2021/12/04 のログ
ご案内:「学生通り」に毒嶋 楽さんが現れました。
毒嶋 楽 > 「う~、すっかり寒くなっちまってまぁ……。」

放課後の学生通りを猫背の男が早足で歩く。
風紀委員の仕事の一環として学生街の警邏をしているのだが、こうも寒くちゃ真面目にやる気など起きる筈もない。
元から真面目にやる気があるのかと問われれば、まあ『NO』と答えるのだが。

「こんな日は仕事なんて程々にして、熱めのかけうどんでもずるるっといきたいもんだなぁ。」

風紀委員の制服の上に羽織ったコートの裾ははためく程度には早足で進む。
時々路地に視線を投げながら、最短最速で業務を遂行していた。

毒嶋 楽 > 「はいはい~、おつかれさーん。よし異常なしっと。
 あ~~、乾燥してるから火の始末だけ気を付けてねぇー」

足早に素通りしながらも此方に挨拶をしてくる相手にはヘラヘラと緩い笑みを浮かべて挨拶を返す。
何度も警邏に来ている所為か、すっかり顔馴染みになった人も何人か。雑貨屋や飲食店の店員が主。

「後でまたよらせてもらうから~
 今はとにかくパトロール終わらせないとねぇ。じゃ、また~」

ひらひらと手を振りながらへらへら笑って学生通りを抜けていく。
今日も平和で良い事だ、と満足気な毒嶋風紀委員である。

毒嶋 楽 > 「ず~~~~っとこうなら俺ちゃんも安心してお仕事サボれるんだけどねぇ。
 まあ、そもそも学生街で何か騒動が起こるって聞かないけど。調書も上がってこないし。」

島内のどこもがこんな風に平和なら仕事量も減る、と普段のデスクワークを思い返して独り言つ。
もし仕事量が減ったら空いた時間に何をしようか、と取り留めもなく考えながら警邏範囲の端まで到達した。
此処から先は学園内担当の管轄である、楽は脚を止めて大きく伸びをした。

「もうすぐ日没だけど、予定より時間ちょっと余ったし。
 そしたらしゃーないよなぁー、うどんでも食い行くかぁ~」

どう見ても敢えて時間を残してたのは明白。早足で最低限の見回りを終え、それでも満足気に頷く楽である。
コートのポケットから財布を取り出すと、常連になって久しいうどん屋へと足取り軽く向かうのだった。

ご案内:「学生通り」から毒嶋 楽さんが去りました。