2020/10/20 のログ
■雨見風菜 > 「それは怒ります。
特に、喋りだそうとした時にそういうことをすれば尚更ですね」
知らずしらずに正鵠を射る。
ただ、少女にその自覚があったのかどうかだが。
「ふふ、それじゃあ……」
ポップコーンを持っていない手から、『物体収納』していた未使用のナイロン袋を出して。
片手で器用に開き、裏返してポップコーンをある程度掬い。
そうして元に戻し、袋にある程度入ったポップコーンを少女の手に握らせる。
「せっかくですし、もうちょっとどうぞ。
あちらの方にポップダディーという店がありまして、これ以外にも色んな味が有るんですよ」
言って、ポップコーンを買った店を宣伝。
店の回し者ではない。
■幣美奈穂 >
たじっ。
それは委員会の会議室でも叱られた事なのです。けど・・。
「ほ、ほら!。
じっくり聞きます時とか、お菓子とお飲み物が必要だって!。
わたくしは見たことありませんけど、映画やドラマを見る時は必要だって!」
わたわた、言い訳なのです。
一度やってみたくて、やっちゃっただけなのです。
「――」
お口の中の余韻をかみしめながら、何をするのかしら?、と。
袋が出てきて、中に幸せのポップコーンを入れられるのを見るのですけど。
それを渡され握らせられまして。
「えっ、よろしいのですか?
他にも・・?」
どきどきと、示された方角を見るのです。
なんとなく贅沢品と匂いを我慢して通り過ぎていたお店の1つでしょうか?
ぽっぷこーんだんて・・小さく口に呟きます。
なんか、渋格好いい男性が、地獄の門のようになってますけど。
■雨見風菜 > 「映画やドラマと、人の話を聞くときとは違いますよ。
お菓子と飲み物が必要な時もあれば、そうでないときもあるんです。
少なくとも、一方的にやっちゃ駄目ですよ」
朧車相手なら、そうなっていただろうと予想を付けて。
「ええ、甘い味だけじゃなくて醤油バター味やたこ焼き味なんていうのもありますよ。
ポップダディー、ポップコーン専門店です」
まるで店員のような宣伝。
信じてください店の回し者じゃないんです。
■幣美奈穂 >
「はい・・お煎餅の音が煩くてよく聞こえませんでした・・」
しょんもりです。しょんもり案件なのです。
黒い瞳がついつい、うるっとなってしまうのです。
見た目にも肩を落として、叱られた子犬が如くです。
頭の中で、スアマにしといたら・・とか思うのです。
「お、お祭りの味です・・!
ぽっぷこーん、お祭り屋さんです!」
少しおののきます。
頂いたポップコーンの入った袋を握りしめまして、ちょっと興奮です。
修学旅行に持っていくおやつにしてもいいかもしれません!。
■雨見風菜 > 「じゃあ駄目ですね。
それは怒られます、間違いなく。
最初から用意されてもらっていたり、勧められたりしたなら兎も角、自分からはやめましょうね」
言い過ぎたかな、とは思うものの。
同じ失敗をしても意味がない。
心を鬼にして諭してみよう。
「ふふ、選ぶだけで楽しいですよ」
なにせ普通なら塩・バター・キャラメルくらい。
だがポップダディーはとりどりの色と味のポップコーンで迎えてくれる。
ポップコーン好きにはたまらない店だ。
■幣美奈穂 >
お顔がちょっと伏せてしまいます。
それでも、潤んだお目めでちらっ、ちらっ、とお顔を見るのです。
「で、でも。
熱いお茶をかけちゃったのは、猫伯爵様です・・」
もごもごっと、当時一緒にいた猫伯爵様にも叱られ案件お裾分けです。
美奈穂は褒められ案件の方が好きなのです。
「わぁ・・あの、500円でどれぐらい買えますかしら?」
旅行のおやつ代です。
500円分の材料を買って自分で作ろうと思っていたのですけど、
お口の中が既にぽっぷこーんです。
■雨見風菜 > 少女の伏せた顔、潤んだ目に、良心がチクチクと痛む。
「だとしても、ですよ。
話をしようとした時に邪魔されるのは、貴女も嫌でしょう?」
言い訳無用とばかりに。
まあ、事情は知らない以上信じるほかないけども。
「500円だと、一種類だけですね。
この袋いっぱいですけども」
ひょいと、抱えていたポップコーンの袋を見せる。
三種類あるサイズの一番少ないサイズだが、残っているだけでもかなりの量だ。
■幣美奈穂 >
「はい・・次からはスアマにしますの・・」
反省している風情・・ぽろり、考えてたことが漏れちゃいます。
もっちもっちとなっちゃうかもしれません。
「1種類だけ・・。
むむむっ・・」
お悩み案件発生です。
結構たくさんなのですけど・・それだけで修学旅行中は厳しいのです。
お菓子交換も大事な要件ですし・・。
「むむむー、むむむなのです・・」
眉をぎゅっと寄せて真剣に悩みます。
このポップコーン事件、修学旅行ではなく、委員会でのおやつにした方がいいのかもしれません。
■雨見風菜 > 駄目だこれ。
全く理解できていない。
「駄目ですよ、言ったでしょう?
