2019/03/23 のログ
神代理央 > 辛うじて転倒せずに済んだ少年の姿に安心した様に溜息を一つ。
大丈夫だと告げた言葉には、安心した様に笑みを浮かべるだろう。

「なら良かった。とはいえ、前はきちんと見て歩く様にすることだな」

頭を下げて謝る彼に気にするな、と首を振りながら答える。
そのまま立ち去ろうと足を動かしかけた時、少年の言葉に動きを止めて視線を向けるだろう。

「…まあ、見ての通りと言うべきかもしれないが、学園で学ぶ生徒で間違いはない。何か用件でもあったか?」

不思議そうに首を傾げながら彼に問いかける。

猫宮 俊 > …よく考えればここは教師と生徒以外の人物は基本的に居ない場所だったと、昨日の説明を思い出してちょっと恥ずかしくなりつつ、さらに口を開く。

「あ…いや、僕、一昨日この世界に飛ばされてきたばかりで…。今は春期休暇…?で寮にも人あんまりいなくて…」

…要はただ、会話してみたかっただけだった。
相手の時間を取って若干申し訳ないとも思いつつ、引き止めた以上ちゃんとした挨拶はしておこうと、頭のフードに手を伸ばしその下に隠れていた飾りではない猫耳を見せる。

「えっと、僕は猫宮俊って言います。こっちに来たタイミングがあれなので、まだ仮ですけど…一応春から常世学園の一年生です」

自己紹介と同時に、思い出したように発行されたばかりの正規の学生証を相手に見せる。発行日時は昨日で、備考欄に仮対応と言う文字が書かれていた。春の正規入学までにサービスを受けれるように、とりあえず発行したという意味だ。

神代理央 > 少年が語る内容を耳にすれば、さもありなんと小さく頷く。
転移したばかりの異世界人ともなれば、不慣れな事も多いだろう。

「…成程。君の言う通り、今は春期休暇…まあ、皆勉強を休んで島の外に出たりしている時期だ。
入学式前には大勢戻ってくるだろうがね」

と少年の言葉に答えれば、フードを外して頭を下げる少年の姿。

「私は神代理央。4月から二年生だから、君より一つ先輩という事になるのかな。風紀委員も務めているから、困った事があれば頼ってくれても構わない」

念の為学生証を一瞥するが、特に問題がある様にも見えない。
ナンバーだけは頭の中に控えておくが、恐らく問題は無いだろう。
自己紹介する彼に僅かに微笑むと、此方も名乗り返すのだろう。

猫宮 俊 > 風紀委員……確か、説明通りなら学園内を取り締まる組織だ。
大人がやるのが当たり前と思っていたことを年の近そうな普通の生徒がやっているという事実を改めて感じて、また少し驚きの声を漏らす。

「はい、その時は。僕は堅磐寮でお世話になってます。春からよろしくお願いしますね」

またぺこりと丁寧にお辞儀をすると、ふと端末の時計を見る。

「……っと、そろそろ買い物しないと日が暮れちゃう…。ありがとうございました!また学園で…!」

相手にそう告げて、少し急ぎ気味でその場を去ろうとして

神代理央 > 「ん、此方こそ宜しく。……それと、買い物を急ぐのは良いけど、ちゃんと前を見て歩くんだぞ?」

お辞儀する少年に鷹揚に頷けば、焦った様子でその場を立ち去る彼に苦笑い気味に言葉を投げかけた。
そうして少年を見送った後、紙袋を抱えなおして帰路へとついたのだった。

ご案内:「商店街」から猫宮 俊さんが去りました。
ご案内:「商店街」から神代理央さんが去りました。