくつかとかは分からないけれど。

「それは……貴女が必死に声を張り上げているのが聞こえたのだもの。
耳も良い方なの。こう見えて。」

必死な”願い”が聞こえたからだとは、言わず。
軽く肩を竦めてそう告げよう。

アリス >  
「そういうこと……お気に入りの化粧品コピー!」
「もちろん表沙汰にすると怒られる」

しょんぼり。
あんまり価値のあるものを作ることは禁止されているけど。
日用品は度を越さなければオッケーと言われている。
度ってなんだろう。

「はいはーい、イギリスのひとでーす」
「これは太極拳の始祖を描いた映画で、ライバルとの戦いが燃える!」
「という映画なのでおすすめですよ…」

アリス先輩って呼んだほうが、と聞かれるとはぅわ!!
と一歩後退り。

「ええと……普通に呼び捨てにしてほしいけど…」
「も、妄想が口に出てた……?」

アワワ。
どうしよう……恥ずかしい妄想が日常茶飯事の私…!

「身内が……色々あるのね」
「ステージ分類説は正式じゃないから、もっとちゃんとした調べ方はあると思う」

そこまで話して、耳が良いという話に頷く。
なるほど、あの白い耳でちゃんと聞いたわけだね。

「そっか、改めてありがとう!」
「また今度、紅茶のお礼も含めてさせてね!」

携帯デバイスで時間を確認して。

「それじゃ私はこれくらいで。またね、セレネ!」

ぶんぶん手を振ってまた人混みに飛び込んでいくのでした。

ご案内:「学生通り」からアリスさんが去りました。
セレネ > 「あぁ…まぁ、簡単にコピーされると商売上がったりですから…。」

常識ある彼女だろうから、必要以上に複製する事はないかもしれないけれど。
複製がまかり通ってしまうのは企業としては一大事なので禁止されるのは仕方ない気もする。

「あらーイギリスの人なのね。
ふむふむ…後でレンタル屋さんにでも行ってみようかしら。」

えーっと、と彼女から聞いた映画の名前をスマホのメモに打ち込みながら。

「いいえ?なんだかそっちの方が貴女が喜びそうだなって思ったから。」

先輩呼びに何か不都合がある訳でもないし、そこは別気にしない己。
狼狽える彼女も可愛らしいと思う。

「えぇ…ちょっと訳アリな身内だから。
ふぅん?まぁでも、そうやって分かりやすい分類にされているのは悪い事じゃないと思うわ。」

指針があると制御の仕方も分かりやすい…ものだと思うし。
己の嘘については、幸いながらバレなかったか素直に頷いてくれる相手。

「どう致しまして。
えぇ、また会った時にはお茶でもしましょう。
――気をつけてね!」

人より小柄な分、人混みに紛れてしまうとすぐに分からなくなってしまう。
彼女に届いたかは分からないが、そう声を掛けた後。

己も人ごみに紛れて目的地へと向かうのだった。

ご案内:「学生通り」からセレネさんが去りました。