2020/12/26 のログ
ご案内:「商店街」にフィアドラさんが現れました。
フィアドラ > 12月の次の13月、13月の話は聞いたことがないのですがきっと楽しい事がたくさんあるに違いありません!
そんな事を考えながら私は家に帰るのでした。

サンタさんにもらった赤いマフラー。
とても

「ジングルベール!ジングルベール!鈴がなるー!」

クリスマスの雰囲気がすっかりなくなった26日。
それでも私の中ではまだまだクリスマスは続いているのです!

手に持ったこのクリスマスツリーからもすごいクリスマスを感じてます!

ご案内:「商店街」に雨見風菜さんが現れました。
雨見風菜 > ふと通りがかった商店街。
なにやら元気な、終わったクリスマスの歌が聞こえてきたと思えば。

「あら、フィアドラちゃん」

見知った少女だ。
純粋無垢、といった感じの彼女のことだ、クリスマス気分がまだ抜けていないのだろう。

フィアドラ > クリスマスが終わった今、このクリスマスツリーもお値段80%オフなのです!
私の身長と同じくらいの大きさのクリスマスツリー!

私のお小遣いでも買えるくらいだったので思い切って買っちゃいました!

「よいしょ。」

重くはないのですけど持ちにくくて少し疲れてしまったので少し地面に置いて……。
一回持ち直そうとしてると声をかけられました!

「あっ!風菜!こんにちは!!」

雨見風菜 > 「こんにちわ。
 フィアドラちゃんは今日も元気ですね」

微笑ましいものを見る笑顔で挨拶を返す。
そして視線が彼女の前に置かれたツリーに向く。

(……あれ。
 このツリー、店のものではなさそう……)

まさかもしかしてフィアドラが買ったのだろうか。
いくら浮かれたクリスマス気分と言っても……いや、彼女ならやりそうだ。

「なぜ、こんなところにツリーが……?」

でもやっぱりフィアドラが買ったということは否定したい一心で。

フィアドラ > 「買いました!!」

得意げな顔で答えます。
80%オフのとてもお安いお値段レシートも見せるのです!

「クリスマスが終わったからすごくお安く買えたんですよ!!」

こんなきれいなツリーがこのお値段!
買い物上手なのです!

雨見風菜 > あんまり聞きたくなかった返答が、元気な声で出てきた。

「そ、そうですか……」

レシートもバッチリ見せられて。
っていうかこんなもん8割引きだろうが売るなよ。

「……安く買ったのは、まあ良いとして。
 これ……どこに置くんですか?
 そして、来年までどこで保管するんですか?」

運ぶのは彼女のことだし問題はあるまい。
完全にシーズンオフの置物でしか無いこれを一体どうするのかという心配しか無い。

フィアドラ > 「えっ?部屋に置きますよ?来年までずっと……」

キラキラしてるこれを部屋に置こうと思って買ったので当たり前なのです。
別にクリスマスのものだからと言って片づけないといけないわけではないですし…。

「キラキラしてて綺麗ですし……クリスマスって楽しいじゃないですか?
 ずっと、置いててもいいんじゃないです?」

ギュってクリスマスツリーを抱えます。
少しチクチクします……。

雨見風菜 > 「そ、そうですか……」

来年までずっと、ということはこれ多分飽きるまで片付けないやつだ。
っていうかこれ自分のような個室ならともかく相部屋とかだと……
いや、もう深くは考えるまい。

「……まあ、置いちゃだめな理由はないですね。
 でも、そうなると……季節のイベントごとに物が増えそうですね、フィアドラちゃん」

新年までもう一週間もない。
この分なら正月過ぎて門松も買いそうだ。

フィアドラ > 「すごい!良く分かりましたね!!
 ハロウィンの時に買ったカボチャとかも飾ってますよ!」

部屋はいろんな綺麗なものがいっぱいです。
この世界には色んなものがあるので確かにその度に買ってしまうかもしれません!

「……これからいろいろあったら部屋埋まっちゃいますね!」

でも、そうやって綺麗なものや楽しいものでいっぱいになった部屋も楽しそうです!!

