2020/07/13 のログ
ご案内:「商店街」に李 宇辰さんが現れました。
■李 宇辰 > 「よーし、ここは問題なしっと」
それなりな人でごった返す商店街を人の間を縫うように駆けての見回り。
新人風紀委員として見回りは自分がするものだと考え朝と夕方の二度の見回り。
ただそれも鍛錬と思えば苦にもならずやる事が出来。
途中に何度も通い顔見知りになった店の人に挨拶に手を振っては走り。
■李 宇辰 > 見回るなら歓楽街や落第街を回るべきだがそちらにはまだ行くのは灰と言われている。
なので近場を地道に回る活動を。
「俺も早く先輩達みたいに回りたいな」
本当なら強引についていくなり勝手に行けばいいがそこは何とか抑え。止めらない強さを持って行けるようになれるよう、まずは地道にと。
「そこー!テスト期間だから早く帰りなよー!」
駆ける間に時折見かける生徒にそんな声をかけては軽快に駆けていく。
ご案内:「商店街」に千疋 フウロさんが現れました。
■千疋 フウロ > 「ン、はむ……ン~~…♡ ぁ、む。はむ……♡」
一方で同じ商店街。まったくテストもどこ吹く風といったふうに。片手には総菜屋だかの紙袋。
そこから上げたてのコロッケを表情少なげなくせに感情ゆたかなオーラを纏いつつはみりはみり。一口はわりと小さく。小動物めいて。齧る。
「かにころっけ……せいかいだったなー……。おいし……ビシュクせんせの分買っておいてよかった……」
ぼんやり。ふんわり。
なので、元気な少年の風紀なセリフもどこ吹く風といったふう。
そんなゆるみっぷりなので前からの軽快な疾走にも全くの無頓着なのは仕方無い事なのでした。
■李 宇辰 > 声をかけると生徒は苦笑や仕方のないという顔で帰っていく。
そんな様子を見送って走るのだが、一人だけ素知らぬ顔で食べ歩きをしている生徒を見つける。
「そこー!試験の点数が取れないよ」
駆けていた脚を急制止すると女生徒の方へと向かい。
「キミ、食べ歩きはまあ…良いとして試験を落とすよ」
そうして正面からコロッケを齧る姿に指を突きつけて。
■千疋 フウロ > 「……ぁむ。んむぁむ、ぁ――……」
もっもっも。と食べつつ。びしっとされてさすがに立ち止まり。
何かを言いかけて。……じっと少年とコロッケをみくらべて。
「あむ。かぷ、かぷ、かぷ、かぷ……」
急いで、食べる。
…口の中にあると喋れないとコロッケの誘惑。これらを合理的に判断した結果である。
ごくり。と細い喉を鳴らし、咀嚼した甘露を嚥下して。
「……落とすのは困るけど、試験は好きじゃないから……」
すっと、手のひらを向ける。
勉強は好きではない。それだけの事……を、言いたかったようだ。
……ビシュク先生に頭の中に色々詰め込んでみたけど最終的にはあってそうな匂いに〇をつける他ないのだし。
■李 宇辰 > 「な、なんだよ……?」
指を突きつけると流石に止まり、その後にコロッケと自分を見比べられるとなんだと警戒してしまい。
「って、食べるんだ!!」
そして次には勢いよくコロッケを食べ進める姿に思わず突っ込み。
ただその食べる姿は小動物のように可愛く見えてしまい慌てて首を振り。
「好きでもちゃんと受けないと落とすよ。俺だって嫌いなのを勉強してるんだよ」
手のひらを向けられると突きつけていた指を下ろして腰に手を当て。
試験勉強と言うが自分がこうして見回りをしている時点で説得力が皆無。
■千疋 フウロ > 「……そっか、君も嫌いなんだね……」
都合のいい部分を切りとってうんうんと頷く。
……確かに、落ちると困る……のかな?
