2020/10/19 のログ
ご案内:「商店街」に幣美奈穂さんが現れました。
幣美奈穂 >  
放課後、今日は委員会にも行く必要がなかったので、買い出しです。
修学旅行に行きたいのです。
商店街を草履の足元でとっことっこ。
お顔を左右にきょろきょろとしまして、お店を覗いたりするのです。

「・・はろうぃん・・」

美奈穂ももう、島に来て4年目。そういう行事も覚えています。
なにやら、カボチャが襲い掛かってくる怪異、お菓子をねだり奪い取ると消えるという不思議な怪異・・だったはずです。
お店に上がる幟や飾り、黄色や紫でとても楽しそうです。

「――節分の鬼の、亜種なのでしょうか?」

その答えはいまだに出てきません。

幣美奈穂 >  
「お菓子貰ったうえで悪戯を望むなんて変な怪異です」

こくりっ。
でも期間限定のカボチャを使ったお菓子には惹かれます。
ふらふらっと、ついつい洋菓子屋さんに近づいて、商品を見てしまいます。
季節もののお芋や栗も美味しそうです。
栗と言えば、今のうちに栗を買って付けとかないといけません。

人差し指を下唇に当て、じっと見てしまうのですけど。
はっ!
お顔をぶるぶると振りますと、呪物のように視線を釘付けるそれから目を瞑って視線を外します。
危なかったのです、囚われるところでした・・。

ご案内:「商店街」にレニーさんが現れました。
ご案内:「商店街」に雨見風菜さんが現れました。
ご案内:「商店街」からレニーさんが去りました。
雨見風菜 > 商店街をのんびりと、ポップコーンの袋を片手に歩いていた風菜。
ハロウィンの告知を見て。

「もうそんな時期なんですね。
 今年の仮装はどうしましょう」

そう独り言ちて、モンブラン味のポップコーンを一齧り。
豊満な乳房が死角になって、巫女服姿の少女は見えていないようだ。

幣美奈穂 >  
背を曲げて覗き込んでいたのを、身を剥がすように身体を持ち上げます。
この呪物からはなにも感じないのですけど美奈穂の日頃からの結界を抜けてくるのです。
きっと、とても力が強いものです。
と、心に涙を流して頭を挙げましたら、高等部にぽよよんっ。
反動でおっとっとっと、前に転びかけまして。
すわ、なにかしら、と。不思議に首を傾げさせながら振り返るのでした。

雨見風菜 > 乳房の下側に誰かがぶつかったような軽い衝撃。
しゃがんで見れば、巫女服姿の少女が転びかけていたようだ。

「あ、ごめんなさい。
 怪我はないですか?」

目線を合わせて、そう問いかける。

幣美奈穂 >  
振り返りましたら、ででーんとあるもの。
自分にもある我儘さんが、もっと大きな我儘さんなのです。
思わず、目をぱちぱちとしまして見てしまうのですけれど。
しゃがんでお顔が見えるのです。

「あっ、はい。
 あの、わたくしは大丈夫ですけど・・」

と、しゃがまれた様子に。ちょっと背伸びをしてみるのです。
オトナっぽいところを見せようとしているのです。
・・背伸びしてもオトナっぽく見えないのですけど。

雨見風菜 > 「そうですか、よかった」

ほっと胸をなでおろす。
風菜自信は軽くぶつかられた程度で、よろめきもしていない。

「見えていませんでした、ごめんなさい」

改めて謝る。
それにしても、何故背伸びをしているのだろう。
疑問に思いつつも、彼女なりの理由があるのだろうと口には出さない。

幣美奈穂 >  
なんでもないところで転んだりするのに、転びそうなときには転ばない。
以外に体幹はしっかりしている美奈穂です。

胸をなでおろす様子に、またお目めをぱちぱち。
そしてお顔を下げて自分のお胸に軽く手を当てます。
さらしで締めてあるので、そこまで大きくないですけど。
さらしを解いた時の自分のより大きそうです。

