2021/12/31 のログ
■深見 透悟 > 「そんなそんな、まあ一理あるけど俺に限ってはそんなそんな
俺の取り得なんて魔術の才能くらいですしおすし
まーこの島の平均が高いのは俺も思うけど」
目の前の少女も含めて
男女問わずレベルが高いとは思う。だから自己の評価は平凡、だ
元居た世界でも周りは割と美男美女だらけだったのもあるし、
そもそも自分の外見にあまり拘りが無い性格というのもある
自分をイケメンや美少女と臆面もなく言える同年代には畏敬の念すら覚えるほどだ
「老成、そうそうそう、そういう事が言いたかったのよ俺は
まあ大人びてる?というか達観してる?というか、うーんやっぱそう、老成してる感じ
風菜さん自身がそうでも無いと思ってるなら、そうじゃないのかもしんないけど」
まあぱっと見は普通の同じ年頃の少女だし、と
前は制服姿だが今は私服姿。私服ならば輪をかけて普通の少女に……見えなくも、ない?
「そっかそっか、善かったじゃん!
俺はまだこの世界に来たばかりだからなー、一年を振り返ってもそんなにいい思い出ねーや」
■雨見風菜 > 「でしょう?
じゃあ透吾さんもその高めの平均値くらいでしょう」
くすくす、と謙遜する様に笑って。
ちなみに風菜は自分が整った容姿をしている自覚はある。
そしてそれを維持する努力もしている。
だいたいそれがなければいくら性的に迫られても嬉しくないだろうし。
「自覚がないだけ、ってこともありそうですしね。
まあ、悪い気はしないですし」
制服姿でも私服姿でも、普通に振る舞えば普通の少女のような見た目ではある。
普通に振る舞えば、である。
その実、色々と普通から逸脱してはいるが。
「ええ、楽しい趣味ができました。
透吾さんはちょっと残念でしたね……
まあ、二年目は一年目よりも慣れてるでしょうし、これからの日々を楽しみましょうよ、ね」
■深見 透悟 > 「いやいやいやいやいや、俺は平均より下くらいよ?
ホントホント、実際見たら地味でビックリすると思うから」
ぱたぱたと手を振って否定するテディベア
何だか自分で言ってて虚しくなってきたのか、溜息と共に腕を下ろす
「まあ人から言われる事って、
すんなり納得できるものとちょっと難しいものってあるもんなー
俺も風菜さんみたいに大人っぽくなれりゃ良いんだけど」
多分年の程はそんなに離れていないのだろうけれど、どうも精神的にはかなりの開きがある様に思うテディベア
とはいえ死んでるのでこれ以上年を取ることは無い身の上だが
落ち着いた物腰の雨見が少し羨ましくも思うのだった
「そりゃー良かったねえ!
あはは、まあ来年がある!って俺も思ってるけどさ
ここに来て、悪い事よりも良い事の方が多かったのも事実だし
……とはいえクリスマスはぼっちだったけど。はー、年の最後に何か良い思いしてみたかったわー」
■雨見風菜 > 「そんなに否定しなくても」
謙遜から必死な否定に変わってきた。
まあ、地味めだからといってそこはまた別の軸だろうけども。
とりあえずはそれは言わずに置いておく。
「そうですね。
まあ、私は人より少し許容量が大きいだけですよ」
ここに名を記せない友人がいれば言うだろう。
『少しってレベルじゃねーぞ!』と。
そのくらい、自分への悪評も含めて受け止める度量があるのだ。
「あら、じゃあまた胸の感触を味わってみます?」
風菜はこういうことに関しても度量が広い。
■深見 透悟 > 「うーーーー……
昔っから周りがレベル高くて若干コンプレックス気味なのは否定出来ねえけどぉ……」
宥められて少しいじける様にそっぽを向く
否定したくて否定してるわけでは無いのだが、反射的にそういう態度に出てしまうのだ
「許容量ねえ……大らかというか、何だろ、それもそれで才能なのかな」
そういう面は見習いたいよな、と素直に思うテディベア
彼女についての悪評などは知らないが、知ったところで透悟からの評価は変わらないだろう
「ばっっっっ! またそういう事言う!
そういうことじゃなーくてー、あ、ははーん。
さてはこのテディベアのモフモフを味わいたいとか?そういうこと?」
痴女的な発言も何か裏があるのだろう、と邪推する透悟
そうならそう言えばいいのに~、と雨見を見上げている
■雨見風菜 > 「だから、自分を低く評価しちゃうのかもしれませんし」
風菜も、魔術に自信がなかったときはそうだった気がしている。
今はもう、自分の特色だと割り切っているのだが。
とは言え、明らかにいじけては居ないのだが。
「かも知れませんね。
自分を知っているつもりでも、まだまだ理解していないこともありますし」
それについては本当に実感している。
あの悍ましい少女に出会うまでは、自分で自分のことをきちんと理解しているつもりだったのだ。
「もふもふは他のぬいぐるみもありますから。
透吾さんが、何か良い思いしてみたいと言ったんじゃないですか」
風菜は言っていないから透悟にはわからないが、寮の部屋にも、『物体収納』しているものも多数ある。
だいたい、彼が本来の姿だったとしても風菜はこう言っただろう。
いや、言う。
■深見 透悟 > 「そうかなあ……そうかも……」
実は自分は自分で思っているほど容姿に恵まれていないわけでは無いのか……?