ほとんど社会勉強に近い形で在学しているので、いまいちそういう感覚には疎い。
とはいえ、怒られるのは好きじゃないのでやっぱり頑張るしかないのかー……ううん。なんだか気分が沈んじゃう。
……しかし目の前の少年もそういうきもちだろうに……
「……勉強、してるの?」
無邪気な疑問がそのまま唇を零れる。
ついでに、手が無意識に紙袋からコロッケを……は。視線が……ううん。
「これを、あげる。……お互いにがんばろ」
コロッケを差し出す。よかった。いっぱい買っておいて。
■李 宇辰 > 「それはそうだよ。字を追いかけてるより身体を動かしたいよ」
凄く都合のいいように解釈をされてはいるが嫌いは確か。
思わず頷いてしまい、勉強よりも運動をしたいとつい本音。
それでも勉強をしなければ留年をしてしまえば笑えないので必要だと。
「一応はしてるよ。赤点は取らないかな……多分」
無邪気と言える質問に勿論と頷くが内容は寒いもの。
少女の手が紙袋からコロッケを取り出すまだ食べるのかと呆れた目になるのだが。
「え、いいのか?あ、ありがとう。
お互いに頑張らないとな!
あ、俺は李 宇辰って言うんだ。」
一瞬驚くが受け取り笑顔でお礼を言い、お互いに頑張ろうと。
■千疋 フウロ > 「ふふふ……。それはフウロも、かな……?」
袋を漁る。あった。たいやき。
かっぷりと頭から尻尾まであんこぎっしりがわかるずっしり感にかじりつき。
「ふうん。そか、そかー…。偉いね…うん。ゆーちぇんくん……ゆーくん?」
慣れない語感だ。でも何度か口にすると馴染む気がしてきた。男のコだからクン。間違っていはず。
と、そう思いつつ生徒手帳をみせて。
「千疋、フウロ。……うん。お互いにがんばろうね」
でもひとまずは美味しいものを堪能しよう。
今日はそういう日ときめたので勉強も明日からがんばる。うん。
■李 宇辰 > 「あー…お仲間なんだ」
貰ったコロッケを一口齧れば美味しく、ついもう一口と食べてしまい。
またコロッケを出すのかと思うとたい焼き、一緒に入れてるのかと突っ込みそうになる。
「俺はそれでいいけどそっちはどうなんだ?赤点だと後で大変だよ。
ん、それでいいよ」
子ども扱いをされている気がしなくもないが呼びにくい名前という自覚はあり、それでいいと。
そして見せられた生徒手帳を見て。
「千疋フウロって名前なんだ。千疋とフウロ、どっちで呼べばいい?
そうだな、お互いに赤点を取らないように頑張ろうな」
注意をする為に足を止めたのにコロッケと少女のテンションにすっかりとその目的を忘れてしまっていて。
■千疋 フウロ > 「フウロでいいよ。……そっちの方が、かわいい気がするし」
ちょっと得意げに。ピース。たいやき持ちながらだけど。
「赤点は、ダメなんだよね。……フウロはいいんだけど、先生はいい顔してくれないし。
……そういえばゆーくんは、なんで勉強しなきゃいけないのに走ってたの?」
あくまで邪気は無く。しかし時に残酷な質問。
商店街にある共用のベンチに座り、ジュースを買って一休み。
……短めのスカートが少し舞い上がり、臀部に掛かる紐がちらりとするのも気にはしない様子だ。
■李 宇辰 > 「そっか。じゃ、フウロって呼ぶよ。確かに可愛いよな」
ただ色気より食い気なんだなとたい焼きを持ったピースに思い。
「赤点は皆に迷惑をかけるから駄目だって。先生がそれならなおさら駄目じゃないか。
え、俺?俺はさ……ふ、風紀委員の仕事だって」
いきなりな残酷な質問に視線をそらせながら仕事だと告げ。
