2021/10/30 のログ
ご案内:「商店街」に玖美・E・Aさんが現れました。
■玖美・E・A > ハロウィン。それはたくさんお菓子が食べられる日。
無論その認識では不足にもほどがあるのだけど、だいたいそんなかんじのノリで楽しんでいる適当なやつというのはいるものである。
その点、玖美・エルメスティーネ・アドラスヘルムは弁えている。ハロウィンを「たくさんお菓子を食べられる、コスプレする日」と捉えているのだから。
「ハッピーハロウィーン!はいどうぞー、飴ちゃんもチョコもあるよ~。クッキーはカボチャ味とおいも味!」
厳密にはハロウィン当日というわけですらないのに、あられもない悪魔?サキュバス?の格好でお菓子を配っているクォーターの女の子。
商店街のイベントの宣伝役に、人当たりがよく商店街の店と交流もあるということで選ばれたわけなのだけど、頼んだ当人はまさかこんな格好で来るとは思っていなかっただろう。
■玖美・E・A > 頭にはコウモリの羽根的な飾りをつけ、ヘソ出しはもちろん、胸の谷間も背中もむき出し。胸の大きさも相俟って、もし学校の文化祭なら一発で退場、コスプレイベントでも警告を食らいそうな格好だけれど、
「どうぞー、はいはーい。いろいろイベントやるから来てねー、はーい」
辛うじて救いがあるとすれば本人の明るい振る舞いととぼけた顔がセクシーさをいくらか相殺していることか。
ぎょっとした顔で見る通行人は多いものの、真面目に注意しようとする人は今のところいない。
もしかすると、それも時間の問題かもしれないが……。
ご案内:「商店街」に深見 透悟さんが現れました。
■深見 透悟 > 「はぇ~……この辺りは商店街かあ。
学生通りからちょっと入っただけなのに、なんか一気に生活感でてきたなあ。」
ぽてぽて。ファンシーな足音がしそうな姿が学園の方から歩いてくる。
すれ違う人々は怪訝そうに振り返り、珍妙なものを見たかのような反応していることだろう。
大きさ20cm程度の テディベアが 二足で歩いていた
「ハロウィンも近いから飾り付けもそれっぽいなあ
ちょいちょい仮装して呼び込みしてる店員さんも居る~」
しかも喋ってる。
不可解な状況に、道行く人は(誰か異能で動かしてるのか?)と結論付けたりもして
そんなテディベアが、玖美がお菓子を配ってる方へと向かって来ていた。
■玖美・E・A > 「はい、お願いしまーす。どうぞー……どう……ぞ?」
首をかしげるのは、さも当然とでも言わんばかりの態度でテディベアが歩いてきたから。
テディベアが一人でに歩くだろうか?という疑問に対する玖美の答えは一つだった。
「くまさんも、チョコレートいかがですかー?あ、クッキーの方が好きかな?」
『そんなこともあるだろう』。かぼちゃ型のバスケットからいくつかお菓子を差し出した。
なんでテディベアが歩くのかとか、何が目的で歩いているのかとか、究明しようという発想すらないのかもしれない。
■深見 透悟 > 「なーんか良いねえ、この和やかな雰囲気。
この体のお陰である程度昼間でも外に出れた甲斐はあったわあ。」
目的と言えば穏やかな休日を満喫しに来ただけのテディベア。
きょろきょろと商店街に賑わいを見ながら、ゆったりとした足取りで進んでいたが
「……! くまさんって俺の事だよな?
わー、多少胡乱な目で見られるのは覚悟してたけど、話しかけてくれたのは君が初め……て……」
呼びかけられて少しだけ驚いたように声の主、玖美へと目を向ける。
どことなく嬉しそうな雰囲気がしているが、表情は穏やかなテディベア
が、玖美の姿を見ると戸惑ったような雰囲気をまとう
「え、ええと……クッキー、かなあ。
それよりも、君、どこかのお店のお手伝いさん?
