2021/01/09 のログ
雨見風菜 > そうして、この日は何事もなく過ぎていくのであった。
ご案内:「商店街」から雨見風菜さんが去りました。
ご案内:「商店街」に迦具楽さんが現れました。
迦具楽 >  
 午後の商店街で、肉屋の前で腕を組み、渋い顔で首を傾げる少女がいた。

「んー、違うなあ」

 そして店の前を離れると、今度は魚屋の前で首を傾げる。
 しかし、やはり難しい顔をして離れていった。

「んんんー?」

 唸りながら首を傾げて、不可解そうに眉間に皺をよせていた。
 

迦具楽 >   
 そんな迦具楽の前を、男性が通りかかる。

「あ、ちょっといい?」

 そう言って呼び止めながら、腕を掴んで。
 驚く相手の様子にも関わらず、体に顔を近づけて、スンスンと鼻を鳴らした。
 そしてまた首を傾げると、腕を離す。

「ありがと、もういいよー」

 相手は自由になると、そそくさと逃げるように、早足で去っていった。
 そんな様子は気にもとめず、腕を組んで悩む様に首をひねる。

「あ、そこの人も、ちょっといい?」

 そしてまた、別の人間に声をかけて、同じように匂いを嗅いでから、また難しそうに唸って、相手を解放する。
 そんな行いが、商店街のど真ん中で暫く続いていた。