2020/08/03 のログ
黒井結城 > 「そんなにもみくちゃになるのなら、今度は二人で行ってみてはどうですか?
僕も同じような背丈ですけど、二人なら大丈夫だと思うんですよ。」

困った時はお互い様なので、軽い気持ちでそんな言葉が出てしまいます。
先生が嫌がるのなら素直に諦めますし、ごり押しするつもりもありませんが。

「僕もそう思います。
そうですね、あまり気を遣わない様に言っておきます。」

でもあの二人が言って直るでしょうか。
先生には悪いのですが、なんだか笑ってしまいました。

「そうですか。二人に行ったら喜ぶと思いますよ。
あと、スコーンがお土産にあるので良かったら持って帰って下さいね。」

甘いもの大好きな先生も気に入ってくれたとなると二人とも鼻高々でしょうか。
僕は嬉しくて、ついついお土産の話も口にしてしまいます。
本当は帰り際に言うつもりだったのですが。

「僕で良かったら空いてる時ならいつでも大丈夫ですよ。
そうですね、外が涼しくなるくらいまでは居て下さい。
遅くなったらお送りしますから。」

空になったグラスを下げ、新しいアイスティーをお持ちします。
太陽の日差しが大人しくなるまで、先生と楽しく過ごさせて頂きました。

ラピス > 「ふふ、それは中々心強いですね。先生としても、是非お願いしますよ。
 荷物持ってもらっちゃいますから、何か欲しい物とかあったら、おねだりもよいですよ?」

折角付き合ってくれるのだから、彼にもメリットがなければ。
という訳で、お駄賃というわけではないけれど、彼にもリターンを設けてみる。
無論、彼が不要と言うならばそれはそれで、別の何かを考えるのだが。

「ん、ケーキも紅茶も気に入ったので、是非長く続いてほしいですし。
 先生も大人の一人ですから、ちゃんと良いものには敬意を評して、お金を払わねば、です」

良いものがあれば、その価値を認めるのが重要。
へっぽこ小娘の中で、比較的まともな信念の一つである。

「――ほほう、スコーンですか。良いですねぇ。好きですよ、スコーン。
 さくさくのやつに、クロテッドクリームやジャムを塗って、頬張る至福!
 是非に是非に、折角なので、少し多めに買って帰って、保健室でも振る舞いましょうか」

そうすれば、へっぽこ小娘はご満悦だし、お店にもたっぷりお金を払える。
いわゆるWin-Winというやつである。いえい、いえい。

「ん、では、今度是非一緒に参りましょうか。
 そういう事なら、今日はお言葉に甘えますねー?
 ほほぅ、中々ジェントルですねぇ、黒井君は……♪」

そして、彼は新しいアイスティを淹れに席を立つ。
へっぽこ小娘はその様子を眺めながら、のんびりと楽しい時間を過ごしたのだとか。
そしてたっぷり飲みすぎて食べすぎて、お夕飯がお腹に入らなかったのは秘密だ――。

ご案内:「商店街」からラピスさんが去りました。
ご案内:「商店街」から黒井結城さんが去りました。
ご案内:「商店街」に藤巳陽菜さんが現れました。
藤巳陽菜 > 蛇の下半身を持つ少女が常世学園スイーツガイドと書かれた冊子を片手に行く。

…ドヤ顔で後輩に「私、甘いものの店とか超詳しい!!」って言ってしまったからにはそれをがっかりさせない義務がある…。

いや、もともと詳しくないわけではないし…!
知ってる店があまりに有名店ばっかりでがっかりさせないか不安になっただけだし!

自分でそんな言い訳をしながら蛇の身体をくねらせて商店街を進んでいく。

藤巳陽菜 > 異能と…積極的ではない性格のせいで陽菜の友人は多くない。
…いや、まあ多少話したぐらいの人はいっぱいいるがどこかに遊びに行った事はあまりない…。

「どんな店がおいしくてしかも…隠れた名店みたいな感じになっているか…。」

冊子を見て評価が一番高いと書かれた店。
ここは駄目だ、確実においしい…食べたこともあるけど…皆知ってるし…。

逆に評価が一番低い店…これもダメだ…。
普通に美味しくなかった…しかも、店員の態度がすごく悪い…。

「やっぱり、この冊子に乗ってる店じゃ隠れ家感足りないような気がする…。」

SNSでの質問を確認してみるも未だに答えは返ってきていない…。
…やはり異邦人街かな…でもあまりに突飛すぎるのも…。

藤巳陽菜 > 例えば新しくオープンしたお店とか、奥まった場所にあるお店とか…。
別に通でもないけども後輩の前で見栄を張りたい。通っぽく見られたい。

そんな思いは強くある。

「もう行ったことない店、全部に入ってみるしか…。」

あまりにも無謀な作戦を立ててゴクリと唾を飲み込む。
…これは実際に行って食べてみないとわからないから仕方ない。
それにちゃんとおいしい店紹介したいから…

必要経費…必要経費…。

藤巳陽菜 > 「…パンケーキ専門店の季節のフルーツのパンケーキ…!」

パンケーキに季節のフルーツと特性ソースとクリームが乗ってる!
それが、3段!!さらにこの時期はアイスまで乗ってる!!
あっ!おまけにクーポンもついてる!!!!

冊子のそのページを見て行った事のない店に吸い込まれていく蛇の少女…。

その後も人と行く下見だからを言い訳に存分に一人スイーツを楽しむのだった。

ご案内:「商店街」から藤巳陽菜さんが去りました。