2020/12/17 のログ
ご案内:「商店街」に藤巳陽菜さんが現れました。
藤巳陽菜 > 煌めくイルミネーション、クリスマスムードの漂う商店街。
特売のチラシを片手にそこを進むのは蛇の下半身を持つ一人の生徒。

「寒……。」

ダッフルコートにニット帽子、マフラーに手袋。
上半身の厚着に比べてその下半身は剥き出しで寒そうに見える。
実際は魔術による保温がなされているので服を着ている程度にはなっていて何とか行動出来ている。

だが、それでも寒いものは寒い。

「……嫌になるわ。」

藤巳陽菜 > 冬は嫌い。
冷たい地面と広く接するこの蛇の長い体はすさまじく体温を奪う。
下半身に纏える衣服はなく、下手に布でも巻こうものなら進むことすら難しくなる。
この身体は冬を生きるのにはどうしようもなく向いていない。

「……早く終わればいいのに。」

煌めくイルミネーション、何となく浮き足だった様子の人々。
友人も知り合いも少ない陽菜にとってはこの光景は毒でしかない。
特売をやっている八百屋にたどり着いた。

特売の白菜で作る鍋だけがきっと温かい。

ご案内:「商店街」に照月奏詩さんが現れました。
照月奏詩 >  
 ほとんど買ったり食堂で食べたりしているがまれにこうして自炊するために買い物に来たりしている。
 といっても料理スキルなどお察しも良いところ。適当に煮ればなんとかなる野菜を購入に来たのである。
 そんなわけでちょうど特売だった八百屋に足を運んだのだが。どうしても目立つ容姿の少女を見かけた。

「どうしたよ、良い野菜見つからなかったか?」

 年齢もそうは離れていないようなのでそんなことをいって話しかけた。
 寒さか毒だと感じていたのか。その様子をせっかく買い物に来たのに良いのが見つからないというのと勘違いした模様。 
 そう声をかけてからこちらは野菜を見ている。どれがいいとか悪いとかわからないのでとりあえず大きい物を探そう。

藤巳陽菜 > こちらの白菜は詰まってる……買うならこちらだろうか。
早めに買ってしまおうとても寒い、そんな事を考えていると声をかけられた。

「……えっ!?あー、そんな事はないけど。」

誰だろう?野菜見てるしお客だとは思うけど……。
もしかして知り合いだったりするのだろうか?
……同じ授業とってたりしたのかもしれない。全然記憶にはないけど……。

「この白菜とか巻きがしっかりしてるし良さそうだと思うわ。
 えっと……今日は何作ろうとしてるの?」

知り合いかもしれない、頭の中をぐるぐるさせても全然出てこない。
初対面かもしれないどあった事ある人だったら気まずいし……。
……そんな彼が何の野菜を見てるのかを見る。

照月奏詩 > 「ん、そうか。なんか浮かない顔してるっぽかったからさ」

 なんともないならよかったと少しだけ視線を向けて野菜を見ていたが。
 声をかけられれば少しだけ上を見て。

「……野菜煮込み、もしくは野菜炒め。料理スキルゼロだからさ」

 野菜って煮るか焼けばなんとかなるしと苦笑いを浮かべて。すすめられた白菜を手に取る。

「へぇこういうのが良い奴なんだな。せっかく薦めてもらったしこれ煮るか。ありがとな。そういえばそういうあんたは何作るんだ。この季節だしなべとか?」

 とここまで話してから思い出したように少しだけ笑って。
 悪い悪いと空いている手を顔の前で縦に。よくある謝罪のポーズ。

「っていきなり話しかけられたらビビるよな。なんか浮かない顔してるっぽいのが見えたから話しかけちまっただけ。驚かせて悪かった」

 ふつうに会話してしまっていたが落ち着いて考えるとそりゃ驚くと自分で思った為そう謝罪をした。

藤巳陽菜 > 「ええ、鍋とかあとシチューとかに入れても美味しい。
 特売で安いし鍋は味替えたら永遠に食べれるし本当に簡単だしおススメだと思うわ。」

この時期の鍋は本当に美味しい。
鍋の素を買わなくても水炊きも美味しい。

美味しいし温かい。

「そんなに浮かない顔してた?……心配させてしまってこっちこそごめんなさい。」

軽く頭を下げてから自分の顔を手袋越しに少し触れる。
……寒い時期はどうしても憂鬱になるけど人に心配かけるほどとは。

「で、でもそこまで悩んでたとかじゃなくて……ただ、早く冬終わらないかなって。
 ……私って見ての通りこんな身体じゃない?どうしても寒いのは苦手だから……。」

言い訳するみたいになるべく明るく言うように心がけて言う。
寒い、寒くてつらいのは本当。

照月奏詩 >  
「だよな、似て調味料につけて食えばいいし料理スキルゼロとしてもうれしいわ……でもシチューもいいよな。ルー買えばいいし」

 それなら間違えようもない……焦げなければ。それがある意味1番問題であるわけだが。
 浮かない顔。といっても自身がそう感じただけで本当にしていたかは何とも言えないが。その理由を聞けば納得したように。

「いや、別に謝る事じゃないって。それにしても寒いか。あんな風になってるのも少し納得するわ。蛇ってそういえば冬眠するもんな。それで苦手、てかさむがってたわけか」
 
 なんか大変なんだなと納得したようにうなずいて。
 それから考えるようにして少し唸る。

「あれだよな、ズボンというかそういう服着ると滑ってとてもじゃないけど動きにくそうだし。難しい問題だよな」

 道具だとかで代用しようにもそういう道具など聞いたこともない。
 本当に難儀な問題だなぁと

藤巳陽菜 > 「私もこの島に来て自炊始めて最初の冬はずっと鍋してたし、何だったら今も鍋ばっかりしてるから。
 ……本当に助かるわ鍋。」

鍋がこの世界になければもう冬眠して冬を過ごしていたかもしれない。
……実際は冬眠は出来ないのでただの冗談だけども。

「私はまあ冬眠はしないのだけども……ラミアの子たちは冬の間は籠る子もいたりするし。
 元の世界に冬が無かった子とかは冬眠も出来ないし寒さに弱いし凄い可哀そうだからそれと比べればマシだけど。」

そんな子たちと比べるとまだマシだと思う。
寒い事を知ってるしある程度魔術で防げるし……。

「試しにやったことあるけど本当に滑るというかまともに進めないのよね。
 一回履いたままでも大丈夫な服作ってみようっていう話になった事もあったんだけど上手くいかなくて……。」

ノウハウもないし……詳しい知り合いの伝手もなし。

「でも、一応魔術で最低限の保護はしてるからなんとかなってるんだけどね。」