準備されているか、勧められるかしたときだけって」
呆れた顔がもしかしたら出ているかも知れない。
声を荒げる事なく諭してはいるつもりだが。
「実際に悩ましいものなんですよね。
色々と目移りしてしまいますし」
ポップコーンはポップコーンで……確か20種類はあったはず。
いずれにしろ悩むのは間違いないだろう。
■幣美奈穂 >
がーん、スアマもダメだなんて・・!
「あの、わたくしがご用意しておきますから・・。
美味しいのですよ?」
おやつの時間に我慢するのは大変なのです。
お腹がくぅ~ってなるのですよ?
だめ?、と小首を小さく傾げさせて目で訴えるのです。
「・・お姉様はどうやって決めたのですか?
わたくしだと、ずっと悩んじゃいそうです・・」
こういう時は、人に尋ねて助言を頂くのです。
美奈穂は判らないことを素直に聞くことができる子なのです。
■雨見風菜 > 「一緒に食べるのならいいと思います、今みたいに。
何にせよ、相手の話を妨げないのが一番ですよ」
自分が相手の分も準備するなら、それでいいだろう。
兎にも角にも重要な部分は言った。
「私はその時の気分ですね。
まあ、これ一つだけ買ったわけじゃないんですけども。
決まらないなら、目を瞑って選んでみるとかもいいですね」
残りは『物体収納』しているため、傍から見ればこのポップコーン以外に持っているようには見えない。
それはそれとして、いつもの自分の選び方を教えるのであった。
■幣美奈穂 >
――そういえばよかったのですね、とぴーんとひらめいたお顔です。
「わたくし、きちんと朧車さんにも差し上げましたの!
・・気を付けます・・」
袋を開ける音から食べる音、お茶を零したり猫伯爵様の携帯電話が鳴ったり。
おっきな朧車さんのお話するのを悉く邪魔してしまったのです。
目をすぅ~っとついつい逸らしてしまいます。
「目を瞑って・・!
人生を、賭けるというやつですわね・・」
ほうほうと、感心しましたように頷きます。
今日の委員会のおやつは、とそうやるといいかもしれません。
できれば、買った中身も開けるまで自分が分からないとよさそうです。
・・こうして、新たな犠牲者を生み出すのです。
■雨見風菜 > 朧車が、果たして食べることができたのだろうか。
「ええ、次からは気をつけましょうね」
この様子から、どうやら図星だったよう。
まあ、これでよく分かってくれたと思いたい。
「まあ、そんなものですね。
どうしても嫌いなものならもう一度やり直せばいいですし」
わざわざ嫌いなものを買う必要はない。
どうせ自分で食べるものなんだし、と風菜は呑気だ。
少女が何を考えてるかは知る由もない。
■幣美奈穂 >
次に出会えることがありましたら、隙を見てまずはお口にスアマを突っ込みましょう。
そう決意して、真面目なお顔でこくりと頷きます。
「はい、次から機をみつけますわ」
ばればれなのに気づかない幸せな子なのです。
「ありがとうございます・・今度、試してみますわ。
そういう時は・・上司の方に全部差し上げます」
頭をぺこりと下げるのです。
嫌いなものは仕方がないので、係長さんに差し上げることで解決です。
「修学旅行に持っていきます分は・・やっぱり、手作りにしておきます。
その方が沢山持っていけてお裾分けとか交換とかできますから・・」
500円全部がポップコーンは残念ながら諦めるのです。
■雨見風菜 > なにかずれたような答えが聞こえた。
だがまあ気のせいだろう、と看過したのは果たして吉か凶か。
「いや、別にそれを買わなきゃいけないわけじゃないですよ。
そんな罰ゲームでもないんですし。
手作り……まあそうですね、制限があるならそっちのほうがいいでしょう」
そもそも守る必要があるのだろうかとちょっと思ってしまうが。
風菜自身、金額制限を守るのは小学校で卒業している。
とはいえポップダディのポップコーンではすぐバレてしまうだろうが。
「……でも、今貴女に渡したみたいに小分けにすればいいのでは?」
■幣美奈穂 >
え~?、と目を大きくさせてしまいます。
お手てを広げて説得です。
「そんな、判らない方が楽しそうですもの!
