2020/07/17 のログ
ご案内:「商店街」にさんが現れました。
ご案内:「商店街」にフレイヤさんが現れました。
> 今日はお買い物、という事でうろうろし、取り敢えず駄菓子とかを買って歩くようじょ。

「〜♪」

鼻歌を唄いながら歩いている

フレイヤ >  
人の多い商店街を歩いているゴスロリ娘。
全く持って人が多い。
なんでこう庶民ばかりの通りを自分の脚で歩かないといけないのか。
不満はあるが、これから暮らす街の様子は見ておかないといけない。
そのぐらいの常識は持っている、持ってしまっている。
はぁ、とうんざりした溜息を付いて辺りを見回しながら歩いていたら、ドン、と幼女にぶつかる。

「――ちょっと、周り見て歩いてくださる?」

自分の不注意でぶつかっておいてこの言い草である。

> 「あ、あうっ?」ぶつかられつつ、ふらふら

「えと、ごめんなさい?」
自分もぶつかったつもりは無いので疑問形

フレイヤ >  
「全く、気を付けて欲しいものですわ」

ふん、と不機嫌そうに鼻を鳴らす。
自分からぶつかっておいて謝りもしないどころか文句を言う始末。
だってお貴族様でお嬢様ですもの。
いつもならそのまま立ち去るところだが、彼女の追っている駄菓子に目が行く。

