2019/05/25 のログ
ご案内:「商店街」にジャムさんが現れました。
■ジャム > 異邦の地からやってくると、時々びっくりする出来事に襲われる。
たとえば、小さな木っ端の先に味付きの氷をつけた食べ物。
詳しくはわからないが、魔法で凍らせているわけでもないらしい。
しかもスイカの味がするらしい。
商店街にあるお店で買ったそのアイスという食べ物を片手に物珍しそうに眺め。
眺めながら歩きつつ、ふんふんすんすんと鼻先で匂いを確かめ。
「ほんとだー……!
たしかにスイカの匂い……。とけないうちに食べてみようー」
そして、さきっちょをはむ、と一口。
とたん、獣耳がぴーんと両方持ち上がって尻尾が跳ね上がった。
「ふぁー!美味しい……!
シャクシャクしてる、冷たい!甘い!」
1人、スイカ味のアイスを手に興奮してる異邦人。
■ジャム > 「美味しいっ!美味しいっ!美味しいっ!
あううううぅぅ頭痛いいいい!」
夢中になってぱくついていると、キーンがきた。
頭がキーンってなった。語彙力が失われた。
ぶんぶん首を揺すって自分を気付けしてると、小さくなって溶けゆくアイスから甘い汁気が指に落ちてきて。
慌ててぺろりとザラザラした舌で舐めて。残りのひとかけらを大切そうに食べた。
むに、むにむにむに。頬を緩ませると、やっぱり美味しい……とばかりに目元が綻んで。
「はー、美味しかったー……。
一個じゃ足りないや。んー……。
もう一個、また買ってこよう……!」
バーだけになったそれを口に含んで物欲しげ。
自分の欲には正直な異邦人は踵を返すとアイスを買い求め直しに戻っていくのだった――。
ご案内:「商店街」からジャムさんが去りました。