2020/09/25 のログ
火光雷鳥 > 「…間違ってないんすか?…いや、俺がまだ能力とか魔術とかさっぱりなだけかもしれないっすけどね。
でも、色々学んでこの島に居るとそういう恐怖心?も薄れてきちゃうのかなって…俺はそれも『怖い』んすよね」

怖い、というのを情けないとは思いたくない。だって、恐怖心は当たり前の感情ではないか。
それを忘れてしまったら、何かに対する恐れや怖さが無かったら…物事の引き際も分からないし、命だって投げ出しそうだ。それは『怖い』。

「珍しいんすかね?えーと、まぁ変な占いかもしれませんが一つ」

ぺこり、と頭を下げつつ。占いの結果を今度は静かに待つ。
そして、シャッフルが終わってそのカードの結果を――…。


「え?正義?逆位置…?何か嫌な予感が…。」

えーー、という顔。これ、もしかしてよくないのでは?

表秤こころ > 「『怖い』と思い続けながら生きていくことは難しい。
 それに慣れていってしまうのは防衛反応の一種。」

──異能について占ってほしい。
そう言ってきたという事は恐らく彼が自分の異能について何らかの悩みを抱えている事に他ならない。
或いは『怖い』から来るものか…。

「能力について占った事はないからあまり確実な事は言えないけど……。
 まずこの正義のカード、このカードの意味は均衡、公正、公平、決断。
 情に流されずに何かを裁く、公平な事を意味するカード……。

 今引いたこの正義の逆位置、これの意味は悪意、均衡が崩れる、罪を負う、優柔不断、不平等。
 
 パイロキネシスの異能でしょ。貴方の異能自体のバランスが崩れる…?もしくは異能を使う場面で判断を誤る?
 
 どちらにせよ貴方の精神状態によって異能に良くない影響があるのだと思う……。」

異能は使用者の精神状態と密接にリンクしているものが多い。
精神状態が崩れれば異能にも悪影響がある事は想像に難くない。

他にバランスが崩れるもの……。

「でも、もっと単純に貴方の『怖い』って気持ちがこの結果に反映されてるのかもしれない。
 貴方は自分の異能についてもまだ『怖い』って思いながら使ってるんじゃないでしょうか?
 
 このカードが持つ意味にはまだ自信の喪失っていうのもある。

 ……異能の占いって難しい。」

火光雷鳥 > 「…ああ、俺はあまり頭良くないっすけど、占い師さんの言いたい事は何となく分かります。」

頷く。そう、どうしても年月や経験を積み重ねていくと慣れというのは生じるもの。
けれど、何かを『恐れる』気持ちをなくしてしまってはいけない、と何故だか強く思うのだ。

「…悪意、均衡が崩れる、罪を負う、優柔不断、不平等…。
…あ、うん。目覚めたばかりだし、まだ操作とか細かい制御は難があるけど。
バランスが崩れる…とはいえ、そこまで出力とか凄くはないしなぁ。
今度友人と模擬訓練する予定なんすけど、その時に異能主体で行くつもりなんで、それを暗示してそうで怖いな」

自らの精神状態で異能が不安定になったりバランスが崩れて自爆じみた事になったりするんだろうか?
うーーん、と考え込みつつ。異能に付いての知識が正直ド素人なので、まぁ考えてもあまり意味がないが。

「―――…それは…まぁ、怖いすよ。どんなに弱くてもありふれてても。異能って力が急に目覚めたらそりゃ怖いですって。少なくとも俺は喜びとかは無かったっす」

少しの逡巡の後、そうぼそりと漏らすように。占い師さんに何でここまで心で思ってることを漏らしてしまうやら。
あ、と気付いたように財布を取り出して。二つ占って貰った事だし、そろそろ見料を払おう。

「えーーと、それでお幾らなんすかね?学生が払える金額だとは思いますけど」

まぁ、そうじゃないとこんな場所で占いはやらないと思うし。でもお代金は気になるのである。

表秤こころ > 「模擬訓練なら心配ない。
 自分の異能がどういうものか、何回も使って死なない程度に悩めばいい。
 でも、相手に火傷とかさせちゃうと困る……。
 ……あそこの薬屋でも売ってる『黒百足軟膏』っていうのがすっごく火傷に効くから買っていくといいです。」