そんな疑念が透悟の内に生じる。割とチョロい
「ふーん……?
まあ、人間ってそういうもんでしょ。思ってるより自分の事も分かってない
だから知ろうとする意思が芽生えるし、他人に対してもそうだし」
知らない物を知ろうとするのは魔術師としても基礎ではある
というか突き詰めればそれを動力源としてる節すらある
透悟も勿論例に漏れない。多少ドライな方ではあるが
「そこは嘘でもそういう事にしてくんない!?
良い思いって別にそういうのじゃなくてぇー、いやもうこの際そういう事でも良いのかな……」
クリスマスにパーティーしたり、年末に集まってゲームしたり、そういう事を言ってたつもりなのだが
しかし折角の申し出、無下にするのも忍びない、と視線は自然と雨見の胸へと向けられる
■雨見風菜 > 「そうかもしれませんよ」
断言はできない。
まあ、本当に容姿がさほどでもなかったとして。
断言して間違ってました、よりもまだ傷は浅いだろう。
「そうですね。
そこも含めて、私は未熟ですよ」
自嘲めいた笑顔で。
実際、少々悪行を論われたところでびくともしない女である。
だが、そんな風菜でも許せない相手がいるなんて、その時まで思いもしなかったのだから。
「あら、男性のいい思いっていうのはそういうことだと思っているのですが。
さ、遠慮なさらず」
そう言って、しゃがんで両手を差し伸べる。
透吾が来れば、そのまま抱きかかえられるように。
……だが、その気遣いはモテない男に対しては過剰投与である。
■深見 透悟 > 「あー……なんかそんな気がしてきた……」
断言されないのはちょっと引っ掛かるが、彼女なりの気遣いだろうと思う事にした
そして次第にその気になってくるから根が単純なテディベアである
「そういう意味じゃ確かに未熟、なのかも
けど、そういうもんだからしゃーないっしょ!誰でもそうよ」
俺もそう、と頷く透悟
精神的に老成してる面もあれば未熟な面もある
人間の精神なんて一面だけじゃないのだからと
「偏見ー!それは偏見ー!!!
まあうん、前よりは怖い感じもしなくなったし、ここは素直に……」
わざわざしゃがんで手を差し伸べられれば断る方が男が廃る、かもしれない
以前会った時ほどの得体の知れない恐怖は今回の対話で幾分か薄れたように思うし
少しだけ恐る恐るといった様子で、雨見の腕の中に収まるテディベア。モテないとか言うな
■雨見風菜 > その気になってきた透悟を微笑ましく眺めて。
「ええ、人生は一生が勉強だ、みたいな言葉もありますからね。
本当、痛感しました」
年齢を重ねてから至る境地。
そこに至っている風菜はやはり老成していると言われてもおかしくない。
だが人間は複雑な生き物。
その境地一点だけで語れるわけもない。
「あら、そうですか?
ふふ、とって食べはしませんよ」
胸が当たるよう、優しく抱きしめる。
と言うかもう、胸に軽く埋めるような形だ。
■深見 透悟 > 人間体に戻ったら早速自分の姿を検分してみよう
雨見に微笑ましく眺められてる事には気付かず、密かにそう思う透悟なのだった
「そうやって素直に受け入れるのが、老成してる様に見える一環なんだろうなあ……
やっぱそれは才能でしょ、誇って良いと思う」
はたして自分がその境地に至るのに何年かかる事か
そんな事を考えるが、かなりの年月を要しそうだ
「そうだよ!全部が全部否定するつもりは無いけど偏見だよ!
テディベアだから食べるとこ無いと思うけど……あふん。」
抱き締められ、モフモフがもふもふと相対する
……が、雨見が着ている服の所為かお陰か、あまり胸の感触は感じられなかった
■雨見風菜 > 「ふふ、そうかもしれませんね。
誇るには、些細じゃないかとは思いますけども」
透悟の言葉を受け入れる風菜。
そういうところと言われてもおかしくはない。
「でも、よく言うじゃないですか。
男は狼だ、と」
くすくすと笑いながら。
柔らかな胸の感触は服で軽減されているのは風菜にも分かる。
だが、こんなところで服を脱ぐわけにも……風菜は兎も角、透悟は困るだろう。
いや、テディベアに世間体もクソもないだろうが。
■深見 透悟 > 「些細でも誇れることは誇ってかないと!
大丈夫、俺がお墨付きをつけるから!今日から誇ってこー!」
謙遜なんてしない方が良い、とはさっきまで雨見が透悟に向けて言っていたこと
……ちょっと違うかもしれないが、概ねそんな感じの事は言っていたと思う
だから透悟もそのままそっくり返すのだった
「言うかもしんないけどー!
そして俺は狼じゃなくて熊でした!残念!