「――なんですの、それ」

お貴族様のお嬢様だから駄菓子なんて見たことがなかった。

> 「ん、ごめんなさい」ぺこりとあたまを下げた

「ん?駄菓子?食べたことない?」

幾つかの駄菓子を見せながら

「んー、たべる?」
10円のチョコレートやら、おいしい棒を向けて

フレイヤ >  
「だがし……?」

目を細めて怪しげなものを見る目。
ド派手で奇抜で上品さの欠片もないパッケージ。

「どうせ庶民の食べ物なんて大した味はしないんでしょうけど……」

差し出されたおいしい棒を受け取る。
べり、と包装をはがし、サク、と小さな口で小さく齧って。

「……ざっっっっっっつな味ですわね……」

顔をゆがめて口元を抑える。
吐き出すことこそしないが、不味そうに無理矢理嚥下。
食べ掛けのおいしい棒を幼女に返した。

> 「むー、もったいないからちゃんとたべる!」

食べかけのそれを向け返して

「わたしはすきだけどなー、はむっ」チョコレートを幸せそうにもきゅもきゅ

フレイヤ >  
「えぇ……」

このクソ雑な味の得体のしれないものを。
受け取られなかったおいしい棒をじっと見る。

「貴女が食べればいいじゃないですの……」

ぶちぶち言いながらももう一口。
ウーン雑だし味が濃い。
舌が曲がりそう。

「――あなた、それも雑そうなショコラですわね」

不承不承と言った表情で嫌そうにおいしい棒を齧りながら。

> 「んー、これもたべる?」

よいしょと10円チョコレートを渡して

「のこさないでちゃんとたべてね?」

ようじょに言われた、念押しして

フレイヤ >  
「いりませんわそんな見るからに雑なショコラ」

受け取りを拒否。
そもそもこのおいしい棒だけで舌がひん曲がりそうなのだ。
これ以上雑なもので口の中を汚してたまるもんですか、と言いたげな表情。

「あなたもっと良いもの食べなさいな。舌が育ちませんわよ」

どうにかこうにかおいしい棒を完食。
包みをたまたま通りかかったゴミ箱へ捨てる。

> 「ん、そっかー、おいしーのに」むしゃむしゃ

やれやれ、わかってないなあと首を傾けて

「むかしはたべれなかったからいまたべてるの」

やれやれと

フレイヤ >  
「ったく、これだから庶民は……」

昔食べられなかったのなら尚更もっといいものを食べればいいのに、と言う顔。
あたりをきょろきょろ。

「ところであなた、この辺りで美味しいものを出す店は――知りませんわよね、そんなもの食べてるなら」

雑そうなチョコレートを嬉しそうに食べているのだ。
自分が満足するものを出す店など知りようもないだろう。
頭上にこんがらがったエモーションが見えそうな顔。

> 「んー、ごめんね?」

苦笑いしながら、よくわからないって顔に

「んーと、がくせいがい、においしーようがしやさんがあるっておねえさんがいってた」

手をあげて、はいはいと

フレイヤ >  
「学生街……」

また聞きなれない単語が出てきた。
土地勘が全くないお嬢様は名前だけで場所がわからない。
とりあえず後でメイドにでも探させておくか。

「ま、庶民の言うことですから、期待はしませんけれど。他になにかありませんの」

自分の脚と口で探して回る、と言うことはしない。
だってお嬢様ですもの。

> 「んー、あとはおっきー、ふそーひゃっかてんって言うのがあるよ?」

首を傾げながら

「わたしはのぞみ、じゅっさい、おねえさんは?」

くきりと唐突に小首を傾げながら

フレイヤ >  
「ひゃっか……?」

なんだか聞きなれない単語。
このお嬢様、世間の常識に疎すぎる。

「アースガルズ家次女、フレイヤ・アースガルズ、十二歳ですわ。本来貴女みたいな庶民が話しかけていい身分ではございませんのよ」

偉そうに上から口調で名乗る。
だって偉いんだもの。

> 「あとはおみせいっぱいあるから、じぶんでみたほうがいいかも?」

くきりと首を傾けて

「ふれいやおねえさん」

取り敢えず名前は覚えたらしい

フレイヤ >  
「なんで私が」

自分で探さねばならないのか、と言う顔。
どこまで行ってもお嬢様。

「フレイヤ様、と呼びなさい」

どこまで行っても高飛車である。

> 「むー、わがままだなあ」

ようじょに言われた


「ふれいやおねーさま?」

なんか違う

フレイヤ >  
「ふん、ワガママを言えるだけの立場にある、と言うことですわよ」

それにしたって限度がある。
実は見てもわからないし買い物の仕方もわからないだけだ。

「……ま、おこちゃまですものね。それで許してあげますわ」

言うて二歳差である。
偉そうな態度。

> 「むー、なんだかたいへんなんだねえ」

わがままをずっというのってたいへんなんじゃないかなあと、ようじょはつぶやいてみたり

「ふれいやおねーさま、ならかえりみち、わかるの?」

ふと呟いて

フレイヤ >  
「わかった様な口を利くんじゃありませんの」

何もわからないくせに。
ちょっとムッとした表情。

「当たり前ですわよ。帰り道は――あー、えーと」

あれ。
どっちから来たっけ。

「――し、心配無用ですわ、電話して迎えに――」

ポケットを探る。
何も入っていない。
スマホを忘れたらしい。
フリーズ。

> 「わからないけど、たいへんそうだなあって」

無垢な顔で素朴な疑問を

「えと、まいご?ならいっしょにいこ?」

携帯を取り出して、ナビを起動して

フレイヤ >  
「ままま、迷子じゃありませんわよ」

明らかに迷子である。
しかし貴族たるもの?庶民に借りを作るわけにはいかない。
必死で虚勢を張る。

「アースガルズ家たるもの、この程度の問題、問題の内にも入りませんわ。そう、私が家に帰らなければメイドたちがが心配して、探しに――」

来るだろうか。
自身は家でも爪弾きものだ。
家から追い出され、こんな極東の島に追いやられた自分を、家族すら見放したような自分を。
ただの雇われのメイドが、探しに来るだろうか。
青い顔になり、僅かに膝が震える。

> 「んー、と、わたしがかえれないから、いっしょにかえってほしいな、ふれいやおねーさま」

にこ、と寄り添うように笑い、手を差し出して

「だいじょうぶだよ、わたしがそばにいるよ」
にこーっと笑って

フレイヤ >  
手に触れる温もり。
そちらを見る。
彼女が手を握っていた。
ぱちくり、と何度か瞬き。

「――っ、庶民が、わかった様な口を利くんじゃありませんわよ……!」

ばっ、と振りほどく。
貴族たるもの、庶民に情けない姿を見せてはいけないのだ。

「そんな見え透いた嘘を。電話を持っていながら帰れないわけないでしょう」

彼女はスマホを持っているのだ。
さっき慣れた感じで触っていたし、使えないわけでもあるまい。
情けを掛けられたようで、むしゃくしゃする。

> 「よくわからないけど、ふれいやおねーさまがいまつらいのはわかるよ?」

振り解かれても、彼女は挫けない、自分が優しくされた分は、優しくするのだ

「んー、えい」
携帯はポッケに入れた、わからないなーって顔をした

フレイヤ >  
「っ……!! わかった様な口を利くんじゃないと言っていますでしょう!!」

思わず叫ぶ。
わかるわけがない。
こんな何もわかっていなさそうな子供に自分の事がわかってたまるか。

「悉く馬鹿にして――!! 舐めるのもいい加減にしてくださらない!? 一人で帰れますわ!!」

ふん、と踵を返し、ずんずんと歩いていく。

> 「んー、すなおじゃないなあ」

ゆっくりゆっくり、後ろからついていく

「ばかにはしてないよー、ただうまくできなくて、ごめんなさい」

ちょっとおちこみながら、ついてくる

フレイヤ >  
「ついて来ないでくれませんこと!?」

振り向いて叫ぶ。
イライラする。
こんな子供に理解されたようなことを言われ、同情されて。
情けないにもほどがある。
歩を速めて引き離そうと。
どこに向かっているかなんて知らない。
今はとにかく距離を取ろうと必死だ。

> 「ちょ、まっ、まってぇ」

慌ててついていく

「ふれいやおねーさま、まって」

走ってくる、おいつきそうだ

フレイヤ >  
「来るなと――」

走ってまでついてくる。
流石にこれ以上は我慢の限界だ。

「言っているでしょうに!!」

振り向きざま鞭を振るう。
容赦なく加減なく振るわれた鞭は、まっすぐに彼女の腕へ走る。
当たれば皮膚が避けてもおかしくない威力だが、しかし当たれば鋭い痛みが走るだけだろう。
怪我はしないが、とてつもなく痛い。

