2021/11/02 のログ
幣美奈穂 >  
無事に強敵?との会合を果たした美奈穂である。
別れ際にまた吠えられてびくっ!
ぐるぐる唸るならぜんぜん大丈夫なのですが、吠えられるのは苦手なのです。

そんな美奈穂、商店街周辺の案内図があるところ。
周囲のお店MAPと、ちょっとした観光場所なども描いてあるやつです。
最近できたもので、色を使って綺麗なものです。
あまり側道などを歩かない美奈穂には見たことがないお店とかも載っているのです。

ちょっと気になったのは、なんか小さな歪みが隅っこに・・。
じ~っと見ていますと、その歪みが急に広がり始め――。

S-1803 >  
ダダンダンタンッ!
ダダンダンダンッ!

と、重低音を響かせるような雰囲気。

人と、六次元生命体・俗称を化け物や怪異と呼ばれる存在。
その仮初の平和を崩し、争いを促進させ疲弊させ。
来るべき時に世界に侵略を開始する情報生命体。
この情報生命体はこの世界の時点では小さなプログラムでしかないが、数十年後には――。
そんなモノが作り出した侵略サイバネティック生命体である。
この時代に、情報生命体へウィルスを感染させた、ある青年がいた。
そのウィルスにより急激に機能を停止し始めた情報生命体はサイバネティック生命体を過去に送り込み、
その青年の祖父母となる者たちを消すために――。
リターン。

前回がS-1800なので、そのシリーズの4代目なS-1803。
ファースト体であるS-1800から、更にブラッシュアップされた機体。
僅かに開き始めた次元と時間と空間を超える《穴》。
そこを抜けた瞬間の部位から起動を開始するように――。

幣美奈穂 >  
「あっ、えいっ!」

すかさず鈴を鳴らして歪みを止める美奈穂です。
なんか銀色のが湧くようににゅるっと出てきました。
見たことがないスライムさんでしょうか?
なんかぐねぐねと動いている間に、んしょと、荷物からお米を取り出しぶつけるように撒きます。

ぎしりと歪みが固定されて、絞るような感じ。
その間にも、銀色のものが・・なんか銀色おじ様なお顔に。
サングラスっぽいのを付けて、四角い感じです。
なんとなく雰囲気的に、「i’ll be back」とか言いそうな感じなおじ様です。

出た分だけでも分離させようとするS-1803。
ですが、大事なコアのチップ。
それをちょうど分断するように結界が・・信号が次元と時間と空間の向こう側、そこまで届かないのです。
変形して目の前の生物――美奈穂とにゃんこさんたちを殺そうと。
変形部分、お顔のところしか信号が・・!
そして、人類を~、という命令部分。そこも次元の向こう側――。
頭だけが案内板から出たところでびちり固定されたS-1803さん。



何かが引っかかって、僅かな小さな歪みが完璧には閉じないのです。
う~ん、なんでしょうか?
美奈穂が知らない答え:次元や時間も超えるエネルギーを持つコア。
膨大な未来のエネルギーと、それとアナログ古式結界とのせめぎあいです。

幣美奈穂 >  
う~んう~ん。
目を閉じて、小首を傾げさせて、どうしようかと考える美奈穂です。
でも、今日は平日。
既に遅刻というか、任意出席なので欠席とかなりませんが、1限目が始まるまでもう少しな時間。
お掃除しながら学園に行く予定の美奈穂、動じませんが授業に行く気まんまんです。

よしっ、お昼に委員会か祭祀局の方に相談しましょう!
それまでと――。

「んしょっ」

手が届かない位置、2mぐらい?の高さにあるお顔。
ですが大丈夫、今はマジックハンドがあります。
メモ帳を使い、ちょきちょき。簡易の幣を作り、それをお顔だけの方の首に掛けておきます。
家に還ったりすれば、注連縄もありますけどいつも持ち歩いているのではありませんので。
あとで、覚えていたら付け替えるつもり。

きゅっと首を固定され、自身が何のために来たのか判らないS-1803。
ごみ拾いを再開した少女と猫を見送ることに。
そして――首の更に後ろは大変です。ビジュアル的に。
頸から先だけ消えた、銀色裸な大男な身体が残されているのです。
ゲートを通るようなものだから、歩むように進んでいたところで止まる。
つまり、そこに来たからは・・そんな大男のお尻が常に待ち受けるのです。


そうして、北商店街にあらたな名所ができあがります。
お顔の生えた案内板。
それが学習し、尋ねれば音声案内してくれるようになるまで約1か月後のこと。
自分からは動けないですが、日頃からいる商店街や周辺の住民に加え、
祭りということで多くなった人並の声を聴いて学習していくのです。
便利になったと喜ぶ商店街の方々の姿が未来にはあるのでした――。

ご案内:「商店街」から幣美奈穂さんが去りました。