そして視線をそらせたままコロッケを齧り少女に視線を戻すとジュースを買っている。
ただ…ベンチに座ってる姿、今気が付いた短めのスカートが少しだけとは舞い上がり、その内の物が見えれば顔を真っ赤に染めてしまう。
■千疋 フウロ > 「いえーい。……ありがとお……♡」
自分でのりのりでピースして。なんか恥ずかしくなって自爆する様。
なかなか思うようなキラキラさには程遠いきがする。むむむ。
「風紀委員……そっか。委員会活動ってあるもんね。……フウロも、何かしたら勉強しなくていいのかな……」
曲解である。でもそういう事には興味を持っているのも本当の話。
買ったトマトジュースをくぴりと小さく唇に運びつつ。
わりとマイペースなのは何時もの事といったふうで…。
「……だいじょうぶ? コロッケ熱かったかな?」
なので、少年の初心な反応にもこのありさま。
小首を傾げ、立ち上がるとずいと近づく。
なにか胸部の圧迫感を感じさせるかもしれないが……ともあれ。
もしかして舌をやけどでもしたのかも。と。
「ジュースのも? ちょっとマシになるかも」
飲みかけのそれを何とも無意識に差し出すのです。
■李 宇辰 > 「お礼を言われる事、何もしてないぞ?」
急なお礼にきょとんとしてみてしまい、ピースをする姿は似合ってるなと。
ただ修行メインで生きてきた少年には可愛い以上が浮かんでいなく。
「そうそう、俺は風紀委員だから見回ってたんだよ。所属しても勉強はしないとだよ」
それで勉強しないでいいなら楽なのにと肩が落ち。
マイペースにジュースを飲む姿に実は勉強が出来る人?と見てしまって。
「だ、大丈夫大丈夫だよ。そんなことないから!」
何か見えた、凄いのが見えたと顔を真っ赤にして慌てる思春期。
何でもないと返すが少女が立ちあがり近づかれると更に慌て。
そして近くなればはっきりと判る胸部の大きさに視線が行ってしまい…。
「あ、ありがと……」
そんな急な衝撃の連続で断るという事が浮かばずに差し出されたジュースを受け取り一口頂いてしまう。
■千疋 フウロ > 「ん、そっか。……でもそういうのも面白そうかなって、思うよ」
勉強が楽しくないのは置いておいて。
でも風紀委員の活動をしてる姿が楽しそうだったのもなんだか本音でもあって。
うん。今度ちょっと。先生に相談してみよっかなってほわほわり。
「……うん。無理はしてないみたいだけど……一応、ね」
と、同じ程の身長で少し顔を寄せて。くんくん。
匂いをみるになにか焦りは感じるのでまったく無事ではない気がする。
けど、痛みの匂いがしないしホントに大丈夫そう。よかった。
そのまま身体をまた戻すと。たぷるン、たぷ。とナニとはいわずたゆたゆにバウンドして。
ジュースをまた受け取るとそのまま飲み口から一口。またたいやき。
まったくのマイペースに戻ってしまう。
■李 宇辰 > 「活動は普通に楽しいよ。興味があるならフウロもやって見る?」
自分にとっては楽しい風紀委員、それに興味を持ってもらえれば嬉しく。
もしやるというなら声をかけておこうかなという親切心。
「コロッケは丁度いい暑さだったよ……うん。
こ、今度はなんだよ…」
ジュースを飲んで少し落ち着けたと思えば匂いを嗅がれ。
ずっと走っていたから汗臭いかもしれないがそこが無頓着。
何も言われずに離れた事に安堵をするも…座った時にバウンドするものにまた真っ赤になって。
「お、お前無防備すぎ!!」
今度はしっかりと思った事を口に出来た!
