2021/12/13 のログ
ご案内:「学生通り」に佐藤四季人さんが現れました。
佐藤四季人 >  
コンビニの裏手。
常世第三新聞部の新聞を買った。
だが、ここでもだ。
ここでも僕の……ダスクスレイのことを悪し様に書いている。

『ダスクスレイ、またも畜生働き』
『怪盗の名を語るただの押し込み強盗』
『悪評留まることを知らず』
『心理学者の分析によれば────』

クソッ!!
最初の頃は僕のことを神出鬼没の怪盗みたいに謎めいた存在として書いていたのに!!
今じゃただの強盗扱いか!!

クソクソクソ。書いた奴は一人残らず殺してやる……!!
新聞の端を握りしめながら煙草に火をつけた。

佐藤四季人 >  
ああ。殺したい。
どいつもこいつも殺したい……

あの教師も。あの同級生も。あの女も。あいつも………
全員この手で斬り殺してやりたい。
早く夜が来ないものか。

夜は僕の時間なのに。
昼間はこんなに退屈で退屈で退屈で退屈で………

アビスマートの裏手で紫煙を吐き出す。
なんだお前ら、見てるんじゃない。殺すぞ。

佐藤四季人 >  
煙草を設置されている灰皿に押し付けて揉み潰す。
授業を受ける気にはなれなかった。
また夜まで時間を潰して………睡眠薬で眠るか?

とにかく、夜が早く来て欲しい。
早く早く早く。早く。

新聞をその辺に放り捨てるとポケットに手を突っ込み。
寒風吹く中を歩いていった。

ご案内:「学生通り」から佐藤四季人さんが去りました。