雨見風菜 > (やっぱり。
純真無垢だから分かりやすい……)

これが漫画なら、大きな汗粒を垂らしていることだろう。
心情風景はともかく、見知らぬルームメイトが居るだろうとその人にご愁傷様と内心呟き。

「そうですね、次のイベントは一週間もしないうちのお正月、1月1日の元旦です。
 この分だと門松も買っちゃうんでしょうね、フィアドラちゃん」

まあ、寮として玄関前に飾られるはずだが。
それを考えればむしろ寮にねだりそうな気もしなくもない。
だがまあ備品だし譲ることはないだろうけども。
譲ってたら彼女がこうやって買いに走ることもあるまい。

フィアドラ > 「門松?門松ってどんなやつですか??」

門松どんなやつなんでしょうか?
松っていうのが木っていうのは知ってます!
梅、竹、松の中の一番強いやつなのです!

「キラキラしてたらそれも部屋にほしいです!!」

でも、木なのであんまりキラキラしていないのかも……

雨見風菜 > 「門松……木の飾り物ですね。
 あまりキラキラしてはいないですよ」

言って、携帯端末で画像を検索。
それを見せる。

(しかし、それにしてもキラキラしていたらほしいだなんて。
 まるでカラス……いえ、ドラゴンも貴金属を溜め込む習性があるんでしたっけ。
 まあ、世界にも依るんでしょうが)

そんな事を考えつつ。

フィアドラ > 「……あんまり綺麗じゃないですね。」

門松は緑色。
かなり竹と松です。
めでたい木だっていうのは聞いたことありますけど……。

「うーん……これにもイルミネーションとかつけて光らせたほうがよくないですか?」

すこし地味です……。
クリスマスが少し前にあったのを考えてもやっぱり地味。

「この竹の中にライトとかいれたらいいんじゃないですか?」

雨見風菜 > 「まあお店なんかに飾るものは夜は照らすかも知れませんが。
 基本的にはそんなことはしませんよ」

やはり門松を見て喜ぶのは日本人独特の感性だろうか。
しかし、何でもかんでも光らせようとするのはまあ否定する必要はあるまい。

「フィアドラちゃんが自分の買ったものを光らせるなら良いとは思いますけどね。
 ただ、何でもかんでも光らせようとするのはどうかと思います」

この分だとこどもの日の武者鎧も光らせそうな気がしてきた。
戦場で光るのは彼女の世界の価値観ではどうなんだろう……。

フィアドラ > 「しないんですね……。」

ちょっとがっかり……。
やっぱり地味なのです。

「初めからキラキラしてたら光らせませんし…。
 ……でもキラキラしたもの照らしたらもっときれいになりますよね!」

そう、きらきらを照らせば更にキラキラするのです!

「……きらきらしてる方が綺麗じゃないですか?風菜はそう思いませんか?」

雨見風菜 > 「ええ、しません」

きっぱりと言い切る。
とは言え基本的には、だ。
もしかしたら彼女のような価値観の人がやっているかも知れないが。

「何でもかんでも派手が良い、というわけではありませんね。
 フィアドラちゃんはそれが良いのかも知れませんが。
 ときには落ち着くことも大事だと思います」

日本人に息づく侘び寂びの精神。
……多分彼女にはわからないだろうなーとは思いつつ。
まあ子供だから仕方ないか、豆腐よりもハンバーグを求めるようなものだろう。

フィアドラ > 「な、なるほど……。」

……完璧に言い切られてしまいました。
多分しないんでしょう……もったいない……。

「人間さんは皆そんな感じなんですか?
 落ち着いた方がいい……キラキラは駄目って言うんだったら私も我慢しますけど……」

あくまでも私はこっちで暮らさせてもらっているので我慢はしないとなのです……。
絶対にキラキラってしてるほうがきれいでいいとは思うんですけど…。

雨見風菜 > 「皆ではないかも知れません。
 けれども、多くはキラキラしたものばかり見るよりも、一休みしたいこともあるものです。
 キラキラしたものばかり見て、興奮しっぱなしは体に毒ですから」

割と適当なことを言っている自覚はある。
ただ、なんとなくだが間違っては居ないんじゃないだろうか。
少なくとも、寝る時に照明が明るすぎては眠れないだろう。

「まあ、フィアドラちゃんだけで楽しむなら別に構わないでしょうけども」

フィアドラ > 「なるほど……。」

わかりました。人間さんはあまり強くないのでずっとキラキラしてるのに耐えられないのです。
でも私はヒュドラなので身体が強くてずっとキラキラでも大丈夫なのです!