ほら、皆さんの前で開けていっしょにわくわくしましたり・・。
お泊りって楽しみです!」
本島みたいに他の地域に出かけるような修学旅行ではない、島内での合宿な常世学園の修学旅行。
でも、旅行なんてほぼしたことがない身では楽しみなのです。
「小分け・・きちんと500円分に小分けできますでしょうか・・」
お手てに持った袋を見るのです。
この袋の中の出、お幾らぐらい分になるのでしょうか。
と、変なとこで真面目なのです。
■雨見風菜 > 「まあ、それでいいならいいのでしょうが」
実際問題そのあたりは個人の自由だ。
無理に押し付けるものでもない。
「別に厳密に見ているわけではないですし、少しくらいオーバーしても大丈夫でしょう」
心配なら量を測ればいい、とは言わない。
だがこれは、真面目な彼女にとっては悪魔のささやきかも知れない。
実際風菜の清楚さの裏にもう一つの顔があるのは違いないのだが。
■幣美奈穂 >
「皆さんできゃぁ~となるのとか、楽しそうです!」
・・そうなったら、また委員会で叱られ案件になるかもしれませんけど。
そこまで考えてないのです。
「一人だけたくさん持っていったらダメなのです」
きりっ。真面目な風紀委員さんのお顔なのです。
でも、半分ずつとか、1/3ずつとかなら・・。
そわそわと、手に持った袋をちらちら見ながら考えます。
袋を少し開けて中を見て、ぎゅっと目を瞑って袋を閉じます。
甘未に悩むお年頃なのです。
■雨見風菜 > 「少しですし、大丈夫とは思いますけども。
まあ、そこは個人の自由です」
無理強いはしない。
あくまで、提案でしか無く、決めるべきは本人だ。
果たして、少女はどうするのだろうか。
「あら、もうこんな時間」
気づけば話し込んでいた以上、結構時間が経っている。
そこで帰ろうとしかけて、ふと気付く。
「そう言えば、名乗っていませんでしたね。
雨見風菜といいます」
果たして、風紀の一部で話題に上がった痴女の名と同じだが。
この少女は結びつくだろうか。
■幣美奈穂 >
「う、うぅぅ・・」
また眉を寄せて悩んじゃいます。
ちょっと身体がくねくねっとして、心の中の良心が戦っているのです。
「――あっ、お店が・・」
急がないと、夕方のタイムセールスの時間になってしまいます。
そう、タイムセールスの戦場となる時間、
その時になると歴戦の勇者(奥様)たちに太刀打ちできなくなります。
その前にお買い物を済ませませんと・・!
「あっ、はい。
わたくし、幣美奈穂ともうします・・!」
悩んでいた眉がぱっと腫れまして、ぺこりんっ。
反射的に丁寧に頭を下げるのです。
美奈穂は委員会でもお子様扱いされていますので、そういう風な話は聞かされないのです・・。
■雨見風菜 > くねくねともどかしいだろう少女が微笑ましい。
そして風菜が時間を気にするのならば、少女もまた時間を気にしていたようだ。
店……と聞いて思いつくのは夕方の値引き時間。
小さな体で果たして買うものにありつけるかはわからないが、とりあえず健闘を祈るだけはしておこう。
実際問題、痴女の名前を知っていたとしても、結びつかない可能性は高い。
問われれば肯定はするのだが。
それはそれとして、名乗り返された名前をしっかりと覚えて。
「美奈穂ちゃん。
では、また縁があれば会いましょう」
言って、風菜は女子寮へと帰っていくのであった。
■幣美奈穂 >
急ぎませんと、買い終える途中で戦士な奥様方に遭遇しそうな時間です。
それに気づきますと、それはそれでそわそわしてしまいます。
「はいっ、風菜お姉様、教えて頂いてありがとうございます」
ぺこり、とまた頭を下げるのです。
胸の前で小さく手をふり見送れましたら。
急いでお買い物するお店にとぱたぱたっと、大人の早足程度の駆けっこで
お店に急ぐのでした
ご案内:「商店街」から雨見風菜さんが去りました。
ご案内:「商店街」から幣美奈穂さんが去りました。