「ごめんなさい。
 わたくしも・・呪物から目が離せなくて。
 後ろ、気付かなかったのですの」

慌てて、両手を前にしてぺこりっときちんと頭を下げるのです。

雨見風菜 > 「では、これでおあいこということで。
 それにしても、呪物……?」

魔紡ぎの針を手の中に出して、辺りの魔力の流れを見てみる。
だが、何一つおかしな物は見当たらない。
疑問に思いつつ、視線を戻せば……そう言えばハロウィンの告知が視線の先だ。

「ああ、ハロウィンの告知ですか。
 もともとは、小さい子がお化けなどの仮装をして他所の家にお菓子を貰いに行くイベントだったそうですね。
 今の日本語圏では小さい子かどうかは問わないみたいですけど」

幣美奈穂 >  
何か、力あるものを手に持たれましたが、穢れとは感じないものです。
それなら大丈夫、と真面目(仮)な風紀委員です。

「ほら、これです・・!
 あっ、危険ですわ!
 それを見たら目が離せなくなりますから・・!」

と、ショーウィンドウに飾られているパンプキンクリームのモンブランを指さしましてから、
慌てて両手を開いて身体で隠すようにします。

「そう、はろうぃんです。
 南瓜頭の鬼からお菓子を奪い悪戯して払うという・・。
 ・・小さい子がするイベントなのですか?」

目をぱちぱちっ。
去年なども、お菓子を結構もらった覚えがあるのです。。!

雨見風菜 > 魔紡ぎの針に反応されたことには気づかず、『物体収納』の魔術でしまい直す。
目を離せない、というのは興味が有るからということではないだろうか。
とは言え、そんな指摘は口にせずに少女の振る舞いに微笑ましさを覚えて笑みが溢れる。

「ええ、何のために、だったかは覚えていませんが。
 もともとは、小さい子がするイベントでした」

ハロウィンの来歴を調べたことは有るが、今はあまり覚えていない。
まあ、今を楽しめればそれでいいだろう。

「まあ、することはちょっとした仮装パーティみたいなものです。
 危険なことは、この常世島ではあまりないでしょう」

幣美奈穂 >  
「邪なものは感じませんけど・・見たら、目が離せなくなりますの!
 お口の中も甘い感じになりまして・・!」

危険具合を一生懸命にご説明します。
秋の味覚がプロの手で作られたものは、それはそれは美味しそうなのです。

「わ、わたくし。
 もうちっちゃくありませんわ。
 もうオトナですものっ!」

ぐぐっと背伸びを一生懸命していますと、脚がぷるぷるします。

「・・ぱーてぃーなのですか?
 皆様が楽しむやつです?
 ――怪異のお菓子を奪ったうえで悪戯し倒すのではないのですか?」

トリック&トリート。
人っぽかったけれど、南瓜頭や魔女やミイラ男など。
そんな姿をした力があまりない怪異のお菓子を貰ったうえで悪戯をしてきた昨年なのです。
思わず、小さなお口をぽかーんとさせます。

雨見風菜 > 「邪なものを感じないのなら、呪物じゃあないでしょうね。
 そして……ああ、お菓子も見ていたんですね。
 でしたらその味を想像したりもしたのでしょう」

少女の必死さは、どうにも微笑ましい。
ショーケースに並ぶモンブランは、とても美味しそうに映る。

「あら、私はまだまだ自分は子供だと思っているんですよ。
 色々と、考えが足りませんしね」

とは言え、大人になったからと思慮深い行動が急にできるわけでもないが。
……少女の足が震えている。
転けないだろうか、心配になりながらも。

「ええ、みんなが楽しむパーティですよ。
 お化けや怪異の仮装をして、お菓子を貰って。
 悪戯は、お菓子を用意できなかった人にだけ、ですよ」

幣美奈穂 >  
「そ、そんなこと・・。
 だって、見たら足が止まってしまいますのよ?
 目を逸らすのも大変だったのですよ?
 わたくし、そんな食いしん坊さんじゃ・・」

