2020/08/10 のログ
ご案内:「商店街」にジャムさんが現れました。
■ジャム > 夏の昼下がり。
商店街の通りには陽炎が生まれ、お店とお客さんの会話の第一声は「暑いですねえ」に固定される。
「ふふふ……。暑い……。
1000歩あるいて、また1000歩……。
水が無くなってから2日……。喉が焼け付くようだ……!」
そんな真夏のど真ん中。
暑さの余り、
”無限の砂漠を歩く巡礼者ごっこ”をして遊びながら歩く小さな人影がぺったりと獣耳を寝かせてよろよろと歩いている。耳の両端がたらんと顎のあたりまで垂れ下がり、今にも四つん這いに戻ってしまいそうな様相。
「何か冷たいものでも買って飲もう……。
えーと……」
そろそろごっこ遊びも限界になり、普通に涼をとる事にする。フラフラしながらジュースかアイスを売る店を探すが、目の前にあるのはコロッケ屋さん、文房具屋さん、魚屋さん。
魚屋さんのピチピチのマグロには惹かれるが、それを頭に当てておでこを冷やすまでにはまだ、致命的な熱中症にはなっていないと思われた。
歩み続けて。
ご案内:「商店街」に持流 童男さんが現れました。
■持流 童男 > 今日も今日とてパトロールをしている。
「うむ・・?あそこにいるのは、ジャム殿?」
そう言って近づいていき、ふらついてるのを確認して
「ちょっとふらついてるでござるな、ジュースを持っていってあげてねば」
そう言ってバッグからジュースを取り出して持っていこうとする。
■ジャム > 「んー……、靴下屋さん……、服屋さん……、
ペットショップ……、……うーんうーん……」
切実に欲しい時ほどそれは手元から遠ざかっていく。
”こういうときに限っての法則”を暑さとともに体感しながら歩く半獣人の歩みは着実に鈍化しつつあった。
――そこで見えたのは、パトロール中のヒーローの姿。
その手にジュースが握られている優しさに感動しつつ。
「童男ー!こんにちは!
……ジュース、ジュース!くれるの?」
再会に喜び、獣耳をぴんと立てながら。
両手を差し出しふるふる尻尾が左右に大きく揺らされ。
■持流 童男 > 「おう、勿論でござるよ!」
そう言いつつ、キンキンに冷えたジュースを、ジャムさんに笑って渡そうとする
「ちょっとおでこを触らせてくれでござる」
と言って真剣な表情になって、ジャムさんのおでこに手を当ててもいいか許可を取ろうとする
■ジャム > 「わーい!ありがと、僕らのヒーロー!」
ぱたぱた、喜色に尻尾をはためかせて冷えたジュースを受け取る。すりすりとほっぺたで冷気に憩うと、プルタブを鳴らして両手で飲み下す。
ふにゃりと目元が蕩けてリラックスムード。
「冷たくておいしー……!もうちょっとで干からびるとこだった……!
――うん、良いよー?」
真剣な様子に目を瞬かせつつ。こくんと頷き。
触れやすいように少し背伸びをしておでこを近づける。
そこは熱がこもっていて、結構長い間直射日光に照られたのが察せられるほどで。
■持流 童男 > おお可愛い、と思って背伸びしたジャムさんのおでこに手を当てる
やっぱり、熱がこもってる、大変だ。
直射日光に照らされ続けたのだろう
それを察して、バッグから氷袋を取り出して
「はい、ジャム殿、熱中症は、命に関わるでござるから。
・・・お主が死んだら某は悲しい」
そう哀しく笑って。ジャムさんにジュースと氷袋を渡そうとする
「だから少し日陰に行くでござるよ。」
そう悪戯な笑みを浮かべて笑った
■ジャム > 「あは!ありがと!