それとも歓楽街の方から出張して来てる?」
随分と仮装のジャンルが変わったなオイ、とさすがにこれには若干ドン引き。
■玖美・E・A > 「クッキーですねー、はい、どうぞ」
商店街の八百屋さんの手作りクッキー、小分けに包装したものを三つほど手渡す。その段になってようやく、ぬいぐるみがお菓子を食べるのだろうかと疑問を持つのだけど、渡すのをやめる理由にはならない。
「私ですかー?明日のイベントの宣伝してくれって頼まれて、ここでお菓子配ってるんです。くまさんも、明日来てくださいねー」
にこにこ笑いながら、しゃがみこんだ姿勢でテディベアの頭をよしよしと撫でる。
完全に相手を小動物か子供の派生系として扱っている態度である。無駄に扇情的な格好を除けば。
■深見 透悟 > 「わぁい、ありがとう。」
渡されたクッキーの包みを抱え、これは友人たちに配ろうとホクホク顔になる。
そもそもハロウィンってお菓子をただ配るだけのイベントじゃなかった気がしないこともないが、そこはそれ
貰えるものはありがたく頂戴するのが信条である。最近何か貰ってばかりだけど
「あ、そう。イベントの宣伝ね……夜もやってるのかなあ
……じゃなくて、うわ。あの、さ、寒くないの?」
モフモフとした頭を撫でられながら、改めて玖美の姿を見る。
さすがに風紀的にどうなんだろう、と思わなくもない。
そして何よりこの時期にその露出度は寒いんじゃないだろうか、と。
心配そうに訊ねるテディベア。しかし視線はしっかりと胸の谷間へと向けられていた。
■玖美・E・A > 「うふふ、どういたしましてー」
お礼に応えるにこにこ笑顔も明らかに子供に対するそれ。
そして、その明らかに子供向けでない格好に話題が向くと、
「この服ですか?あー……言われてみれば肌寒いですねぇ。でも大丈夫です!今の私は悪魔っ子なので!」
アニメやゲームの悪魔っ子は、薄着でも裸一歩手前でも決して寒がらない。いや、寒がってることもあったかな?まぁとにかくあんまり寒がらないはずだから、それになりきっている自分も大丈夫。
今の玖美は冬場でも半袖半ズボンで平然と登校する小学生男児と近い状態なのかもしれない。たぶん。
■深見 透悟 > 「悪魔っ子。
なるほどなるほど、それなら寒くない……ってそんなわけあるかっ!」
そっか悪魔っ子なら寒く無いよねー、と納得しかけてしまった。
どんな自己暗示だ、と流石にテディベアもツッコミを入れずにいられなかった。
二次元の住人の精神性までコスプレする奴があるか、と続けて言おうとしたが、
玖美のほんわかした笑顔を見ると毒気を抜かれたように気力が立ち消えて
「まあ……風邪ひかないようにね。明日がイベント当日なんだろ?
ていうか今まで誰かに寒くない?とか聞かれなかった……?」
こんなコスプレをしてる方もしてる方だが、放っておく方も放っておく方だ、と辺りを見回す。
悪魔っ子と喋るテディベアの組み合わせは思ったよりも人目を引くのか、遠巻きにこちらを見る視線が痛い。
■玖美・E・A > 「うーん、ダメですかー?まぁまぁ、我慢できるのはほんとうなので!私、風邪引いたことないのが自慢なんで!」
びしっと親指を立てて見せる。そんなかんじで次々言い訳が出てくるが、本人はこのコスプレの弁解をしようなどと思っていなくて、ただその場の思い付きで喋っているだけである。
「んー?特になにか言われはしませんでしたねー。あ、でもイベント担当の方に『それでいくの?ホントに?』って言われた気がしますけど、ご心配をかけてしまったでしょうか……」
テディベアと話し始める前から、奇異やら好奇やら周囲の色々な視線が刺さりまくっていたコスプレイヤー。さすがにそれに気づいていないということはなかったが、目立つためにコスプレをしているのだからむしろ狙いどおり……くらいに思っている様子。
■深見 透悟 > 「ああ~……確かに風邪引いたことあんまりなさそう……」
というか引いたことに気付かないタイプに見える。
話を聞く限りでは、俄かには信じがたいが自ら進んでコスプレをしているようだし、
やたら扇情的な格好も本人のゆるふわ感で相殺されてそうだし、と言及するだけ野暮なのでは……と思い始めるテディベア。
「見た目かなり寒そうだもん、心配してくれてたんじゃないかなあ……
まあいいや、俺、深見透悟っていうんだけど。今はテディベアだけど本当は幽霊。
悪魔っ子さんのお名前は?」
目立つのは確かに宣伝としては効果が高いだろう。
ただ宣伝内容が頭に入ってくるかどうかはまた別だ
実際に今まさに透悟も明日イベントがある事を忘れかけているし。
■玖美・E・A > 「フカミトーゴ……あ、ふかみ・とうごさんですねー。私は玖美・エルメスティーネ・アドラスヘルム、といいます。長いのでくみちゃん、でも、ティニ、でも、お好きに読んでくださいねー」
クマなのだからクマ太郎とかクマのすけとか、ベアー号とかそんな名前なのかと思っていたので受け止めるのに時間がかかった。当然の礼儀として自分も名乗り返してから、
「くまさん……ええと、トーゴさんはどこに住んでるんですか?寒い時期なのは本当ですし、うちに泊まりにきますか?」
いくらふわふわガールでも、見ず知らずの男を家に上げるほど不用心ではないが、相手はテディベアである。明らかに小動物を保護しようとするテンション。
■深見 透悟 > 「そう、ふかみ とうご。まあトーゴで良いよ。
ええと、クミ……エルメス…アドラスヘル……随分と御大層なお名前だった!
じゃあティニさん、かな。ティニさん」
ちなみにテディベアの方の名前はリリィである。
少々年季の入った、胸にリボンのついたテディベア(貰い物)たぶん……女の子。
「住んでるのは学校。空いてる教室とか、保健室とか、廊下の隅とかに寝泊まりしてるんだけど……
て、えぇ……いや、さすがに初めて会った人の家に泊まりには行けないというか……」
倫理観バグってるんじゃないだろうか、と流石の透悟も思わなくもない。
捨て猫拾ったりとかするパターンに含まれてるのか、と思い至って少し落ち込んだり。