2020/10/27 のログ
ご案内:「商店街」に幣美奈穂さんが現れました。
幣美奈穂 >  
授業も無事に終え、今日はおやつの後から風紀活動な美奈穂です。
やる気一杯なご様子で、のっしのっし(美奈穂の心の中で)と、
やっぱり他の人様より遅い、小幅でおっとりした足取りで商店街になのです。

はろうぃん、何か日頃見かけない怪異をこの時期だけ見かけるのです。
それに注意をするためな風紀活動なのです。

――さっそくっ!
何か、お口に牙が生えて血を垂らしている、マントを来た怪異さんがおりました。
その怪異が、美奈穂と同じぐらいの年頃だと思われる無辜な市民に両手を上げたのです!

「だめ、だめだめですわっ!」

美奈穂はぱたぱたと慌てて止めに入るのです。
間に入って、両手を広げるのです。

幣美奈穂 >  
『と、トリック・オア・トリート?』

と、なんかびっくりしたらしい怪異さんが声をかけてきます。
後の学生さん・・美奈穂よりちょっと大きかったのです・・も、どうしたの、と
びっくりしたお顔です。

「知らない人がお菓子を渡そうとか、悪戯を望みますとか。
 こう、こう・・そう、こうじょりょーぞくに反します!」

むふぅ、と美奈穂はびしっと怪異さんにお伝えするのです。
・・美奈穂の感性では普通の人と感じる怪異さんです。
存在を誤魔化すのが上手な怪異なのでしょう。

『え?、いや、ハロウィン・・』
「えいっ!」

なんかおずおずと両手を上げるようす。
襲うつもりなのでしょうか、美奈穂は素早く?三番叟鈴付きな懐刀の先で、怪異さんの腋をつんっ!
悪い事をする前に止めれば、改心する可能性は高くなります。
美奈穂はむやみやたらにお祓いする退魔師ではないのです。

「はろうぃんの怪異としてきたのでしょうけど。
 ここで悪い事は駄目なのです!」

避けようとする怪異さんも、鍛えた美奈穂の腕前なら3突きに1回は突けます。
なんか、全体的には前にお買い物をしたお店のおじ様に似てますけど。
常世学園では怪異も人も仲良くしないと駄目なのです。

幣美奈穂 >  
「知らないから駄目なのです。
 ほら、きちんと怪異さんも自分を紹介しまして。
 そしてご挨拶にってお菓子を渡せば大丈夫ですよ?」

きちんと、どうすればいいかも怪異さんに教えてさしあげます。
まずは挨拶から。
それが社会で生きるという事です。

『えぇえ~?』

となんか躊躇う怪異さんに、また懐剣の先を向けるのです。
そうしましたら・・。

『え~と、あそこのお店のバンパイアです。
 ハロウィンですので、お菓子を配ってますけどどうですか?』
『えぇ・・まあ・・ありがとう』

なんかぎくしゃくとして、美奈穂の方をちらちら見ながら、
ばんぱいあさん・・確か、西洋の血吸い怪異さん・・が学生さんに挨拶して、
両手でお菓子を差し出します。
学生さんも美奈穂をちらちらみながら、ぎこちなく受け取ります。
そのご様子に、美奈穂はうんうんと頷くのです。

幣美奈穂 >  
「ばんぱいあさん、この近くにお店あるのですか・・?」

美奈穂は見かけたことがなかったので、どのお店かしらときょろきょろしますと。

『えと、美奈穂ちゃん。
 すぐ近くのお店やってるバンパイアだけど。
 君もお菓子はどうかい?』

と、慣れたらしい怪異さんが少しにこやかにお菓子を差し出してきます。
会ったことないと思いますけど、お名前しっていてちょっとびっくり。
でも、お菓子をくださるそうです。

「ありがとうございます!
 頂きます、バンパイア様!」

美奈穂は凄く冷静に(外から見るととても嬉しそうに)、ぺこりと頭を下げまして、
お菓子を頂くのです。
あっ、中はクッキーさん!
後でいただきましょうと、袂にそれを入れておくのです。

「いいですか。
 ここだと人を襲ったらダメなのです。
 お菓子渡して悪戯されたかったら、きちんと挨拶するのですよ」

美奈穂、今、とっても風紀委員らしいのです。
『そうするよ』と(苦笑を浮かべた)バンパイアさんに頭を撫でられるのです。
今日、もう5つも活動してお菓子を頂けました。

幣美奈穂 >  
そしてのこのこと、風紀活動を続けるのでした・・。

ご案内:「商店街」から幣美奈穂さんが去りました。