2020/12/22 のログ
ご案内:「商店街」に神樹椎苗さんが現れました。
ご案内:「商店街」にさんが現れました。
神樹椎苗 >  
 クリスマスのイルミネーションに彩られた商店街。
 本番を目前にしたこの日、椎苗は商店街に設置されたサンタ人形の前で待ち合わせをしていた。
 ツリーを見に行こうという約束をしたので、わざわざ日の暮れる時間を待っていたのだ。

(――別に、待ち合わせでなくても、寮から一緒に出ればよかった気もしますが)

 同じ寮生同士、一緒に出掛けるにも不都合はないはず、なのだけれど。

(まあ、別になんでもかまわねーんですけどね)

 少女が今日を楽しみにしていたのはよく伝わっている。
 かくいう椎苗も、この日のためにしっかりプレゼントを用意しているのだ。
 寒空の下、多少待つ事くらい、なんでもない事だった。
 

> 「しーいーなーちゃーん!」

態々待ち合わせだが、これはこれで風情がある、と

「おまーたーせー」

ぜいぜいと息を切らして、てには紙袋を手に現れた幼女

神樹椎苗 >  
「ん、きましたね」

 いつものように元気な声。
 そちらを見れば、少しまばらなヒトの中から現れる少女。
 手には紙袋を提げている。

「別に待ってませんよ。
 迷わないで来れたみてーで何よりです」

 対するこちらは、いつものポシェットだけで、手ぶらだ。

「それがプレゼントですか?」

 そして、手に持ってるのが見えればそう聞くのも仕方のない事。
 一体何をプレゼントしてもらえるのか、楽しみでないと言えばうそになるのだ。
 

> 「えへへ、そうそう迷子にならないよしーなちゃんー」

笑いながら拗ねるように頬を膨らませ。

「えへへ、うん、プレゼント、頑張って探したんだー」

にこにこと笑いながら紙袋をドャァと構え

神樹椎苗 >  
「迷子にならないなら何よりです。
 普段より人が多いですからね」

 扶桑百貨店や常世渋谷に比べると、多少ヒトの数はまばらとは言え。
 それでもイベントの時期だけあって混んではいるのだ。

「ふむ、それは期待できそうですね。
 しいもしっかり用意しておきましたから、楽しみにするといいですよ」

 そう言いながら、左手を差し出して。

「さ、行きましょうか。
 道はわかっていますが、はぐれると面倒です」

 

> 「えへへ」

褒められたとわかれば満開の向日葵のように笑い。

「えへへ、期待してる」

手を伸ばされたら、手袋を外し

「えへへ、しーなちゃん、あそぼ!」

今日も、楽しくなりそうだ

神樹椎苗 >  
「はいはい、遊びましょうね」

 と、困ったように笑い返しながら、手を繋いで歩き出す。
 商店街の中は、どこもきらきらとイルミネーションが光っている。
 小さなツリーや、リースがどこの店先にも飾ってあった。

「時期だから当然ですが、すっかりクリスマス一色ですね」

 眺めていると華やかだが少し眩しいくらいだ。

「この先の道を曲がって、路地に入っていくんですよ」

 と、タバコ屋さんの横にある細い道を指さして。
 

> 「うん」

純粋な顔で頷く

祭り的な空気にウキウキと楽しそうに笑うようぢょ

「わたしはー、しーなちゃんと、一緒だから、楽しいよ?」

跳ねるように、スキップでもしそうだ

「はーい」

笑いながら、手を引かれつつ