2021/12/19 のログ
シャンティ > 「ふふ。それ、で……いい、の、よぉ。貴女、は、貴女。私、では、ない、し。他、の、誰、でも、ない……アリス、アンダーソン。貴女、の、思う……貴女。貴女の、思う、貴女、の、世界。」

くすくすと笑う


「貴女、は……何を、恐れ、る、の……? ふふ。貴女、は……何を、不安、がる、の……? その、わず、かな……自信、の、なさ、は……? あぁ……きっと、貴女、を……形、作る、もの、ね、それ……は」

人差し指を、すい、と鼻先に近づける。


「本当、に……かわい、らしく、て……素敵、よぉ……アリス、ちゃん? もっと、読み、たい……くら、い……」

くすくすと くすくすと


「そう、よ。人、は、見え、る、だけ、の……もの、じゃ、ない、わ? アリスちゃん。たとえ、ば。貴女、が――その、怪盗、の……よう、な、こと、をして、いると、して、も。ええ、おか、しくは、ない、わ? それ、を……いい、と……思う、か。思わ、れる、か。すべて、は……すべ、て、を……受け、止め、て、か、ら」

謳うように、語る

「ふふ、でも、ね? どう、思わ、れる、か……なん、て、ね。おま、け、よ。ふふ。どう、思う、か、の方、が……大事。他人、は……勝手、な、もの、だ、もの」

くすくす、と笑う

「貴女、は……今、に、満足、して、る?」

アリス >  
私の世界。
私を読みたい。
言葉の、半分くらいはわからなかったけど。
お互いに興味を持っていることだけはわかった。

「私は……」

鼻先に近づけられた、人差し指。
思い出す。髪を引っ張られたことを。
思い出す。鼻を強く摘んで笑われたことを。

思い出す……いじめられていた頃を。

「…私、いじめられていた頃があるから。多分それ」

いじめられていたから、異能に目覚めた。
力を使っていじめ返したから、前歴がつく寸前までいった。
おかげで、常世島に来たから今は笑っていられる。

全部、私の選択から繋がっている。
良くも……悪くも。

 
「私は気になる」

服。胸の辺りをぎゅっと掴んで、不安を殺した。

「SNSのフォロー数も、誰からどう思われているかも」
「人からみっともないって思われていないかとか」
「嫌われてないかとか……ずっと、ずっと気になる」

「シャンティみたいに考えられないわ、満足は…してるけど」

シャンティ > 「そう」

少女の悲痛な叫びにならない心の叫び。それを静かに受け止める。

「私、には、関係、ない、わ、ね?」

くすくすと笑う

「私が、見て、いる、のは……今の、貴女。」

人差し指がわずか、鼻先に触れるほどに近づく


「ええ、でも……それ、も。その、過去、も。今、の、貴女、を――形、作る、もの……ね?」

笑う 笑いは消えず


「そう、ね。これ、は……私、の、考え。貴女、も、そう、なる、必要、は、ない、わ……ね? おっか、な、びっく、り……生きる、のも……ええ。選択、よ、ね」

くすくすと

「ふふ。ええ、ええ。私、は、ね。人、が、人、として、生きる、の、が、好き。貴女、が、そう、悩み、なが、ら……生きる、のも……ええ。肯定、する、わぁ……ふふ。貴女、の、光、も。闇、も。ぜぇん、ぶ……愛、する、わぁ……?}

くすくすと

「転、ん、でも……立ち、止ま、って、も……ふふ。思う、よう、に……したい、よう、に……なり、たい、ように……して、みた、らぁ……? 見て、て、あげ、るぅ……」

つい、と指を離す

「さ。貴女、は……どう、したい、の?」

アリス >  
「……今の私?」

今の私。笑っている。
親友が二人いて、毎日が割と楽しい。
それで良いのかも知れないけど。
良くないのかも知れない。

今は自分の表情すらわからない。

「私は……」

持っていた新聞の影にちょっとだけ隠れて。
やっぱりやめた。

新聞をシャンティに返して。

「私は私の人生を生きてみる」
「わからないことだらけで、わかってないことばっかりで」
「みっともなくて、正しくないかも知れないけど」

「それは何もしない理由にはならないから」

自分の顔をむにむにと触って。
ようやくの笑顔を作ってみた。

「シャンティはどう生きてる?」
「人の命を祝福するのって、疲れない?」

冗談っぽく言って彼女を見上げた。

シャンティ > 「あ、は」

くすくすと笑う

「すべて、わか、ろう、なん、て……思い、あがり、よぉ……? 大、それ、た……言葉、ねぇ……?」

少し、顔を離す。隠そうとして、晒けだした顔に報いるように。

「正し、い、なん、て……決め、る、のは、誰、か、しら……? ふふ。そう、決め、る……者の、正し、さは……誰、が、保証、する、のぉ?」

くすくすと笑い続ける

「ええ、でも……貴女、の……決意、だけ、は……本物。それ、で、十分――よ」

受け取った新聞を静かに膝に置く


「私? ふふ。私、は……ね。読者、なの。貴女、や、世界、を……読む、読者。気に、入った、"登場人物"(キャラクター)、を、愛でる、だけ、だ、もの……楽し、くは、あって、も……疲れ、は、しな、い、わぁ?」

人差し指を唇に当て、答える

「本、と……違って。お互い、に、ちょっかい、を、かけ、られ、る、のが……利点、で。欠点、だけ、ど……ね?」

そういって、いたずらっぽく笑う

アリス >  
「わからないことをわかるのは、気持ちいいから」
「私は世界を少しずつ知りたい」

「正しさは相対的なものだから」
「私は私の正しさとよろしくやっていく」

「決意かどうかはわからないけど、私の感情を私は裏切らないだけよ」

そして語られる、シャンティの自身は読者であるという言葉。
人を俯瞰して見たい、という意思表示だろうか。
彼女の言葉は時々難しくて、解釈に悩む。

「シャンティはどう?」
「人の人生を読む覚悟と決意はあるの?」

なんて。戯言かな……
自分でもよくわからないことを言ったわね、ごめんと謝って。

「私、家こっちだから」
「またね、シャンティ」

そう言ってその場を後にして歩き出していった。

もし、私が一冊の本なら。

ドタバタしてて、時々展開がひどくて、それでも───最後は必ず笑顔で終わっていてほしい。
そう祈って。

シャンティ > 「ふふ。それ、で、いいの、よぉ……貴女、は、貴女の、思う、まま、に」

浮き沈みする感情 その源泉 その深さ その重さ すべてが心地良い


「ふふ。また、ね……アリス、ちゃん。次、は……どう、いう、貴女、に……会える、の、かし、らぁ……?」

小さく手を振り、少女を見送る

「……」

そして


「覚悟、ねぇ……」


ぽつり、と口にする


「そん、な、もの……もう、消え、て、しまった、わ。皆、を……見送、って、以来……ふふ」

空を見上げる

「幽霊、と、同じ……そんな、ものに……何を、言う、資格が、ある、のか、しら、ねぇ……ああ――けれ、ど」

小さく息をつく

「貴女、のような。彼方の、ような。人を、見ると……生きた、気に、なる、の……困った、もの、だ、わぁ……」

空には眩しい太陽が座していた

「見て、ても、良い、気に……なる、の、ね。ごめん、な、さい、ねぇ……ふふ。」

そうして、女はしばらくそこに座っていた。

ご案内:「学生通り」からアリスさんが去りました。
ご案内:「学生通り」からシャンティさんが去りました。