「はい!私は毒は効かないのでずっとキラキラでも大丈夫です!」

そう、身体に毒っていっても私はヒュドラなので毒は全然効かないのです!!
だからずっとキラキラでも平気なのです!

「これからは風菜の前ではあんまりキラキラさせないように気を付けますね!」

魔力で光るクリスマスツリーの電源も切ります。
一気になんか寂しい感じ。
クリスマスが終わった感じが強くなっちゃいます。

雨見風菜 > 「そういう意味の毒じゃないですし、別にこのツリーが光る程度なら問題はないんですよねぇ……」

そう言えば彼女は異邦人だった。
ついつい自分の常識で話をしてしまう。
慣用句が通用すると思ってしまう。
言葉が通じてもその意味するところまで通じるわけではないのだ。

「体に毒、ではフィアドラちゃんには通じないなら……なんて言えば良いんでしょうね。
 精神攻撃?
 軽いものでも蓄積すると大きな傷になるんですよ」

一気に極端に走ってしまった感はある。
そして、彼女の精神も人間より遥かに強靭な可能性もある。
果たして通じるのだろうか。

フィアドラ > 「……大丈夫なんですか??本当に?」

心配になりながらもツリーの光をまたつけて……。
人間さんのつよさがどのくらいかまだわかってないのです……。

「精神攻撃!?
 攻撃になっちゃうんです!?」

急いでツリーの光をまた切ります。
ずっと続いて光ってたらこの光も良くないかもしれません……。

「大変です!見ないほうがいいですよ!!風菜!!まだまだあの木とかキラキラしてます!」

両手で風菜が光を見ないで済むように目をふさぎます。
そう、クリスマスが終わってもまだ街にキラキラはたくさん。
人間さがこれだけでも重なると傷になっちゃうだなんて……あまりにも……

雨見風菜 > 「大丈夫ですよ、この程度なら」

再び付けた時にそう言ったものの、なんか嫌な予感がする。
そしてその答え合わせはすぐにやってくる。
攻撃、と例えたのが駄目だったか。

「フィアドラちゃん、落ち着いてください。
 お薬も飲みすぎれば毒になるようなものなんです」

めっちゃ過剰反応してくる。
いや、極端な例を出した風菜も悪いがフィアドラも極端すぎる。

「このキラキラを、ずーっと寝てる間も浴び続けるのは良くない、ということです。
 そして、起きてる間だけでも毎日、というのも疲れるんですよ。
 なので一休みする、それだけの話しですって」

この説明ならどうだ、と言わんばかりに。

フィアドラ > 「薬ってたしか人間さんが病気になった時に飲むやつですよね?
 あれも毒になるんですか!?それなのに飲まないといけないなんて……」

毒とわかっていても飲まないといかないなんてとてもかわいそう……。
私は病気にかかった事がないので分からないですがきっとそれに頼らないといけないほど苦しいのだと思います……。
かわいそう……。

「あっ!じゃあ、お正月っていうのはキラキラを休むための日なんですね!!
 キラキラを休んでゆっくりするための日!なるほど……!!」

それなら門松があんまりキラキラしてなかったのも納得なのです!!

雨見風菜 > 「そうです、飲みすぎれば、ですよ。
 薬にするものは、毒にならないぐらいに薄めたものです」

一瞬風邪の例えを出そうとしたが多分彼女は風邪知らずだ。
どうにも説明がしきれない。

「……うーん、まあ、うん、そうかも知れませんね……」

もう説明が追いつかない。
風菜の頭ではフィアドラにまともな説明はできないだろう。
まあしょうがないかと苦笑しつつも、心做しか彼女との会話には心地よさを感じるような……

(……まあ、振り回されるのは困りますが。
 彼女の天真爛漫さは、心地良いのは多分間違ってないでしょうね)

フィアドラ > 「じゃあ、逆に毒って薄めたら薬になるんですか?
 それだったら凄い嬉しいんですけど。」

じゃあ、もしかしたら私の毒もすっごく薄めたら何かの薬になるのかもしれません。
……ためして失敗したら大変な事になっちゃうのでやりませんけど。

私の毒がもし何かの役に立つなら凄くうれしいと思うのです!

「やっぱり!やっぱりそうなんですね!!」

こんな風に自分の考えが正解だととても嬉しいです!
思わず楽しい気持ちになっちゃいます。

「今日もいっぱい勉強になりました!ありがとうございます風菜!!」