でも僕がもし死んだら笑ってよ。
あいつ死んじゃったよー、あのマヌケ!って言ってさ!」
ヒーローの優しさに夏日に照らされて火照った頬で笑みを浮かべ。いつか小さな自分が死を迎えるなら。どうせなら、まだ生きてる人にとってギャグのひとつにでもしてもらえたら嬉しいと笑い声を上げ。
「ふー……!おでこ気持ちいい……。
助かったよー、童男ー……。
うんー。日陰行くー。ちょっと童男と休憩するー……」
片手でジュース。片手で氷袋。
生き返りの心地で安堵のため息をつき。
彼の提案にこくりと首を縦振り。
商店街にいくつもある、適当な路地裏の。日陰の軒先へと歩いて。
■持流 童男 > 「・・・・っ!!!!」
一瞬辛そうな顔をするが、見せないように笑って取り繕う。
「そうで・・ござるな、路地裏行こうでござろう。」
少しだけ低い声でそう言ってジャムさんと比が下の軒先を歩いていく
「アイスもあるでござるから、食べると良いでござるよ」
そう言って戻る頃には、笑ってジャムさんにアイスを渡そうとする。
そして、ただこれだけは、いっておかないといけないと思った。
「ーーー頼むよ。死んで笑える人なんていないんだ、だから冗談でも言っちゃ・・ごめんなんでもないでござる」
そう言って本心を言おうとしたが怖がらせてしまうのが、怖くて笑って取り繕った
■ジャム > 「やったーアイスまで!
ここは天国!エルドラド!」
やがて軒先の日陰の内側、適当な木箱や空のビールケースが無造作に並ぶ場所について。すとんと腰を下ろすと飲み干したジュース缶を後で回収するつもりで自分の足元に置き。渡されたアイスに食いつき、ぴこぴこと獣耳をご機嫌に動かし。
「えー重いよそれ。人生なんてコントなのに。僕なら、笑って見送ってくれたらいいよ。でもー、うん。……ごめんなさい。ヒーローからしたら、そうだよね。笑えない冗談かも」
アイスを舌先でぴちゃぴちゃ楽しみつつ。
自分の死生観はお笑いそのものだと伝えながらも、彼の真摯な様子に獣耳を伏せって。ぺこりと頭を下げて申し訳無さそうにする。
「ね。童男も暑いでしょう。これ、はんぶんこしよ?
はい、あーん……?」
空気悪くしちゃった非礼にと、差し出されたアイスを軽く揺らしてみせ。食べかけのそれを、彼の口元に差し出し。
仲良く涼を取ろうと誘って。
■持流 童男 > 「うむわかってくれればいいでござる」
そう笑って、ジャムさんの食べかけのアイスを食べようとする
「うむ、うまいでござるな!こっちも涼むでござる!!」
そう笑う。そしてバッグから、ジュースを取り出して
「空気を悪くしてしまったから、こちらもお詫びにシュワシュワラムネを渡すでござるよー!!」
そういってシュワシュワのラムネを渡そうとする、にかっと笑顔で
■ジャム > 「一緒に食べると美味しいねー!
」
相手の口元にアイスを頬張らせると、自分も自然と笑顔綻び。
「ひゃー!シュワシュワ!シュワシュワー!
――きたー!しゅわって!しゅわってー!」
何とも楽しげな名前のラムネに1人盛り上がり。
受け取って、発泡が口の中で起きるとぶるぶるっと身震いしながら喜ぶ。
「童男のバッグって何でも入っててすごいね!
どういう仕組になってるんだろ?
」
先程から色んな飲食物がシームレスに出てくるバッグに興味が湧いたようで。とんとん指でつついたり、小鼻近づけて匂いを嗅ごうとして。
■持流 童男 > 「色々と入ってるでござるよ~~?」
そう冗談めかして笑っていう、アイスの味はわずかにするから美味しい
「世界を渡るために中に色んなものを入れるために、拡張魔法とかやってるでござるからなかなか色んなものはいるでござるよ~~」
そういって笑いながらもジャムさんに説明して
「しっかしジャム殿は、本当に、これならーー僕もーーいや何でも無いでござる。綺麗でござるな!ジャム殿」
そう言って、懐かしむような目で、大きい手のひらで頭を撫でようとする。断られたら普通に手を引っ込めるだろう。
■ジャム > 「そうなんだ!中は見た目よりもとっても広いってことかな。
世界を渡る、かあー!