> 「っ」

不意打ちで打たれた腕は痛い、泣きそうになる、けど

「んっ」
ようじょは諦めが悪く、そしてわからない程度に愚かであった

「つかまえ、たっ」
腰に抱きつくようにタックルがはいった

フレイヤ >  
「っ~……!」

無意識に異能を使っていた。
鞭で打つ以上の痛みを与えないように、自分の身体に痛みを移す。
彼女の腕に追うはずだった怪我分の痛みが、自身の腕を襲う。

「――、ちょっ……ぐっ」

だから反応が遅れた。
腰にタックルを喰らい、地面に倒れる。

「、なに、しますの、離しなさい庶民!!」

ばたばたと暴れる。

> 「えへへ、つかまえたー」

無垢な顔で、鞭を振るわれた事も気にしていない顔で

「だーめ、にげちゃうから」

ぎゅ、と抱きしめて離さない

フレイヤ >  
「離せと――!!」

どうも離す気がないようだ。
ならば遠慮はいるまい、とばかりに鞭を振るう。

「離し、っ、離しなさい、っつ……!」

彼女だけではなく、自分にも鞭が当たる。
それにも構わず、何度も振るう。
その度に痛みが自分に返ってくるが、それに耐えながら。

> 「っ、く、う、やだ」

痛みに耐えながら、抱きしめるように抱きついて

今にも泣いてしまいそうだけど、だめなのだ、自分より泣きそうな人がいるのだ

「やだ、よ」

ぎゅ、と寄り添うように

フレイヤ >  
「……」

鞭を振るう頻度が減っていく。
それでも尚鞭を振るう右手を振り上げ、

「……はぁ。もう好きになさいな……」

その手をパタリと地面に投げ出した。
返ってきた痛みで背中の感覚がない。
きっと彼女も同じような感じだろう。
それだけ打たれてもなお離れることをやめないのならば、どれだけ叩いても同じだ。
諦めて鞭から手を離した。

> 「えへへ、わたしのかちー」

にっこりとわらう、ようじょ

「いっしょにかえろ?」
痛いはずなのに、笑って見せて

フレイヤ >  
「勝負した覚えはありませんわ」

彼女が勝手に付いてきただけだ。
ふてくされたようにそっぽを向いて。

「はいはい、わかりましたわよ……それより退いてくださる?」

はあ、と溜息を付いて。
思ったより頑固そうだ。
首を縦に振らないと一生ついてきそうなので、適当に言う通りに差せておくことにした。

> 「ん、よいしょ、あいたた」
ゆっくりたちあがって

「はい、ふれいやおねーさま」
寝そべった少女に手を伸ばして

フレイヤ >  
「一人で立てますわ」

彼女の手を無視し、自分で立ち上がる。
庶民の手を借りるのは屈辱だ。
貴族なので。

「それで。一緒に帰るのはよろしいのですけれど、貴女私がどこに住んでいるのかご存じで?」

それを知らなければ帰るもなにもないだろうに。

> 「む、すなおじゃないなあ」

ようじょはわらう

「んー、ふれいやおねーさまじゅうしょ、わかる?」

迷子ように入れてある地図アプリを起動して、にこーっと笑い

フレイヤ >  
「さっきから素直じゃない素直じゃないとうるさいお子様ですわね」

実際素直じゃないから仕方ないがそこはほら。
貴族ですから。

「貴女私をなんだと思っていますの? ええと、――」

そうして住所を彼女に教える。
流石にそれは覚えているから。

> 「かなしいときはかなしいっていわないと、ひとりぼっちになっちゃうんだよ?」

見てきたような事を、と思うが彼女は見ている、というか感じている。

「ん、えへへ、かえれるね、いこ、ふれいやおねーさま」

手を繋ごうと手を伸ばして

フレイヤ >  
「庶民と違って貴族は色々あるんですのよ……」

未だに知った様な口――と自身は思っている――を聞く。
とは言えそこで突き放したって彼女は諦めないしへこたれないと知ったので、適当に流しておく。

「――なんですの、その手は。場所が分かったなら早く案内していただけません?」

伸ばされた手を一瞥し、フンと腕を組んで見せて。
繋がないぞ、と言外に告げつつ、早く先を歩けと偉そうな態度。
だって偉いもん。

> 「きぞくはたいへんだね」
弱音も吐けないのは大変だねえ
と内心思いながら

「ほんとにすなおじゃないなあ、ふれいやおねーさまは」

向日葵のように、笑いながら、駆け出した

フレイヤ >  
「そーそー、庶民とは違うんですのよ、庶民とは」

てきとーに合わせておく。
面倒な輩はこれが一番だ。

「うるさいですわよ、さっさと案内――ちょっと。先に行かないでくださいません? 貴女がはぐれたら案内出来ないでしょうに」

はあ、と溜息を付いて彼女の後に付いて歩いていく。
散々な目に遭ったが、とりあえず家には帰れるようだ。
あと学生街にあるお菓子屋の情報も得たので、今度メイドに買いに行かせよう。
美味しかったら自分でも行って見て、なんて考えつつ――

ご案内:「商店街」からフレイヤさんが去りました。
ご案内:「商店街」からさんが去りました。