……残念と言えば服が厚くて感触よく分かんねーや
ふっふっふ、風菜さんの目論見破れたりっ!」
傍目に見ても実質もただテディベアを抱える少女である
どこか勝ち誇ったように言い放つ透悟だった。墓穴は深い方が良いからね
■雨見風菜 > 「ふふ、それじゃあ誇っちゃいましょうか。
機会があれば、ですけど」
先程透悟に言ったことが返って来てるような気がして。
自分が言ったんだから、自分も実践しなきゃいけないだろう。
ただし、その機会があるかどうかはわからないけども。
「熊でも、同じじゃないです?
肉食……まあ、食欲的な意味かどうかは別としてですが。
あら、透悟さんは直のほうが良かったです?
何なら、二人っきりになれるところで堪能しちゃいます?」
くすり、と笑いながらも言われちゃったなとは思う。
だから、さらなる提案を冗談めかして提示する。
肯定されたら全然冗談で終わらせるつもりはないが。
■深見 透悟 > 「機会なんて自分で作るもんっしょ!
普段から誇ってけば良いんだよ、少なくとも自分の中でだけでも!」
自慢をしろ、というわけじゃない。せめて自信としてストックしておけばいい
誇るってのはそういうことじゃないかなあ、と哲学めいたことを告げるテディベア
「しかも熊は熊でもテディベアー!
同じじゃないんです!熊さんは肉食じゃなくて雑食だし!
じ、直……っ!?いやいや、そういう意味じゃなくて!!
ふ、二人っきり!?……は、ははん。そういう冗談は流石にどーよ!?」
鬼の首を取ったように勝ち誇っていたが、さらなる提案に途端に狼狽えるテディベア
そもそも現状は雨見の腕の中だ、どこへなりと連れていかれようと抵抗は出来ない
もしここで肯けば、テディベア相手にどういう事をするのか少しだけ好奇心が疼くが、
要らんところで知的好奇心芽生えんな、と自分を抑える透悟だった
■雨見風菜 > 「なるほど、そういう」
誇る、の意味。
口に出すばかりではないのだと、思い当たった。
「まあ、お肉も食べるでしょうし。
……透悟さんは、冗談であってほしいと思います?」
流石にテディベア相手、出来ることは限られる。
まあ、胸くらいなら自分の自慢だし堪能してもらうくらいはできるだろう。
そうして、彼の本音を問うてみる。
■深見 透悟 > 「そうそう、そういうそういう!」
伝わったようで満足気な透悟
誇りと言っても見せびらかすものとは限らない
内に秘めた誇りがあっても良い、と透悟はそう思う
「食べますけどー……いや、テディベアは食べないからね!?
え、俺?……俺はー、そのー……
風菜さん、普通にしてりゃ美人だし、そういう冗談は言わない方が良いとはー……」
もごもごと非常に言いづらそうにしつつも正直に答える
折角見た目は良いのだから、自分を切り売りするような言動は控えた方がとは思う
雨見の求める本音とは違うかもしれないが、これもまた紛れもなく本音であった
■雨見風菜 > 「ふふ、ありがとうございます」
その笑顔は、年相応のもので。
そんなことに気づかせてくれたテディベアへの感謝の気持ち。
「良いんですよ、遠慮しなくても。
私のために、冗談であってほしいと思うかではなく。
透悟さんが、冗談であってほしいと思うかですよ」
その笑顔は、年不相応に大人びて。
どんな返答でも、受け入れる慈愛の表情。
■深見 透悟 > 「へっへーん、どういたしましてッ!」
得意げに胸を張るテディベア
感謝されるのは悪い気がしない。それが美人なら猶更だ
「遠慮とかそういうことじゃなくってー……
俺だってそりゃ健全な男子だから冗談じゃ無ければ良いなって思わなくもないけど
でも、それで風菜さんはほんとーに良いわけ?」
そんな顔をして微笑まれると何だか隠し立てする方が悪い気がした
だから正直に答えつつも、もう少し自分の身を大事にして欲しいと風菜を慮る透悟だった
■雨見風菜 > 言質が取れた。
「ええ、構いません。
だって、それが私のしたいことですし。
──開け門、我が世界。『異層空間』」
民家の壁が、歪む。
否、歪んでいるのは空間。
歪んだ空間は口を開き、教室のような空間に繋がる。
透悟を抱いたまま、空間に入り入口を閉じる。
……否。
完全に閉じたのではなく、テディベアが通り抜けられる程度の穴が残っていた。
ご案内:「学生通り」から雨見風菜さんが去りました。
■深見 透悟 > 言質を取られた
一部抜粋という形になる気もするが言質を取られてしまった
「ちょ、そんなきっぱり!?
え、何?いそうくうかん?待って待って!?」
何だか良い感じに絆して良い空気で終わる~みたいなのを想定していた透悟
突然空間が歪み、別の場所へとつながる扉が開く
訳も分からないままに挙動不審となっていたが、抱える雨見は何とも思っていない様に
その空間の中へと、透悟を連れ入って行ってしまうのだった
少し後、どこかぐったりとした透悟が穴から這い出てきたが、果たして何があったのか――――
ご案内:「学生通り」から深見 透悟さんが去りました。