2021/11/13 のログ
ご案内:「商店街」に雪城 氷架さんが現れました。
雪城 氷架 >  
「──紅葉も大分散り始めたな」

秋風に舞う紅葉を眺めながら、昼下がりの商店街を歩く
まわりを歩く皆々は風に吹かれると寒そうに身を屈めていた
異能のおかげとはいえ、こういうのを見ると自分は多少お得だなあと思う

さて何をしにきたかといえば、秋口の今、商店街では冬物大売り出しなんである
高級ブランドには頓着しないけれど、安物はちょっとなと思う氷架にとっては比較的安く服が買える良い時期

「うし。片っ端から行こ」

口調とか態度は置いといて、雪城氷架はそこそこのお嬢様である
金銭感覚はちょっとだけ、一般の学生とは違っていた

雪城 氷架 >  
『ありがとうございました。またお越しくださいませ』

がー、と自動ドアが開く

「よいせ、…今年は茶系が人気なのかな」

大きな紙袋を片手に、店から出てきた氷架
さて、と視線を巡らせる

次はどの店に行くか

「…荷物持ちにゆぇか九郎でも連れてくれば良かったな」

片方は幼女だけど、自分よりパワフルそうだし

雪城 氷架 >  
「~♪」

上機嫌
買い物は好きだ
特に服を買い込む時
試着して、姿見に映る自分が毎回違う色に見える

あの店に入って、この店に入って
安いもの、ちょっと高いけど気に入ったもの
片っ端から買い込んでいるとあっという間に両手は紙袋で一杯になってしまった

「ふー……休憩」

よっこいしょと道の脇に設置されたベンチに腰掛ける

「こりゃ帰りはタクシーだな…」

ちょっと買いすぎた?いいやまだまだ

雪城 氷架 >  
買ったジュースを空にすれば、さて、と立ち上がって
陽が沈むまでには帰らなければ、あんまりのんびりもしていられない

「んー…っと……よし、あと3つくらい」

紙袋をえいやと持ち上げる
中身は服なのでそれほど重いわけでもないけど、力がないのでほどほど重い
それを計算した上での、あと3箇所

あれこれ買い込んでお会計は学生には目の飛び出るような値段

結局タクシーを呼んで寮に帰ったはいいものの、入り口までルームメイトに荷物持ちにきてもらうなどすることになるのだった

ご案内:「商店街」から雪城 氷架さんが去りました。