2020/06/08 のログ
ご案内:「商店街」に月神 小夜さんが現れました。
月神 小夜 > 買い物をする主婦や学校帰りの学生達で賑わう、放課後の商店街。
肉屋の揚げたてコロッケ片手に、ヘッドフォンを首にかけた少女が足取り軽く歩いている。

「このコロッケうんまっ! これで80円とか逆詐欺っしょ!」

口の端に食べかすを付けたまま大きな独り言を呟いては、またコロッケを齧っての繰り返し。
もう片方の手でスマートフォンを取り出して、SNSやニュースサイトを眺めながら歩く。
見るからに危なっかしいが、不思議なことに通行人とぶつかるようなことはなく、後ろから走ってくる自転車も予期しているかのように避けてみせた。

月神 小夜 > 「『ウマすぎワロタ』……っと」

食べかけのコロッケとツーショットの自撮りをSNSにアップ。もちろん盛るのも忘れない。
スマホをしまう、かと思えばシームレスにアプリゲームを起動。

月神 小夜 > 「ふんふんふん♪ ふんふんふーん♪」

プレイしているのは、音楽に合わせて流れてくるノーツをタイミング良くタップして高得点を狙うゲーム───いわゆる音ゲー。
ヘッドフォンを使うでもなく、周囲にゲーム音声を大きく響かせることもなく……
最小限の音量で、この喧騒の中にありながらPerfectを連発している。
常人離れした聴力が、ごく僅かな音を正確に捉えているのだ。

「っしゃ、フルコンボ~♪」

当然のように高難易度をノーミスでクリアし、リザルト画面のスクリーンショットをSNSにアップ。
先ほど上げた自撮りは既に100favを突破していた。