童男っておっきいね!でっかい人!」
魔法には通じていないから、不可思議なその力がこのバッグの中で働いていると思えばうきうきとした様子でバッグを見て。
相手の身体の大きさと同じように、志の大きさにキラキラとした瞳で彼を見上げ。
「んー?そっか。何でも無いんだね。
――えへ。ありがと!撫でてもらえるの好きー」
口の中に閉じ込めたような台詞にこてんと小首を傾げるも。
何もないなら何でも無いんだろうと納得し。
撫でてもらえたら暑さとは別に、頬に嬉しそうな丸い紅色が広がっていく。喉をごろごろ鳴らしながら身体を寄せ。
太陽の熱が残っているものの、黒髪がさらさら。
相手の大きな手の指を滑らかに触れる。
■持流 童男 > なでなで、さらさらの黒髪がさらさらで、暖かくて、
「本当に綺麗でござるし、よく手入れされてる髪でござるな」
そう笑って髪型がくずれないようにナデナデしていく
「某は、おっきくないでござるよ。ただの・・・・弱い人間でござる」
そう冗談目かしいて笑いつつも、ジャムさんの頭を優しくゆっくり髪型がくずれないようになで続ける。
「・・・お主にいい人が、好きと思える人が、もしもいたなら大事にしてあげてくれでござるよ!」
冗談めかして笑ってジャムさんに言ったなで続けている
■ジャム > 「自分の弱さ知ってる人こそ強い人なの。
……とか言ったら、童男、怒っちゃう……?」
何やら物知り顔を作って、しったかぶり。
威張って胸を張りながら言うも、言葉の後半は相手を伺うような表情になって。おそるおそる尋ね。
「うんー!ありがと!
大事にする!
……まだ外は暑いけど、汗がひいて落ち着いてきたみたい。
今日は大人しく家に帰るね。
ねえねえ。童男。送っていってほしいな?
僕の家につくまでー。ちょっとお散歩しない?」
不意な言い分にぱちぱち、睫毛を大きく弾ませる。
に!と笑みを顔いっぱいに浮かべて。撫でてもらいながらまた頷いて。
そろそろ頃合いかと、相手を帰り道に誘って。
■持流 童男 > 「いや、怒らないでござるよ・・ありがとうジャム殿」
そう笑って威張った胸を張ったジャムさんに対して笑いながらも
「勿論でござるよ、ジャム殿。お主との会話、本当に楽しいでござるから!!!」
そう快活に笑ってジャムさんに、笑いかけながらも、頭を優しくなで続けて、ジャムさんの帰り道に付き合おう
■持流 童男 > 「そしてあわよくばぐふふふふ」
そう冗談めかして笑う
■ジャム > 「良かったー!どういたしまして!
……僕も楽しいよ!じゃあ、一緒に行こ。
暑さしのぎに色々お話してさ。
まずはー、うーん……。世界をマタにかける童男の、行きたい国の話から!」
ぱぁっと表情明るくしながら、一歩。灼熱の外へと先立っていく。色々雑談浮かべたいと、振り返りながらほほえみ。
「あわよくばぐふふふふ?
あわよくばぐふふふふふー!
あわよくばぐふふふふふー!」
……と、聞こえてきた呪文みたいな響きに語尾をちょこんと上げ。
相手の口真似をして早口言葉を始める。
如何に彼より早く言えるかを競うように、何度も楽しげに繰り返して。――家に着くまでそんな感じで会話の花を咲かせ。別れ際には、「今日は助けてくれてありがと!また遊ぼ!あわよくばぐふふふふふ!」と学生街の端っこにある小さなワンルームマンション前で大きく手を振ろう。響きが気に入った台詞を挨拶のように楽しげに繰り返しつつ――
■持流 童男 > 「あわよくば・・・・お主に幸運と幸せを」
そう言って、ジャムさんと別れた後に、薄暗い闇に独りまた身をさらし警邏に向かう。
「ーーージャムさん、あなたは幸せに、きっとあなたの未来は、祝福に満ち溢れてるから。」
そうジャムさんに聞こえない声で、そう、いって夜の道に帰っていくだろう。
ご案内:「商店街」から持流 童男さんが去りました。
ご案内:「商店街」からジャムさんが去りました。