広げていたお手てが縮んで胸前で猫のようになってしまいました。
少し伏せ気味で上目に目の前のオトナな感じの女の人のお顔を見るのです。

「―-!
 もしかして、わたくしの方がお姉様?」

もう外で言えば中等部生な年齢です。
常世島だと、年齢と外見が合わない人もおりますので、そういう人かしら?
ともちょっと考えて、小首を傾げさせます。

「そ、そ、そうだったのですか?
 わたくし、去年も一昨年も。
 この商店街で、そういう恰好の怪異に『もうしません』と言うまでお腹擽って、
 そんな風紀活動してましたのに・・」

4年目にして知る真実。
商店街の方々に微笑ましく思われていたのでした。

雨見風菜 > 「食いしん坊じゃなくても、美味しそうなものに目を奪われるのはよくあることですよ。
 男の子も、女の子も、大人も、子供も」

恥ずかしくない、と諭すように。

「ふふ、どうなんでしょう。
 けれども、自分の不足を認めるのは大事なことなんですよ」

風菜は16。
見た目がアテにならない常世島。
そんな中でも、そこいらの通行人を捕まえてどちらが大人かを聞けば、ほぼ満場一致で風菜が大人と言われるだろう。
まあ、男連中は身体目当てが半分くらいいそうだが。

「あら、そうなんですか。
 人間の文化を勘違いした怪異なのか、やりすぎたのか。
 どちらにしても、懲らしめることは必要です。
 頑張っていたんですね」

笑顔で、彼女のこれまでの苦労を労う。
実態は知らないが、まあ風菜にはどうでもいい。

幣美奈穂 >  
「・・わたくし、食いしん坊じゃないの?
 当たり前のこと?
 ――!」

確かめるようにゆっくり言いますと、こくり頷きまして。
お顔を上げて目をきらきらと輝かせます。
普通のことなら、呪物ではないのでしょう。
そろ~っとお顔を後ろに、目の隅に入りますと。
あわててぱっとお顔を前に戻すのです。
またじっと眺めてしまいそうになったからです。
まだお話している途中なのです。

「――不足なところ・・こう、もうちょっと大きくなれましたら・・」

もう、脚のぷるぷるが随分大きくなってます。
それなのに続けながら、片手の平で自分が思う身長を示そうと手を上に延ばします。

「えt?、アレはやっぱり怪異だったのですね!
 はい、きちんとメッてしました。
 わたくし、風紀委員ですもの」

えっへん、と胸をちょっと張りましたら。
少し後ろによろよろとよろけてしまうのです。

雨見風菜 > 「ええ、食いしん坊じゃなくても」

こちらもこくりと頷いて。
やっぱりまだまだ興味津々のようだ。

「……足、大丈夫です?」

足の震えが大きくなっている。
そろそろ転けそうな気がしてならない。
身長の低さも、気にしているようだが……

「あら、風紀委員なんですね。
 お仕事、お疲れさまです」

後ろによろけるのはちょっと心配になりつつ。
それにしてもこんな中学生くらいの子も風紀委員なんだ、と感心したりもして。

幣美奈穂 >  
両手を胸の前に重ねて、少し呼吸です。
・・ちょっと締め付けが強めなのでちょっと苦しいです。

「あ、足ですか?
 な、なんでもないですわ・・」

視線をそっと横に反らしながら、踵をゆっくりと付けます。
背伸びなんてしてませんでしたわ?
と、しらを切ろうとするのです。

「そうなんで、大変なんです!。
 この前も、なんか朧車さんとかが・・。
 なんかたくさん叱られてしまいました・・」

大変です、とお胸の前にぎゅっと軽く握ったお手て。
ですけど、最近を思い出しますと・・朧車が現れた時は、
なんか週3で委員会で叱られた覚えがあって、
ちょっとずつしょぼんとした様子になってきてしまいます。

雨見風菜 > 何か、少し苦しそう?
巫女服、といえば晒し……それがきついのだろうか。
少なくとも自分と同類ではあるまい。

「分かりました、そういうことにしておきましょう」

その実バッチリ見ていたのだが。
足の震えまで含めて。

「ありましたね、朧車騒動。
 腕自慢の人たちが倒しに行ってましたが……
 無理はしちゃ駄目ですよ」

これまでの会話で、戦力にはならないのだろうというのはぼんやり分かった。
なにせ、擽りの刑だ。
そんな少女が戦力になるわけがない。
戦闘の出来る知人の少女を思い浮かべても、かけ離れている。
寧ろ教師の少女に近いのではとも。