そう言って後ろに見えるドラッグストア…というよりも個人経営の薬屋を指さす。
備えあれば憂いなし。占いなんてものは未来に備えるためにある。

「急に刃物を一生手放すなって押し付けられたようなものだもの……。
 自分を刺してしまうかもしれない、人を刺してしまうかもしれない。」

人によっては便利に使える!見た目がかっこいい!などと喜ぶことも出来るだろう。
そういったものも否定はしない。自分だけが持つその力はきっと誇らしい。

「お値段は普通の占い一回と二回目半額のサービスで……。」

そう言って電卓を見せる。
大体、学食のBセット3~4回分くらいの値段。
他の店に比べればかなりリーズナブル。

火光雷鳥 > 「…いや、その相手が水の能力者なんで…ぶっちゃけ相性的には不利なんすよねぇ。
まぁ、そこは俺の努力と機転次第だとは思うんすけど。まぁ気をつけます。…あ、わざわざどうもっす」

何か、ドラッグストア…いや、個人経営のお店?を指差されてそちらを見遣りつつ。折角教えてもらったので今度買っておこうかと思いつつ。

「あーー成程。その例えはまぁ、分かり易いかもしれないっすね。
素人が刃物を持ったら危ないってのと今の俺は同じ感じかもしれない」

確かにコントロールできれば案外便利だろうし、もっと効率的だったり多岐に渡る使い方もあるだろう。
ただ、まだコントロールは荒く、出力も弱めで不安定なのは否めない。怖さのほうが大きいのだ。

「あ、了解です。じゃあ…(良かった、意外と良心的だった。相場知らんけど!)」

と、いう訳でお財布からお金を取り出して金額が丁度ぴったりあったのできっちりお支払いを。
支払いを終えればぐっと伸びをして立ち上がる。

「そんじゃー占い師さんありがとう。あ、俺1年の火光雷鳥っていーます。また占って貰えれば!」

と、一応は自己紹介をしておく。一期一会になるかもしれないが、また会う事もあるかもしれない。
そう名乗って会釈すれば、そのままゆっくりと家路に付こうと。尚、惣菜は買うのを忘れた。

表秤こころ > 「占わなくても負けるのが見える…。」

相性が悪すぎる……。
相手と彼の身体能力次第といったところか。

「まいどあり…また占いたくなったら来ると良い。
 私は表秤こころ。表ばかりで裏がない占い師。」

そういって家路に付く彼に会釈する。

異能占い……今後はやってみても良いかもしれない。

ご案内:「商店街」から表秤こころさんが去りました。
火光雷鳥 > 「…いや、何か占い師さんに言われるとすげぇ負けが確定したみたいなんで、勘弁してくれませんかね!?」

と、思わず泣き言が!いや、初対面の占い師さんに突っ込みするのも失礼だとは思うけどさ!

「了解、こころさん。表秤さん。それじゃまたいずれ」

と、彼女の名前をちゃんと記憶しつつ、そのままもう一度会釈して立ち去ろうか。

異能占いが彼女の選択肢に増えた事は勿論知らずじまいである。

ご案内:「商店街」から火光雷鳥さんが去りました。
ご案内:「商店街」に修世 光奈さんが現れました。
修世 光奈 > 先日、怖いけれど親切な先輩にアドバイスを貰った通りとはまた別の通り。
その先輩が働いているペットショップがある通りに光奈が現れる

「さ、て、と。やりますかー」

立ったままぐぐ、とストレッチ。
思考を、探し物へとシフトさせ、集中していく。
探すのは見た目としては『大きな星形のドックタグ』
落とし物として届いていないのは確認済みだ。

ということはまだ…どこかに落ちているか、あるいは誰かに拾われてしまったか。
ただ、後者であれば…言ってしまえば首輪の飾り程度を盗もうとする理由も薄いため、届けられていないのは不自然だ。

だから、まだどこかに落ちているのだと推測して。
まずは散歩コースであろう通りを、ゆっくり歩いていく

「とと、先にメッセージを、と…」

忘れるところだった。
どこかにメッセージを出してから…物陰を光で照らし、覗き込み。
時折犬の視点になるためしゃがんだりしながら、通りを捜し始める。

修世 光奈 > 「ん?あ、間違えた…」

しばらくして。
端末を見て情報を整理していると、場所を間違えた事に気づく。
別の依頼と混同してしまっていたようだ。

「いけないいけない。鈍ってるなあ…」

最近、彼といちゃいちゃしていたから色々鈍ってしまったのだろうか。
ただ、ここにもここで用事はある。

ずっと探しているある相手の痕跡があるかもしれない。
しばらく探してから、学生通りの方へと商店街を進んでいこう。

修世 光奈 > 相変わらず『名前』しか見つからないが。
それでも、進捗は進捗だ。
しっかりとメモに書き留めて、学生通りへと向かった…

ご案内:「商店街」から修世 光奈さんが去りました。