2020/07/11 のログ
ご案内:「商店街」に黒藤彩子さんが現れました。
黒藤彩子 > この間トダーリンと商店街の福引をしたらお寿司屋さんのお食事券が当たった。(二枚)
一緒に行こうねって約束をしていたんだけど、なんということだろう。
私ったらうっかり大福を沢山食べてしまってお腹が一杯になっちゃって、その日は見送るしかなかったの。
だから今日、午前でテストが終わったから『沢山食べていらっしゃい』って見送られてやってきたのでした。
訪れたのは商店街のちょっと奥にあるお寿司屋さん!その名もアドヴァンスドSUSHIレストラン『ミスディレクション』
扶桑のお寿司屋さんのチケットは色々あって無くなっちゃったそうだから、代わりにとお金を貰って来てみたりするんだ。
なんでも楽しいお店みたい。ほら、お店の入口が七色に光っているもの。

「おー………あ、御一人様でーす」

お店の入口でぐるぐる回るマスコットキャラクターを見上げていると店員さんに声をかけられて、案内されていざ入店。
案内された席の前には色んなお寿司がお皿に乗って流れて何だか面白い。
私は鼻歌混じりに椅子に座るんだ。

黒藤彩子 > 座った後は寿司を取る。
卵のお寿司は卵の味で、次に取ったハンバーグのお寿司は照り焼きマヨネーズの味。
何だか解んない白身の魚は醤油の味で、納豆巻は納豆の味。

「ん~………」

お店の中は明るくて、にぎやかな音楽が鳴っていて、お寿司の味は多分普通。
こういうものなのかな?と首を傾げると、何やら一際綺麗なお皿が流れて来た。
七色に光るお皿。その上に乗るマグロみたいなお寿司。流れる店内アナウンスが希少な魚でサービス品である事を教えてくれて

「へえ~それじゃ……」

それならと思って取ろうとする私の手が空を切る。
誰か他の人に取られた?ううん、そうじゃない。
"お皿に足が生えて、私の手から逃げている"

「……………………???????」

もう一度手を伸ばす。
軽快な足取りでお皿が避ける。
流れるベルトコンベアーを逆流するように、踊るようにくるくると回ってショーみたい。

黒藤彩子 > 店員のおじさんを見上げると『頑張りな!』って応援された。
だから、そういうものなんだなって思って、手を伸ばす。逃げられる。伸ばす、逃げる。伸ばす、逃げる。
でもレーンは一定でいつかはお寿司も行き止まり。他のお皿につっかかった所を鋭く掴み、取り上げる。
店内にファンファーレのような音楽が鳴った。

「なるほどお寿司屋さん……」

マグロみたいなお魚は凄く美味しかった。
帰ったらトダーリンに自慢しよう。そう思っていると、またさっきとは違う音楽が鳴る。
また流れて来たのかな?と目線を向けると、お皿の上で仁王立ちをする、ご飯で作られた人の形が立っていた。
頭に海苔が巻かれて、上にイクラが乗っているのが直ぐに判って

「??????」

お寿司屋さんって、こういうのじゃないよね?
首を傾げてみると、ご飯の人形も同じように首を傾げる。イクラがお皿の上に零れる。
そして崩れ落ちる人の形。そっか、イクラが落ちるとダメなんだ。そんな事を学ぶ。

黒藤彩子 > その後は普通に回ってくるお寿司を食べたり、ケーキを食べたりしてお会計。
変なお店だったなあって思いながらお部屋に帰って、トダーリンに御話をすると何だか面白い顔をしていた。
今度一緒に行ってみましょう。そういう事になって後日赴きもしたんだけど、そこにはお寿司屋さんじゃあなくって
空き家が一件、あるばかり。

ご案内:「商店街」から黒藤彩子さんが去りました。