幣美奈穂 >  
「そうなのです、そういうことなのです」

きりっ。
背伸びして背を大きく見せようなんて子供っぽいこと、してないのです。

「猫伯爵様と追っかけられたりして大変でした・・。
 あと、気付いたら飛んでるお姿とか見かけましたわ」

無理しません!、と「はいっ」と元気なお返事をします。
朧車の乱の際にはなぜかずっと一緒だったケットシーの猫伯爵様。
お住まいの周辺が静かに戻ったとあっさり裏常世渋谷に帰っていったのです。

「――ここの、パンプキンモンブラン、美味しいかしら・・。
 でも、1個450円は・・」

ちょっとお高い、としょぼんとするのです。

雨見風菜 > 実に微笑ましい。
バッチリ目撃しているのに今更である。

「それはそれは、大変でしたね」

実のところ、風菜は朧車を直接は見ていない。
戦力のない自分が行けば足手まといになるのは間違いない。
まして囚われれば助けを待つのみだ。
しかしながら、この少女は何度か遭遇したのだろう。

「そうですね、結構なお値段ですよね。
 その代わりに、というのもなんですが……ポップコーン、如何です?」

と、モンブラン味のポップコーンを勧めてみる。
袋にポップダディーという店のロゴが描かれている。

幣美奈穂 >  
「こ~んなおっきなお顔の朧車さんもいたのですわ」

両手を背伸びまでして広げて動かして、驚いたお顔を見せます。
美奈穂が話すと、朧車もなんか少しメルヘンチック。

「そうなのです・・洋菓子は作った事、ほとんどないですし・・。
 あっ、ぽっぷこーん!」

珍し気にまじまじとお手元のポップコーンを見るのです。
あまり洋菓子系を口にしませんので、珍しいのです。
食べてよろしいの?、いいですの?
と、ちらちら視線を女性のお顔に向ける仕草は、子犬が待てをされているような雰囲気です。

「えと、頂きます・・!」

そぉっと手を伸ばして、ポップコーンを1つ摘まむのです。
それをお口に入れまして、両手の指を揃えて口元を隠しながら。
しゃくっ。
――甘いお味に、目がきらきらとしてくるのです。

雨見風菜 > 「そうなんですね。
 色々居ると聞きましたが、そのうちの一つなんでしょうね」

そう言えば、討伐に参加していた知人が言っていた。
『一体、やばい個体が居る。幸い暴れまわる他の個体とは違うが』。
確証はないだろうが、その個体かもしれないなと思って。

「ええ、どうぞ」

遠慮がちな少女に、再度勧めて。
少女が手を伸ばし、何も言わないながらも美味しいと雄弁に語る表情に満足気に微笑む。
そしてこちらも一つつまんで口に入れれば、モンブラン味に恥じない甘さが口の中に広がる。

幣美奈穂 >  
うんうんっと頷くのです。

「お話してくれるからってお煎餅食べながら聞いたり、お茶かけちゃったりしたら。
 急に怒ってきて大変だったのです・・」

そして、委員会でもがっつり叱られたのです。
しょんぼり案件でした・・と、しょんぼりした風を一瞬見せましたけど。
ぱっ、と明るいお顔にすぐ戻ります。
しょんぼり案件は頭の隅に大事に収めておくのです。
そのまま収めたことを忘れるかもしれませんが――!

「もぎゅもぎゅ・・美味しいです!」

頂いた1つを、大事に大事にお口の中でかみしめます。
それがお口の中から消えていきますと・・喜んで振られていた尻尾が、徐々に垂れていく感じ。
尻尾はないですけど。
最後にもぎゅっとごっくん。
お口の中の幸せがなくなっちゃった・・としょもっとした様子を見せてしまうのです。