2020/08/22 のログ
ご案内:「商店街」にトコロザワ カスかべさんが現れました。
■トコロザワ カスかべ > 「えーと卵は買った…牛乳と…うぅ今月もお金が…」
買い物を終え紙袋を脇に抱えて財布の中身を確認する。今日も今日とて自分の財布は真冬のごとく寒い。思わずため息が漏れる。なぜここまでお金がないのかと言うと…
「にやああ」
その唸り声は地を揺らす。2メートル少しないくらいの猫のようなもの。そんな家族はとても大食いだ。
「ニヤァじゃないよ穀潰しが…はいこれもつの手伝って!」
そう言って紙袋を大きな猫のようなもの…シマネの背に載せれば器用に運んでくれる。
■トコロザワ カスかべ > 「はぁあ…いい働き口、はやく見つからんかなぁ」
そう、こんなにもお金が足りないのはもちろん同居人であるシマネの食費やその他もろもろの出費だ。人間と幻獣では体の作りが違いすぎる。
「にぁ」
「分かってる…大丈夫だよ。二人で生きるためにはお金が必要…そのためにここにきたんだもの。絶対にうまくやって見せるからね。」
そう言ってシマネの頭をそっと撫でる。シマネもそれに寄り添うようにして頭を寄せてくる。
■トコロザワ カスかべ > 「いい部活とかないか探してから帰ろうな。」
先月ごろ入学してきたから部活も何も右も左もわからない。もちろんお金の稼ぎ方も。今までに貯めてきた資金もそろそろそこをつきそうだ。怖い…けど…
「にぁにぁ」
こうやってすり寄ってくれる家族がいるから俺は一人じゃないのだ。頑張れる。
「行こうか、シマネ。」
そう言って彼の巨体に飛び乗ればシマネはまるで「しっかりつかまってて」とでも言うように一声上げ、空高く飛び上がり、男子寮へと戻るのだ。
ご案内:「商店街」からトコロザワ カスかべさんが去りました。