2021/01/28 のログ
ご案内:「商店街」に杉本久遠さんが現れました。
■杉本久遠 >
一月も末の商店街では、すでにどこもバレンタインに備えた商戦が始まっている。
そんな中、チョコレートの宣伝ポスターに混じって、青空が背景の大判ポスターがいくつか貼られていた。
『エアースイム常世島冬季大会』と描かれたポスターは、商店街の雰囲気から少しだけ浮いて存在を主張している。
『お、今年もやるのか、応援してるよ』
『よう、今年も見に行かせてもらうから、頑張れよー!』
並ぶ店舗の中から、そんな声援が飛んでくる。
昨年、大会の広報として頭を下げて歩き回った久遠の事は、商店街ではよく知られているのだ。
その変わらない熱心さに、今年もまた、商店の多くが快く協力してくれている。
■杉本久遠 >
その暖かな声援を受ける久遠は商店街を歩き、ポスターを貼って回り、
「──くぅぅ!
これが常世島の優しさ、暖かさというものかッ!」
感激していた。
■杉本久遠 >
常世島では、こういった商店などもほぼ全てが部活動の一部である。
だからこそ、一人でもあきらめず熱心に活動する久遠の事は、応援したいと思う島民も多かったのだろう。
そんな人たちに支えられながら、久遠は今年も駆け回っているのだ。
■杉本久遠 >
「──よし、商店街はこれで最後だな。
一人でも多く、見に来てもらえるといいんだかなぁ」
指定された掲示板に大きくポスターを貼り出して、ようやく一息。
商店街の通りを見れば、少しばかり目立ちやすいこのポスターに、視線を向ける学生たちがちらほらと見られた。
その様子を見た久遠は、ポスターの隣に立つ。
■杉本久遠 >
「エアースイム常世島大会です!
ぜひこの機会に、興味もってください!」
寒空の下、寒気を吹き飛ばすように。
明るく元気に声掛けを始めるのだった。