■千疋 フウロ > 「うん。ちょっと、考えてみよう……かな……」
わりと、食べて寝るだけになりがちだし。
もう家としてのお役目は無いんだし。そういうのもいいのかなと思う。
……風紀の人は、ちょっと怖い人もいそう……だけど。
「……ううん。先生にも前云われた……。隙、無くしてるつもりなんだけど……」
また、いわれたー……。
でも慢心はだめ。正当な評価として受け入れる…。
むん。とやる気をだして。もぐもぐと一気にたいやきを食べきって。
ぐっ!と気合のポーズ。二の腕でなんか挟む感じになりつつ。
「……よし、わかった。ちょっと鍛錬してくる」
……勉強は、投げ捨てるものだった。
■李 宇辰 > 「怖い先輩もいるけど俺は楽しいよ。もし所属するなら仲間だな」
実際はどうあるかは判らないが少女が所属すれば面白い事が増えそうな予感。
ただ色々と目のやり場には困りそうであるが。
「隙だらけだよ。俺じゃなかったら大変な事になってるぞ」
顔の赤みが少しは収まったが鼓動はまだ早いまま。
それほどまでに色々と危ない光景をいくつも見てしまっていて。
「鍛錬はいいよな。フウロはどんな鍛錬をするんだ?」
一気にたい焼きを食べたと思えば鍛錬の言葉。
どんな内容をするのか気になり…既に勉強を勧めていたという事は記憶の彼方。
■千疋 フウロ > 「うん、そのときは――……だね。でも、所属しなきゃ友達じゃないのかな?」
……厳しい事いうの、苦手だし……。
実際風紀委員になれるかは、ちょっとわからない感じに眉根を寄せて。ううん。
「む。む。ここは強い人もたくさんいるもんね……よし、がんばる……」
こくりと、強いやる気を感じる。
いうなれば『テスト勉強中に部屋掃除が捗る』というアレである。
かつてなく捗りそう。
「山篭り、とか? ……うん。二、三日ぐらい」
……テストおわったぐらいに降りてきたら強くなってそう。
でもまずはコロッケをあげてこなきゃ。とすくりと立ち上がって。
「フウロ、頑張ってくるよ……」
■李 宇辰 > 「そんなことないって。所属してなくても友達だよ。
俺たち友達で良いの?」
そんな事はないと首を左右に激しく振り。
そしてふといいのかと聞いてしまい。
「本当に強い人が多いよな。俺なんてまだまだだって思ったよ」
鍛えてるつもりだったのに、ここで現実を知り変に燃えてしまったタイプ。
もうすっかりと勉強よりも考えが別に流れている。
「山籠もり……なあ、俺も一緒にいいか?」
それは憧れに憧れた修行法、それをすると聞けば付いて行かないという選択はない。
コロッケの残りを口に押し込んで同行させてとお願いをしてしまい。
■千疋 フウロ > 「? ……そう思ってた、けど」
小首を傾げて。いまいち、そういった事の距離感もわかっていないのだけど友好的な匂いは感じたし。
だから、友達でいいよね。と。
「うん。強い人いっぱいいるからね。……がんばる。
ゆーくんも、がんばる感じ? うん」
うん。うんうんうん。むんって気合一つ。
やる気を十分に湛えた二人がテストを忘れるには十分すぎる動機。そして――。
「その前に、お惣菜。先生にあげてくるから」
……届けにいった先でうっかり口を割り、先生に捕まりみっちりお勉強というカタチでキツイ鍛錬を受ける事になるのは、別の話になるのでしたが――。
■李 宇辰 > 「そっか。うん、ごめん。俺たち友達だよな」
実の所異性の友達は初めて、なので嬉恥かしくて鼻を掻き。
「強い人と戦うのって燃えるよな。お互い頑張ろうな。
あぁ、俺も頑張るよ!」
もう試験なんていいや、強くなるのが第一と悪い意味の前向き。
修行だ修行と頭は修行一色。
「そっか、それじゃ着いてくよ。その後に山籠もりにいこうな」
そうして付いて行くのだが…その先で少女がうっかりと口を割ったおかげで山籠もりは中止。
失意のままに寮へと戻っていく事に…。
ご案内:「商店街」から千疋 フウロさんが去りました。
ご案内:「商店街」から李 宇辰さんが去りました。